閑話休題 Ⅵ

いよいよ梅雨の足音が近付いて来ましたが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

毎日の情報番組では、相変わらずコロナの話しで、いよいよウンザリして来ました。最近は「第二波」と言う言葉を良く聞きますが、オジサン的には「1.5波」と言った方が実態に合っているような気がします。どこかで息を潜めていたウイルスが再び活発に動き出したような感じがします。まだ、第一波は終わっていないんじゃないでしょうか?

オジサンは相変わらず愛機ヴァイタボックス(スピーカー)の前で頭を垂れ、BachやMotzartの音楽を聴く毎日です。暇に任せて毎日少しずつセッティングを変えたり、ケーブルを変えたりしてオーディオと音楽を楽しんでいます。

オーディオは泥沼か?

暇に任せてネットを彷徨っていると「ケーブル沼」とか「オーディオ沼」と言う言葉を結構見掛けます。その意味に付いてはネット検索をすれば出てきますので、そちらを参考にして下さい。

オーディオはAを使えばBが、Bを使えばCが気になる趣味です。確かに部品(装置)を替えれば良し悪しに関わらず音質は変化します。特にスピーカーは音質を大きく左右しますので、大きく音質を変化(良し悪しは別)させたいならスピーカーを新しいモノに替えるのが手っ取り早いと思います。

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しかし、先ほども書きました通り、Aを使えばBが、Bを使えばCが気になってしまうのがオーディオですから、そんな事をしていたら際限なく部品を替える事になり、何時まで経っても自らの望む音は手に入らない結果となります。

資金が潤沢なら、JBLTANNOYを同時に持つとか、真空管アンプトランジスターアンプを同時に持つとかできるのでしょうが、オジサンのような一般サラリーマン(だった)では到底不可能な事です。

そこで、どこかで「妥協」しなければなりませんが、「妥協」で買った部品は直ぐに飽きが来たり、不満が残って、そこから沼にハマりこむ事になります。

沼にハマらないために・・・

オジサンも若い頃は沼の住人として、毎月せっせとローンを払っていました。今思えば毎月の支払いが恐ろしいほどの金額になっていた時期も有りましたが、それでも自らが目指す音には程遠く、毎日音楽を聴くよりも専門誌を読み漁っている時間の方が長かった(実際には音・・・音楽ではない・・・を聴きながら)と思います。

専門誌(当時は今のようなネット社会では無かった)の中に良さそうな部品を見付けると、今聴いている音が凄まじく色褪せて来るのです。

その原因は自らが求める音が明確でないために起こる「迷い」が原因だとオジサンは思います。

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オジサンが沼の住人を卒業したのは以前このブログでも書いた「師匠」に出会い、沢山の沼の住人の方々の音を聴かせて頂いてからです。

それはオーディオを初めて5年位が経った時だったと記憶しています。それでもその後幾つかの部品は買い換えましたが・・・。他の方に比べれば沼からの脱出は早かったと思っています。10年も、20年も沼にドップリ浸かっている人も多い世界ですから。

沼にハマらない、或いは沼から一日も早く脱出するためには多くの人の音を聴かせて頂き、一日も早く自らが目指す音を探し出し、「妥協」せずに部品を探し出す事です。

オジサンは幸いにも師匠と出会い、F君やパパゲーノの香川氏、更には多くの沼の住人と比較的早い時点で出会う事が出来ました。TANNOYをオジサン自らの不注意で飛ばしてしまい、途方に暮れていた時、ヴァイタボックスを紹介してくれた元FigaroのK氏には今でも感謝の一言しか有りません。そのヴァイタボックスは購入後30年以上経った今でも非常に美しい音でBachやMozartを鳴らしてくれています。

とにかく多くの人と出会い、多くの人の音を聴かせて頂き、一日も早く自らが目指す音を探し出す事が沼にハマらないコツだとオジサンは思います。

オジサンは今・・・

暇な時間にヤフオクや中古オーディオの店のHPを見て「へぇ、こんな部品があるのかぁ」と感心していますが、どうにも触手が動くような装置に出会えません。確かにそれなりの金額を出せばそんな部品も有るのかも知れませんが、オジサンにそんな余裕は有りませんので・・・検索するだけで終わっています。

今オジサンは、部品のセッティングに明け暮れる日々を過ごしています。置台を替えれば音が変わると言われるオーディオですから、細かいセッティングで音質は変わります。

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先日もパワーアンプの置台を御影石の板(約20Kg)に換えたところ、音が広がりました。部品はリスナーが思っている以上にその実力を秘めているはずです。部品の実力を引き出すのはセッティングと日々のメンテナンスだとオジサンは思っています。

気に入って買った部品なら、骨の髄までしゃぶり尽くしてあげるのが部品に対する礼儀ではないでしょうか?

楽しく音楽を聴くために、日々の努力を惜しまないようにしましょう。