今日の一枚・・・#23 ベートーヴェン 弦楽四重奏 OP-18

気が付けば10月になり、朝晩は秋の気配が濃厚となりましたが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

おはようございます、オジサンです。

季節の変わり目って、こんなに急なものだったでしょうか?つい先日まで「夏はいつ終わるの?」と思っていたのに、今朝などは羽織るものが一枚欲しくなるような涼しさです。昼間は相変わらず強い日差しで、この前の土日はテニスをやっていてもくたばるような感じでした。実際スクール生の中には「ちょっと休憩」と言ってベンチに座り込む人も何人か居たくらいです。

さて、オジサンは秋になる、なぜかベートーヴェンが聴きたくなるのです。それも交響曲ピアノソナタではなく、弦楽四重奏がやたらと聴きたくなります。ベートーヴェン弦楽四重奏は、作者の中でも比較的地味というかそれほどもて囃される存在では無いとオジサンは思うのです。なぜなら交響曲ピアノソナタが余りにも素晴らしいと思うからです。(勿論弦楽四重奏も素晴らしい!)

ベートーヴェン弦楽四重奏は初期・中期・後期の三期に分かれるようですが、今日ご紹介するのは初期のOPー18の1~6番です。

ベートーヴェン 弦楽四重奏 OP18 1~6番

アルバンベルク弦楽四重奏団

独EMI盤ですが、音質は非常に素晴らしいとオジサンは感じます。英盤は残念ながら聴いた事が有りませんし、見たことも有りませんので、もしかしたら独盤がオリジナルかも知れませんが・・。

日本で人気の有る盤と言えば、ズスケ四重奏団(ベルリン四重奏団)、アマデウス四重奏団辺りでしょうか?あと古い録音で良ければバリリ四重奏団辺りもマニアの間では人気があると思います。オジサンも中期はズスケ四重奏団、後期はバリリ四重奏団(MONO)で聴くことが多いのですが、初期作品に付いてはこのアルバンベルク四重奏団が良いと思います(一般的に余り評価は高く無いが)

ではオジサンがアルバンベルク四重奏団の演奏のどこが気に入っているかと言えば、それは第一にテンポ、そして音の切れです。アルバンベルク四重奏団は初めの頃独テレフンケンに録音していたと思います。オジサンはモーツァルトを何枚か所有していますが全てテレフンケン盤です(音が良くない)

余談ですが、オジサンはオーディオを調整したり、新しい部品をいれた時、必ず弦楽四重奏でその音質を確認します。Jazzファンの方はそのような時、Piano Trioで確認すると聞いた事がありますが、理由としては同じ事です。高域から低域(と言ってもチェロ)までのバランス、定位、音の混ざり合い、録音場所の雰囲気などをチェックします。また弦楽四重奏にはクラシック音楽の全てが詰まっているようにも感じるからです。チェックの時はモーツァルトハイドンベートーヴェン弦楽四重奏を聴きます。

しかし、なんと素晴らしい楽曲でしょう!

ベートーヴェンの楽曲はどちらかと言えば重い、暗いイメージがつきまとう楽曲が多いのですが、この初期弦楽四重奏はどれを聴いてもその重さを感じさせるものは有りません。

今、オジサンは第6番を聴きながら書いていますが、その第一楽章の弾むような曲想は、まるで春の爽やかな風を受けて野を歩いているような気分になります(文学的な表現は似合わねぇ!)

日本には多くのベートーヴェンファンが居ると聞いた事が有ります。最も人気の有るのもベートーヴェンだとか・・・。しかしその多くは交響曲ピアノソナタのファンであり、中でも第3・5・6・9交響曲や三大ピアノソナタに集中しているような気がします。

これからの秋の夜長、ベートーヴェン弦楽四重奏に耳を傾けるのも一興だと思うのですが・・・。YouTube辺りでも多くの演奏家の演奏が聴けると思いますので、是非聴いてみて下さい。きっと心の琴線に触れる一曲が見付かると思います。

まだまだ朝晩の気温差が大きい時期が続きます。お身体をご慈愛頂き、体調などを崩さないようご注意して秋の夜長をお楽しみ下さい。

オジサンはこれからOP-18の全曲を楽しみます。