好事魔多し

梅雨前線の活動が活発になり、全国的に台風並みの雨が降っているようですが、皆さんの住む地域で災害など発生していないでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

オジサンの住む地域も昨日から断続的に強い雨が降り続き、外へも出られない状態です。昨年の台風19号で溢れた近くの川の様子が気になり、先ほど見に行って来ましたが、今のところ水位も低く溢れ出る心配もなさそうです。

梅雨、コロナで外出もままならず、相変わらず「籠りのオジサン」を決め込んでいます。相変わらずオーディオと音楽で日々を過ごしていますが、最近は本を読む時間が多くなり、市立図書館で本を借りては読みふけっています。本も高価になりましたので、オジサンのような年金生活者にはなかなか手が出せません。その点図書館は便利で良いですねぇ。数千円の本だろうと資料だろうと、無料で貸していただけるわけですから、利用しない手はないです。税金の一部も使われている事ですし・・・。

好事魔多し・・SPU昇天

仕事を辞めて介護生活を始めて、およそ10ヵ月が経ちましたが、時間的な余裕も出て来て、年明けからは1日6時間程はスピーカーの前で暮らす事が多くなりました。日によっては8時間近くオーディオをいじったり音楽を聴いています。仕事をしていた頃には考えられない程の時間を費やしている訳です。

前回のブログに書いた通り、13年間使って来たラインプリを外し、OKADA DESIGNのフェーダーボックスとiFiのバッファアンプにして非常に音のクオリティが上がったように感じていたのも束の間、ついに愛用のSPU(レコード針)が昇天してしまいました。

既に10年以上聴き続けていましたので、いつ昇天してもおかしくなかったのですが、ついに・・・と言う感じです。最近の長時間聴きに耐え兼ねたのか、既に寿命だったのか、高音域で音割れがしだしてしまいました。特にピアノの音は割れが酷く、聴いていてイライラする程でした。色々調整もし直してみたのですが・・・。オジサンにとっては3代目のSPUだったのですが・・・残念です。

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好事魔多しとはこのような時の事を言うのでしょうか。非常に気に入った音が出ていたのですが、音の入り口であるカートリッジ(レコード針)が昇天してしまっては仕方がないですねぇ。

仕方がないので、暫くは手持ちのカートリッジで凌ごうと思っていますが、もう一台カートリッジは手に入れる積もりです。もう一度(4代目)SPUを買うか、他のカートリッジにするかは決めていませんが、お国がくれた給付金の一部を使って買うつもりです。

カートリッジの寿命

カートリッジは針先の摩耗が起こるので、寿命は数百時間と一般に言われています。しかしオジサン的にはこれは嘘だと思っています。カートリッジの寿命は、針先の摩耗が原因では無く、オジサンはカンチレバー(針を支える棒)の根元にあるダンパー(一般的にゴム)の硬化、劣化が原因だと考えています。この部分が硬化、劣化するとレコード盤に刻まれた溝の追従能力が低下し、結果音が歪むと思います。

ですから、しっかり調整され、大切に(できれば温湿度も管理して)使われたカートリッジは長年その実力を維持してくれるのではないでしょうか?その証拠に、長年使われていなかったカートリッジはダンパー部分の硬化が激しく、針先は新品同様でも、使い物にならないモノが多くあります。これは自動車のタイヤと同じで、乗っていない車のタイヤの劣化(摩耗ではない)は普段乗っている車より早い速度で劣化が進むのと同じです。

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ですからどこかの中古屋さんで「デッドストック品」「新品」などと言って何十年も前に製造されたカートリッジを高価な値段で売っていますが、非常に怪しいのです。

確かに針先の摩耗は無いでしょうが、ダンパーはボロボロに腐っている可能性が有ります。

アナログ(レコード)の場合、カートリッジは生命線です。気に入ったカートリッジを見付けたら、日ごろからメンテナンスをすると同時に、定期的に使ってやるのがカートリッジを長持ちさせる秘訣かも知れません。まぁ、人間の身体と一緒ですね。使わないとだめになる・・・。

 

まだまだコロナの終息が見えないうちに、新型ブタインフルエンザが話題になって来ました。せめてコロナが終息し、世界的に体勢が整うまで広まらないで欲しいものです。

皆さんも十分ご注意ください。

プリアンプ要否論ーⅡ

梅雨の晴れ間で気温がうなぎ上りの日が続きましたが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

6月の半ばだと言うのに、オジサンの住む地域では2~3日前、35℃を超える猛暑で、暑さになれていない身体が悲鳴を上げていました。幸いオジサンの家は風通しが良く、窓さえ開けておけば部屋の中はそれ程の暑さにはなりませんでしたが・・・。

それにしても、この時期ってこんなに暑かったですかねぇ。これも温暖化の影響でしょうか?本格的な夏が心配です。

さて先日オーディオのプリアンプの要否に付いて書きましたが、ついにオジサンの所もプリアンプを外す日が来たようです。

OKADA DESIGN製ステレオフェーダー

質の良いフェーダーもしくはボリュウムを組んだ音量調整器をここ数か月に渡って探していました。探すと言っても中古市場やヤフオクで見ていただけですが・・・。

オーディオの中で音量調節器(フェーダーやボリュウム)は音質に大きく影響をする事は前回書いた通りで、この品質によって最終的に出て来る音はかなり変わります。従って、音量調整器は慎重に選びたいモノです。

しかし、今流行りの音量調整器付きパワーアンプ(言い換えればプリメインアンプ)の音量調整器は、こう言って良いなら「オマケ」的なモノが殆どで、その信頼性は???と言った感じです。中には音量調整器に着目して、少しは良い部品を使った製品も有りますが、それでもその部分にそれほど注力しているとは思えないモノが多いです。

そこでオジサンが考えたのが「音量調整器を独立させる」事です。前回も書いた通り、オジサンは30年以上前に入手したマランツのアッテネーターを持っていて、何度もプリアンプ代わりに繋いで音質を確かめて来ましたが、どうにも音痩せが気になり定着せずにいました。また、アッテネーターはボリュウムやフェーダーと異なり、音量調整時にクリック(カチカチ動く)し、その感触がオジサンは好きになれませんでした。

マランツのアッテネーターは非常に作りも良く、機能的にも素晴らしいモノだと思うのですが、どうにも気に入った音が出ない・・・。

そこで良質のボリュウムボックスか良質のフェーダーボックスなら・・・と考え、中古市場やヤフオクを彷徨っていた次第です。

出来ればフェーダーボックスが良いのですが、新品で販売されていて、オジサンのような素人にも入手可能なモノはバランス接続(調べて下さい)のモノが殆どで、オジサンの希望するアンバランス(RCA)接続のモノはほぼ皆無でした。ヤフオクやメルカリで何台か見掛けたのですが、どうにも怪しげなモノばかりで手を出す気になれません。

フェーダーで音質的に定評があるのが英国製のP&G、日本製なら東京光音のモノですが、P&G製のモノは高価でオジサンの手に負えませんし、東京光音製のモノは殆ど市場には出て来ません。噂によれば、東京光音はメーカー供給に絞っているようで、秋葉原辺りの部品屋でも新品の入手がほぼできない様です。となれば中古で探すしかないのですが、先ほど書いたように怪しげ(余りにも古いとか音質的に疑問が残るなど)で、買ってから後悔するのは嫌だったのです。

そんな事を続けながら数ヵ月、ついに見付けたのが「OKADA DESIGN」のステレオフェーダーボックスです。恐らくOKADA DESIGNに付いてご存知の方は少ないと思います。岡田氏はプロの音響設備屋さんのようで、美空ひばりの復活コンサート(東京ドーム)初め、多くの有名歌手の方のコンサートやディナーショーの音響設備を扱っている方のようです。多くの歌手の録音も手掛けているようで、その現場で「自分が使いたいフェーダーを自作した」との事でした。

オジサンはたまたまネットでその画像を見付け「フェーダー販売します」の文句を頼りに連絡を取ってみました。HPでの日付は7年前ですから、「既に販売していないだろうなぁ」と思いつつ連絡をしたのですが、その日の内にメールの返信が有り「新しいモノは部品調達が難しくできない。自分用として使っていた中古品で良ければ売ります」との返事が有りました。

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直ぐにオジサンも返事を返し、購入の意思を伝えました。そこからは話が早く、2日後にはオジサンの手元に届いたのがこのフェーダーボックスです。

プロの方が現場で使う事を想定していますので、素っ気ないデザインですが、中身は東京光音製のフェーダー(現在入手不可)で、結構手荒い使い方にも耐えるよう、配線などはエポキシ系のボンドで固めてあるそうです。

当時(7年前)同業の方に7台ほど販売したそうですが、今は部品調達の関係で新作はないそうです。

新しいシステム

到着後、早速装置に繋いで、とりあえず音が出る事を確認しました。無事両チャンネルから音が出た時はホッとしましたが、まぁ当たり前と言えば当たり前の話しです。

そこで、以前入手してお蔵入りしていたiTube製(英国)のiFi microを取り出し、システムを組み直しました。iFi microは、真空管式の簡易プリアンプで、いつか質の良い小型スピーカーでセカンドシステムを組みたいと思って買っておいたモノです。

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このアンプは裏のスイッチでボリュウムを通さないバッファアンプとしても使えますので、フォノイコライザーからこのアンプに入れ、フェーダーボックスに繋ぎ、最終的にパワーアンプに信号を送り込んでやれば十分な音量が得られます。

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これが新しいシステムです。考え方としては、「各部品(装置)はそれぞれに特化した役割だけを担わせる」と言うものです。

ピックアップ(カートリッジ)で拾った信号はフォノイコライザーで信号補正と一次増幅を行い、セレクター(FR製)を通ってバッファアンプに入り、フェーダーボックスで音量調整をしてパワーアンプに送り込まれると言うモノです。

つまり、普通は一つの躯体の中に入っている機能をそれぞれに独立させたようなモノです。

ではなぜ、このような面倒くさい事をするのか・・・ですが、先ほども書きました通り、一般のプリアンプ(かなり高価なモノでも)では、セレクターやボリュウムは比較的疎かにされがちにも関わらず、その部分が音質に及ぼす影響は無視できません。そこで、それぞれの部分に特化した部品を使い、音質の劣化を少しでも減らそうと考えた結果です。

ピックアップ系:SPU+SME3010R→TRIADトランス→ウエルカムフォノイコ

        DENON103 +テクニカアーム→AU-300LCトランス→合研フォノイコ

ターンテーブル:GARRARD 401

セレクター:FR製 CS-2

バッファアンプ:iTube製 iFi micro(真空管式)

フェーダーボックス:OKADA DESIGN(東京光音フェーダー使用)

パワーアンプ:6V6シングル(真空管式・カスタムメイド)

スピーカー:ヴァイタボックス DU-120(TANNOY ボックス)

これが新しいオジサンところの装置です。

出て来た音

これがビックリな音が出て来ました。もともとオジサンが目指していた音は「芯と響きがバランスした音」です。これまでのシステムである程度は納得の行く音が出ていたのですが、今一歩何かが足りない・・・何が足りないのか、オジサンにも薄ボンヤリとしか分かっていなかったのですが、それが今回の装置の変更で明らかになりました。

それは・・・奥行き感・・・だったのです。

システム変更後、聴きなれたレコードを何枚か聴いてみました。特にオペラ(魔笛)辺りでの改善が顕著でした。歌手がどの位置でどちらを向いてい歌ってるかが明確になりました。それまで、歌手がどの位置(前後左右)で歌っているかは分かりましたが、歌手は常に前(リスナー方向)を向いて歌っていたのです。

それが相手方の方を向いて歌っているのが分かります。そして、前後の位置関係が深く(舞台の奥行きが広く)なったように感じます。

まぁオジサンの駄耳での事ですから、余りあてにはなりませんが。

もう一つ違った点と言えば、通奏低音(バッハの協奏曲などで使われるチェンバロ)の音が非常に明確に、きっちり定位(位置が良く分かる)するようになったことです。

やはりプリアンプは必要です!

実は、このシステムに辿りつく前、iFi microを繋がず、セレクターの後にフェーダーボックスを繋ぎ、そのままパワーアンプに信号を送り込んだ音も確認しています。マランツのアッテネーターを使った時と同じく、音が痩せて聴こえます(マランツの時ほどではありませんが)。

そこでiFi microをバッファアンプとして使う事を思い立ったわけですが、出て来た音を聴いて、やはりパパワーアンプの前段での増幅も必要だと思いました。

今回のシステムは言ってみればプリアンプと同じわけで、プリアンプの持つ機能をそれぞれ外に出したに過ぎません。しかし、各部品を選択し、品質の良いモノを使えばそれなりの好結果が得られると言う事です。

 

まだまだこれからもオジサンの挑戦は続きますが、このシステムでしばらくは音楽を楽しく聴けると思います。外したプリアンプと小型良質のスピーカーを組み合わせてセカンドシステムを組む夢を見ながら・・・。

これから本格的な梅雨になり、その後は暑い暑い夏が控えています。くれぐれも熱中症に罹らないようご注意下さい。それとコロナにもご注意!

 

プリアンプ要否論

ついに梅雨入りの様相ですが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

本格的な雨にも関わらず、子ねこ達は元気に雨の中を飛び回っています。オジサンも今日は少しだけ外出しました。と言うのも愛車Copenに10日以上乗っていなかったので、バッテリー上がりとオイル下がりが気になって少し走り回って来ただけですが・・・。

さて、オーディオをイジッテいると色々な事を考えるもので、最近オジサンはプリアンプの要否に付いて真剣に考えています。

アンプの移り変わり

最近はCDを愛用する方が多く、ボリューム付パワーアンプにダイレクトにCDプレーヤーを接続して、パワーアンプ(これもプリメインアンプか?)のボリュームで音量調整をする方が多いようです。

プリアンプとパワーアンプの役割や、プリメインアンプに付いては他の方のHPに詳しく書かれていますのでオジサンは割愛します。

プリアンプは、オーディオ全盛の時代(1970~80年代)、様々なソースに対応するため必要不可欠なモノでした。レコードを聴くために必要なフォノイコライザーを搭載したモノが主流で、マランツー7やマッキントッシュのC-22等の名器を生み出しました。

1982年のCD発売以来、CDの音質が評判となり、徐々にプリアンプからフォノイコライザーが姿を消しました。おそらく(オジサンの記憶はいい加減だが)、1990年以降に新規発売されたプリアンプの殆どからフォノイコライザーは消えたと思います。

更に、2000年代に入ってからは、ボリューム付パワーアンプの登場によりプリアンプそのものの存在価値が怪しくなっています。その流れは現在まで続き、パワーアンプと言えばボリューム付(言い換えれば簡易プリアンプ)が一般的になっています。

オジサンがオーディオに現(うつつ)を抜かしていた頃は、ボリューム付のパワーアンプはほとんどなく、音量調整はプリアンプで行うのが当たり前でした。

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これが今現在オジサンが使っているパワーアンプ(6V6シングル)です。2007年に福島県喜多方市のマニアの方に作って頂きましたが、この時既にボリュームが付いています。ボリュームの有無に付いては、製作者と打ち合わせの上、最終的にオジサンが折れる形で付ける事にしたのですが、一応アルプス製の良いモノを選んで頂きました。

オジサンは今でも「パワーアンプにボリュームは不要」論者です。

ボリュームの役割

もし、CDプレーヤーからパワーアンプに直接信号を送り込んで、アンプのフルパワーで鳴らしたとしたら、大概の場合、隣近所からクレームが来ますし、リスナー自身も大音量過ぎて聴いていられないと思います。余程小出力のアンプ(2~3W程度)で余程能率の悪いスピーカー(80db/w/m程度)でない限り、この様な現象が起こると思います。

現代の(小型デジタルアンプでも)アンプは出力競争をしているようなところがあり、50W/chなんてのは小さい方で、100Wを超える様なアンプもザラです。本当は一般家庭で普通に音楽を楽しむには、余程能率の悪いスピーカでない限り5Wも有れば十分なんですが、やはり商売にする(売るため)には、アンプの場合大出力をうたい文句にしなければ売れないんでしょうねぇ。ちなみにオジサンところのパワーアンプは片ch3Wです。これでもボリュームはかなり絞って聴いています。

ボリュームの役割は「適正な音量に調整する」のが主な目的ですから、やはり信号の途中にボリュームが無いと不便なのです。

プリアンプ不要論

今はソースとしてCDやPCが主流となり、カートリッジ(レコード針)のような微細な信号では無く、ある程度の大きさを持った信号がソースから供給されるため、ボリューム付パワーアンプにダイレクトに繋いでも十分な音量を得る事が出来ます。レコードのようにフォノイコライザーを通す必要も有りませんので・・・。

ボリューム付のパワーアンプならパワーアンプのボリュームで音量調整が出来ますので、大変便利です。

しかし一般的(?)にパワーアンプはスピーカーに隣接した場所に置き、スピーカーケーブルを短くした方が音質的には有利と言われています。(デスクトップ型のシステムを組むならすぐ近くにアンプが来るわけですから、椅子に座ったまま音量調整が出来ますが・・・)

本格的なシステムとなれば、リスニングポイント(聴く位置)とアンプは少し離れる事が多くなると思います。そうなると手元に音量調整が出来る部品(ボリュウムなりアッテネーター)が有った方が細かい調整が出来る事になります。PCならPCに付いているボリュームで調整する事が可能ですが・・・。

であれば、やはり手元にプリアンプ、又はその代わりとなる部品(ボリュームかアッテネーター等)が欲しくなるのは当然です。

オーディオは一般的に「回路が少ないほど音質的に有利」と言われています。信号が通る道、特に接点が少ないほど音は新鮮に、ダイレクトに鳴ると言われています。つまり、プリアンプのように信号増幅回路を持っているような部品では無く、ただ単に音量だけを調整した方が良いと言われています。

確かにその通りで、回路は少ない方が音質的には有利である事はオジサンのような素人にも良く分かる理屈です。信号は回路を通る度に劣化(信号が減ったり、変形する)しますので「回路は出来る限りシンプルな方が良い」と言うのがプリアンプ不要論です。

本当にプリアンプは音を劣化させるか?

これは間違いなく「正論」だと思います。プリンプは間違いなく信号増幅回路を持たないボリューム(最近はパッシブプリとか言う)やアッテネーターより信号は劣化します。ただしこれは測定器で測定した場合の話しで、測定器の結果=聴感上の音質とならないところがオーディオの面白さなのです。

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これはオジサンが使っているプリアンプ(と言ってもラインプリ)です。横浜のウエルカムで特注で造って頂いたモノですが、一般のプリアンプに付いているようなトーンコントロール(調べて下さい)も左右のバランス調整も付いていません。ただ単に受けた信号を増幅してパワーアンプに信号を送り込むだけのモノです。

トーンコントロールやバランス調整機能を外したのは、先に書いた通り、回路を通る度に信号は劣化すると考えた結果です(間違っていなかったと今でも思っている)。

増幅型(アクティブ)プリか不増幅型(パッシブ)のボリューム又はアッテネーターか?

先にも述べた通り、プリアンプの大きな役割は音量調整ですから、できれば手元に置いていつでも音量を合わせるようにしたいものです。パワーアンプのボリュームは固定して、手元のプリアンプで音量調整を行うのが良いとオジサンは思います。

ではプリに増幅回路は必要か否か・・・と言う議論はネット上でも盛んに行われています。増幅回路不要論者は「シンプルな回路にした方が音質の劣化がない」と言う正論で、増幅回路必要論者は「プリアンプを入れないと音が痩せる」等の精神論になります。ネット情報だけを見ていると、断然「不要論者」の意見の方が正しいと思うのですが、先ほども書いた通り、音は測定値=聴感上の音質では有りませんので、何とも言えないのです。f:id:tenikichi21:20200610200304j:plain

これはオジサンが30年以上前に手に入れたマランツ社製のアッテネーターボックスです。当時オジサンも「回路は短い方が音質が向上する」と考えて手に入れたモノです。中は非常に凝った作りのアッテネーターで、マランツ社は当時結構な台数売ったと思います。

オジサンの悩み

マランツ社のアッテネーターボックスを入手して30年以上経つと言うのに、いまだにオジサンの中では増幅回路の要否に付いて結論が出ていません。

このところのコロナ禍で外出自粛が続き、時間を持て余しているものですから、ここ2週間ほど、プリとアッテネーターを繋ぎ替えては音質を聴き比べています。

しかし、いまだ結論をみることは有りません・・・。

アッテネーターを通した音は、確かにクリアで「何も足さない、何も引かない」と言うオーディオの理想に近いような気がします。一方プリアンプを通した音は確かに何かが足されているような(ふくよかに鳴る)気がします。

では、どちらが音楽を聴いていて楽しいか?と問われれば、後者に軍配が上がります。バイオリンの響き、オーケストラの響き、歌手の表情、どれをとってもプリアンプを入れた方が音楽がふくよかで、楽しく聴こえます。

では、「オーディオとしてそれで良いのか?」と自問自答の日々なのです・・・。

オーディオはそれが楽しいのですが・・・(それじゃぁ、悩みじゃないじゃん)。

余計な事

余計なお世話ですが、最近オーディオ関係の商品説明を見ていると「パッシブプリアンプ」なる言葉をよく目にしますが、本来アンプと言う言葉は増幅回路を持つモノに使うべき言葉なので、増幅回路を持たないボリューム単体(セレクターを含む)やアッテネーターには使わない方が良いと思います。アンプと表記すると増幅回路があると思ってしまう人も多いと思いますので・・・。

大きなお世話ですが・・・。

 

オーディオでまだまだ悩みが尽きないオジサンでした。ついにオジサンの住む地域も梅雨に入ったようです。子ねこが心配ですが、母親が付いているので大丈夫でしょう!

ねこ・猫・ネコ

いよいよ明日辺りかなりの広範囲で梅雨に突入しそうですが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

コロナ禍で外出もままならず、一日部屋に籠って音楽を聴いたり、オーディオをいじったり、本を読んだりする日が続いていて、いささか飽きが来ています。

そんな時、オジサンの家に母ネコに連れられた4匹の子ねこが遊びに来るようになりました。籠りにも飽きていたので、遊びに来ている間は庭で遊ぶ猫を見て癒されています。

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これは母ネコです。山茶花の根元で、これ以上ないほどのリラックス姿で、この安心しきった顔がたまらないです。

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これが兄弟の中で一番ヤンチャなサバトラです。一番動きが活発だし、2m以上あるシュロの木のてっぺんまで一気に駆け上ります。

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これはもう一匹のサバトラです。先ほどのサバトラに比べ性格は大人しめですが、この後出て来る三毛とよく猫パンチの応酬をしています。

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母ネコの傍に寄り添う三毛です。この子が一番母親に似た柄ですが、先ほどのサバトラとよく兄弟げんかをしています。ただジャレ合っているだけだと思いますが・・・。

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4匹目は白と黒のマダラ模様です。性格的には一番臆病で、動きも他の3匹に比べてオットリしてるようです。いつも他の兄弟の後を追いかけていて、シュロの木にも登れません。

丁度1週間ほど前からオジサン家の庭に来て遊ぶようになりました。その頃は4匹ともまだまだヨチヨチ歩きで、母ネコの傍を離れる事は無かったのですが、今では行動範囲も広がり、段々野性味を帯びて来ています。

この親子は野良猫で、隣の家の物置小屋の下が住処になっているようです。

オジサンも引っ越したら猫を飼いたいと思っていたのですが、色々な人に聞くと「家の中を傷だらけにされる」と言われ、諦めました。まぁ、庭に遊びに来る野良猫で癒されれば十分です。

何枚か写真をアップしておきますので、コロナ禍の中、少しでも癒されて頂ければありがたいです。

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以上、今日は「ねこ」の話しでした。

梅雨に入り湿度が上がると熱中症の危険が一気に上がります。今年はマスクの影響も有り、熱中症危険度が何割かアップするようです。確かにマスクをして外出すると、暑い!皆さんも十分ご注意下さい。

 

閑話休題 Ⅵ

いよいよ梅雨の足音が近付いて来ましたが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

毎日の情報番組では、相変わらずコロナの話しで、いよいよウンザリして来ました。最近は「第二波」と言う言葉を良く聞きますが、オジサン的には「1.5波」と言った方が実態に合っているような気がします。どこかで息を潜めていたウイルスが再び活発に動き出したような感じがします。まだ、第一波は終わっていないんじゃないでしょうか?

オジサンは相変わらず愛機ヴァイタボックス(スピーカー)の前で頭を垂れ、BachやMotzartの音楽を聴く毎日です。暇に任せて毎日少しずつセッティングを変えたり、ケーブルを変えたりしてオーディオと音楽を楽しんでいます。

オーディオは泥沼か?

暇に任せてネットを彷徨っていると「ケーブル沼」とか「オーディオ沼」と言う言葉を結構見掛けます。その意味に付いてはネット検索をすれば出てきますので、そちらを参考にして下さい。

オーディオはAを使えばBが、Bを使えばCが気になる趣味です。確かに部品(装置)を替えれば良し悪しに関わらず音質は変化します。特にスピーカーは音質を大きく左右しますので、大きく音質を変化(良し悪しは別)させたいならスピーカーを新しいモノに替えるのが手っ取り早いと思います。

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しかし、先ほども書きました通り、Aを使えばBが、Bを使えばCが気になってしまうのがオーディオですから、そんな事をしていたら際限なく部品を替える事になり、何時まで経っても自らの望む音は手に入らない結果となります。

資金が潤沢なら、JBLTANNOYを同時に持つとか、真空管アンプトランジスターアンプを同時に持つとかできるのでしょうが、オジサンのような一般サラリーマン(だった)では到底不可能な事です。

そこで、どこかで「妥協」しなければなりませんが、「妥協」で買った部品は直ぐに飽きが来たり、不満が残って、そこから沼にハマりこむ事になります。

沼にハマらないために・・・

オジサンも若い頃は沼の住人として、毎月せっせとローンを払っていました。今思えば毎月の支払いが恐ろしいほどの金額になっていた時期も有りましたが、それでも自らが目指す音には程遠く、毎日音楽を聴くよりも専門誌を読み漁っている時間の方が長かった(実際には音・・・音楽ではない・・・を聴きながら)と思います。

専門誌(当時は今のようなネット社会では無かった)の中に良さそうな部品を見付けると、今聴いている音が凄まじく色褪せて来るのです。

その原因は自らが求める音が明確でないために起こる「迷い」が原因だとオジサンは思います。

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オジサンが沼の住人を卒業したのは以前このブログでも書いた「師匠」に出会い、沢山の沼の住人の方々の音を聴かせて頂いてからです。

それはオーディオを初めて5年位が経った時だったと記憶しています。それでもその後幾つかの部品は買い換えましたが・・・。他の方に比べれば沼からの脱出は早かったと思っています。10年も、20年も沼にドップリ浸かっている人も多い世界ですから。

沼にハマらない、或いは沼から一日も早く脱出するためには多くの人の音を聴かせて頂き、一日も早く自らが目指す音を探し出し、「妥協」せずに部品を探し出す事です。

オジサンは幸いにも師匠と出会い、F君やパパゲーノの香川氏、更には多くの沼の住人と比較的早い時点で出会う事が出来ました。TANNOYをオジサン自らの不注意で飛ばしてしまい、途方に暮れていた時、ヴァイタボックスを紹介してくれた元FigaroのK氏には今でも感謝の一言しか有りません。そのヴァイタボックスは購入後30年以上経った今でも非常に美しい音でBachやMozartを鳴らしてくれています。

とにかく多くの人と出会い、多くの人の音を聴かせて頂き、一日も早く自らが目指す音を探し出す事が沼にハマらないコツだとオジサンは思います。

オジサンは今・・・

暇な時間にヤフオクや中古オーディオの店のHPを見て「へぇ、こんな部品があるのかぁ」と感心していますが、どうにも触手が動くような装置に出会えません。確かにそれなりの金額を出せばそんな部品も有るのかも知れませんが、オジサンにそんな余裕は有りませんので・・・検索するだけで終わっています。

今オジサンは、部品のセッティングに明け暮れる日々を過ごしています。置台を替えれば音が変わると言われるオーディオですから、細かいセッティングで音質は変わります。

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先日もパワーアンプの置台を御影石の板(約20Kg)に換えたところ、音が広がりました。部品はリスナーが思っている以上にその実力を秘めているはずです。部品の実力を引き出すのはセッティングと日々のメンテナンスだとオジサンは思っています。

気に入って買った部品なら、骨の髄までしゃぶり尽くしてあげるのが部品に対する礼儀ではないでしょうか?

楽しく音楽を聴くために、日々の努力を惜しまないようにしましょう。

 

英国の音・・・VANDAMMEと言うケーブル

だんだん湿度が高くなり、梅雨入りマヂかを感じさせる日が続いていますが皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

コロナ対策の自粛にも飽きが来て、そろそろ羽根を伸ばしたいと思っている方も多いと思いますが、もう少しの間は慎重に行動した方が良いと思います。情報番組では「制限解除」が大きく報じられていますが、まだまだ敵は息を潜めて我々の行動を見ている気がします。くれぐれもご注意下さい。

さて、昨年の秋、合研ラボのフォノイコライザーとShelterのカートリッジを購入以来、トンと鳴りを潜めていたオーディオですが、つい先日(と言っても1週間ほど前)新しいケーブルに手を出してしまいました。

VAN DAMMと言う、イギリスのマイクロフォンケーブルです。

VANDAMMEと言うケーブル

これがオジサンが購入したケーブルですが、末端処理がされておりこのままではオジサンの所の装置に繋げません(オジサンの所はRCAなのだ)。そこでスイッチクラフトのRCAプラグに交換しました。本来なら末端処理されていない生コードを買えばよいのですが・・・扱っている店のネット購買が出来ませんでしたので、仕方なくこの加工済みを買った次第です(なぜ買えなったんだろう・・・以前は買っていたのに・・・)。

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このような形です・・・美しい!(自画自賛か!!!)

VAN DAMMマイクロフォンケーブルは4芯のモノと2芯のモノが有りますが、オジサンが選んだのは2芯の方です。なぜなら・・・加工がしやすい・・・音質的にさほど差が無いと思えるから。以前MOGAMIケーブルで2芯と4芯を比較した時、差を感じなかったのです(オジサンの駄耳のせいかも知れませんが)。

音のお国柄

オーディオ全盛の’70~’80年代、装置(部品)にはそれぞれのお国柄の音が有ると、まことしやかに言われていました。例えばアメリカを代表する音としてJBLアルテックマッキントッシュ、古くはウエスタン等が、英国を代表する音としてクウォード、TANNOY、KEF等が、ドイツにはシーメンスやテレフンケン等の巨大企業が有り、それぞれに個性的な音を出す部品(装置)を揃えていました。

これはレコードの世界にもあり、同じヨーロッパ系でも英EMIとDECCAでは音質が異なるし、独のDGG,エレクトローラ、仏のPathe、シャルラン等多くのレーベル(レコード会社)が独自の音作りをしていました。クラシック音楽の場合、米盤は音質の前に盤質に問題が多く、クラシック音楽ファンはこぞってヨーロッパ盤を買い求めたものです。我が日本も独特(?)の音質で、その事は以前のブログに書いた通りです。

一般に「アメリカの音は迫力がある」とか「イギリスの音は気品がある」と言われていましたが、オジサンはこの意見には・・・???です。

いかなる装置を組み合わせようと、最後はリスナーの音になるわけで、実際に「Jazz向き」と言われるマッキントッシュJBLの組み合わせでTANNOYと見まごうばかりの音を鳴らしている方を知っていますし、クラシック音楽向きと言われるTANNOYでゴリゴリのJazzを聴いている方も知っています。

ただし、レコードはそうは行かない気がします。EMIがDECCAの音になる事はまず考えられないし、もしそうしている方が居るとしたら、それはどこか音質を加工していると思います。

オジサンがVAN DAMMのケーブルを選んだ理由

ここ数年はMOGAMI、VIABLUEをメインに使って来ました。オジサンは長年Beldenに慣れ親しんでいました。そんなオジサンがBeldenを外した理由はやはりメッキ臭い音が気になり初めての事だったのですが、実はVIABLUEもメッキ線なのです。

VIABLUEは何年使ったでしょうか?おそらく3年位は繋がったままだったと思います。決してVIABLUEが悪いとか言う積もりは有りません。細身でしなやかで、出てくる音は非常に繊細で良かったのです。

しかし、そこはマニア(オジサンは決してオーディオマニアではないが)の悲しい性だと思います。Aを使えばBが、Bを使えばCが気になるのは必定で、「イギリスのケーブルを使ったらどんな音になるんだろう・・・?」と思ったのが切っ掛けでした。これまでオジサンはイギリスのケーブルと言えばVITAL VAM-265しか使った事が有りませんが、結構良い印象が有りました。

「一度入り口から出口まで、イギリスのケーブルで繋いだらどんな音になるんだろう?」・・・これがVAN DAMM導入の切っ掛けです。(大した動機じゃねぇな!)

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これがVAN DAMMマイクロフォンケーブル(2芯)の中身です。何の変哲もない外径6mm程のケーブルです。

VAN DAMMマイクロフォンケーブルの音

さて肝心の音ですが、一言で言って「素晴らしい」の一言です。とにかく静かなのです。以前「空気感と言う音」と言う事を書きましたが、まさに演奏者と演奏者の間の空気まで感じられるほど静かなのです。装置のSN比(詳しくは検索して下さい)が上がったように聴こえます。オーディオ愛好家の中には「雑味」と表現する方も居ますが、まさに雑味が取れた感じです。

特に顕著だったのがピアノのペダリングの時に聴こえるフエルトと弦が触った瞬間の音が非常にリアルに聴こえた時です(マニア臭せぇ)。また、オペラ等で歌手がどっちを向いて歌っているかが良く分かるようになりました。

立体感や音場の広がりはVIABLUEとそれほど違いがあるとは思えませんが、演奏家演奏家の間の空気感はたいしたものです。

オジサン的には決して安いとは言えないケーブルですが、これだけ雰囲気を変えてくれるならアンプやスピーカーを変える(今のところその気はないが)事を思えば安いモノかも知れません。

さてさて、コロナの終息まではもう少し、もしかしたらこのままかも知れませんが、くれぐれも感染した、させたと言う事にならないようお気を付け下さい。

 

 

 

アナログ一筋・・・40年

5月の風が心地よい季節となりましたが、皆さんコロナの自粛に負けずお元気にお過ごしでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

一部地域では自粛要請が一部緩和され、日常が戻りつつあるようですが、皆さんお住まいの地域は如何でしょうか?オジサンの住む地域では、患者が一人も出ていないせいか、昨日は結構人が出ていました。そういうオジサンも昨日は食料を買い出しに行ったのですが、ここ1ヵ月の間で街は一番の賑わいだったと思いました。

さて今年2020年はオジサンがオーディオをイジリ始めて40年になります。40年間何をやって来たか・・・恥ずかしながら40年もイジッテこの程度の音しか出せないのかと最近嘆いています。

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この40年、アナログ一筋で装置をイジッテ来ました。時には「ハッ」と驚くような美音を響かせてくれた我が家の装置ですが、1ヵ月、2ヵ月すると不満が出て来て、結局アンプを替え、カートリッジを替え、ケーブルを替えてここまで来ました。

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オジサン家の装置は凡そ35年間、真空管を使ったアンプを使用しています。一番長く使ったのは以前の記事にも書きましたがFigaro(浜松町に有ったオーディオ店で、今は名前を変えて大森で営業中)のフォノイコライザーアンプです。

Figaroのフォノイコアンプは得も言えぬ美音(特に弦楽器と人声)を聴かせてくれましたが、使用後10年位で音が出なくなり、その後の修理で音は出るようになりましたがオリジナルとは全く違う音になってしまい、今は棚の奥で眠っています。

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凡そ35年程前に購入した進藤ラボのMCトランスです。一時期機嫌を損ねて眠っていましたが、昨年復活し今はSPUやDENONを鳴らしています。

一時期(不機嫌な頃)新規でMCトランスを探したりしましたが、どうにも使いたいトランスが見付からず(予算的にも)、何とか復活させました。

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フォノイコライザーは相変わらずWELCOMEのモノをメインで使っています。昨年秋、ノイズが頻発するようになって、合研ラボのフォノイコを導入しました。合研ラボのモノも悪くはないんですが、どうにもWELCOMの音に馴染んでしまったオジサンの駄耳が「WELCOMの復活を!」と言うので、年明けから修理をして復活させました。

ノイズの原因は真空管ソケットの不具合と一部コンデンサーの劣化が原因だったようで、今では以前のようにノイズも出なくなりました。

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パワーアンプは6V6シングルアンプで、現在後継機を模索中です。

今は非常に良い音を出してくれていますが、何分13年間働き詰めでしたので、そろそろ定年の時期が近付いているような気がします。トランスの鳴きも少し出始めていますし・・・。

しかし、「これは!」と言うアンプがなかなか見つかりません。諭吉を数十人差し出せばそれなりの後継機に出会えるのでしょうが、オジサンにその余裕は有りませんし、あと何年使えるか(オジサンが何年生きるか)分からないモノにそれほどの大金を投与する気が起こらないのです。そこで小出力(アンプの出力は音質に関係ない)の真空管アンプを探しています。

 

オーディオをいじり始めて早40年、常に「自分は十分音楽を楽しめているか」と自問自答を繰り返し、装置を替え、レコード買い、セッティングを変えてやってきましたが、いまだ「これで、良し」と言う音に出会えていないような気がします。

恐らく、どこまで行ってもゴールは無いのがオーディオと言う趣味だと思いますが、どこかでキリをつけなければいけないと思う今日この頃です・・・。

「足りるを知る」この言葉が毎日胸の中で渦巻いているオジサンでした・・・。