今日の一枚・・・#30 バッハ無伴奏ヴァイオリン スーク(Vn)

能登地震から早くも1ヶ月が過ぎ、梅の花も花盛りを迎えていますが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

昨年末の長期予報通り、今年の冬は暖冬のようで、オジサンの住む地域は朝晩の冷え込みもそれ程では無く、気楽に過ごしています。震災の有った能登地方も映像で見る限り雪も例年より少ないようで少しだけ安心しています。

先日金沢にご実家の有るテニス仲間と連絡を取りましたが、幸い皆さん無事だったようで一安心です。昨年暮れに御尊父様をお見送りになり、そのまま正月は金沢で過ごしていたようですが、かなりの揺れにも関わらず建物も人的被害も無かったようです。

バッハ 

無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ(全曲)

さて今日は2024年最初の「今日の一枚」と、丁度30回目の節目(何の節目だか!)なので、いよいよバッハ作曲の無伴奏に手を着けたいと思います。

バッハの無伴奏(ヴァイオリン&チェロ)と言えば、クラシックを聴く方の登竜門的存在だとオジサンは思っています。オジサンもクラシック音楽を聴き始めた20代半ばの頃、やはりバッハの無伴奏は苦手でした。何と言っても難解(終生理解できないでしょうが)ですし、華やかさが無い・・・。

しかし多くの諸先輩方に言わせれば「無伴奏無くして音楽無し」とまで言わせるバッハの無伴奏ですから、やはり見栄を張ってでも「1セット位は持たなきゃ」と思い、諸先輩が勧めるシゲティ盤を買いました。そして聴いてみてやはり「だめだぁ!」とも思ったのです。

その後何年もレコード棚の中でシゲティ無伴奏は眠ることに成ったのですが、オーディオをいじり始めて何年位経った時でしょうか、恐らくそこそこ鳴り始めた頃に再び聴いてすっかりその楽曲の虜になったのです。それでもやはりシゲティの演奏は重すぎる・・・。そこで手に入れたのがスークが演奏する無伴奏ヴァイオリンでした。

既にジャケットはボロボロですが、レコード自体はまだまだ綺麗です。このレコードは例のバッハ通のF君に勧められて買ったモノです。英EMI盤です。

日本ではシゲティシェリングミルシュテイン(後録)辺りが人気でしょうか?スークを愛聴しているという方には余り出会った事が有りませんが、非常に素晴らしい演奏だと思います。

オジサン的にはスークは余り好きな演奏家ではありませんので、スークの盤は恐らくこれだけだと思います(レコード棚を探れば有るかも)スークの音質は非常に硬質というイメージが有ります。恐らく最初にどこかで聴いた演奏でそう思ってしまったのだと思いますが・・。

写真がボケで済みません

バッハの無伴奏(ヴァイオリンもチェロも)は本当にオーディオの音がまともに鳴らないと聴いていられない代物だとオジサンは勝手に思っています。特にシゲティやカザルス辺りの演奏は鳴らない装置で聴くと音がキツくて聴いていられないのです。余談ですが、カザルス(Vc)の無伴奏は約30年前に家を出たきり帰って来ません。いまだに不在のままです。

オジサンはスーク以外にミルシュテイン(前録・EMI)、イダ・ヘンデルシゲティ、ズスケ、シュレーダー、塩川悠子(CD)、ハーン(CD)で聴いていますが、演奏的には塩川さん(ピアニストのシフの奥さん)のモノが一番好きです。

オジサンは最近、朝起きると最初に聴くのがこの無伴奏ヴァイオリンかゴールドベルク変奏曲と決まっています。特に理由は有りませんが、非常に静かで朝一番の耳には心地良いのです。

最初に書いた通り、バッハの無伴奏クラシック音楽を聴く時の登竜門のような存在ですし、オーディオが上手く鳴らないと聴いていられない代物だと思いますが、やはり何時かは聴いて頂きたい楽曲でも有ります。是非肩肘を張らず、気楽な気持ちで聴いてみて下さい。優しい音が好きな方は塩川さんかズスケのモノをお勧めしますが、スークも非常に良いです。バッハの心根が聞えて来るような気がします(大袈裟かな)