英国の音・・・VANDAMMEと言うケーブル

だんだん湿度が高くなり、梅雨入りマヂかを感じさせる日が続いていますが皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

コロナ対策の自粛にも飽きが来て、そろそろ羽根を伸ばしたいと思っている方も多いと思いますが、もう少しの間は慎重に行動した方が良いと思います。情報番組では「制限解除」が大きく報じられていますが、まだまだ敵は息を潜めて我々の行動を見ている気がします。くれぐれもご注意下さい。

さて、昨年の秋、合研ラボのフォノイコライザーとShelterのカートリッジを購入以来、トンと鳴りを潜めていたオーディオですが、つい先日(と言っても1週間ほど前)新しいケーブルに手を出してしまいました。

VAN DAMMと言う、イギリスのマイクロフォンケーブルです。

VANDAMMEと言うケーブル

これがオジサンが購入したケーブルですが、末端処理がされておりこのままではオジサンの所の装置に繋げません(オジサンの所はRCAなのだ)。そこでスイッチクラフトのRCAプラグに交換しました。本来なら末端処理されていない生コードを買えばよいのですが・・・扱っている店のネット購買が出来ませんでしたので、仕方なくこの加工済みを買った次第です(なぜ買えなったんだろう・・・以前は買っていたのに・・・)。

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このような形です・・・美しい!(自画自賛か!!!)

VAN DAMMマイクロフォンケーブルは4芯のモノと2芯のモノが有りますが、オジサンが選んだのは2芯の方です。なぜなら・・・加工がしやすい・・・音質的にさほど差が無いと思えるから。以前MOGAMIケーブルで2芯と4芯を比較した時、差を感じなかったのです(オジサンの駄耳のせいかも知れませんが)。

音のお国柄

オーディオ全盛の’70~’80年代、装置(部品)にはそれぞれのお国柄の音が有ると、まことしやかに言われていました。例えばアメリカを代表する音としてJBLアルテックマッキントッシュ、古くはウエスタン等が、英国を代表する音としてクウォード、TANNOY、KEF等が、ドイツにはシーメンスやテレフンケン等の巨大企業が有り、それぞれに個性的な音を出す部品(装置)を揃えていました。

これはレコードの世界にもあり、同じヨーロッパ系でも英EMIとDECCAでは音質が異なるし、独のDGG,エレクトローラ、仏のPathe、シャルラン等多くのレーベル(レコード会社)が独自の音作りをしていました。クラシック音楽の場合、米盤は音質の前に盤質に問題が多く、クラシック音楽ファンはこぞってヨーロッパ盤を買い求めたものです。我が日本も独特(?)の音質で、その事は以前のブログに書いた通りです。

一般に「アメリカの音は迫力がある」とか「イギリスの音は気品がある」と言われていましたが、オジサンはこの意見には・・・???です。

いかなる装置を組み合わせようと、最後はリスナーの音になるわけで、実際に「Jazz向き」と言われるマッキントッシュJBLの組み合わせでTANNOYと見まごうばかりの音を鳴らしている方を知っていますし、クラシック音楽向きと言われるTANNOYでゴリゴリのJazzを聴いている方も知っています。

ただし、レコードはそうは行かない気がします。EMIがDECCAの音になる事はまず考えられないし、もしそうしている方が居るとしたら、それはどこか音質を加工していると思います。

オジサンがVAN DAMMのケーブルを選んだ理由

ここ数年はMOGAMI、VIABLUEをメインに使って来ました。オジサンは長年Beldenに慣れ親しんでいました。そんなオジサンがBeldenを外した理由はやはりメッキ臭い音が気になり初めての事だったのですが、実はVIABLUEもメッキ線なのです。

VIABLUEは何年使ったでしょうか?おそらく3年位は繋がったままだったと思います。決してVIABLUEが悪いとか言う積もりは有りません。細身でしなやかで、出てくる音は非常に繊細で良かったのです。

しかし、そこはマニア(オジサンは決してオーディオマニアではないが)の悲しい性だと思います。Aを使えばBが、Bを使えばCが気になるのは必定で、「イギリスのケーブルを使ったらどんな音になるんだろう・・・?」と思ったのが切っ掛けでした。これまでオジサンはイギリスのケーブルと言えばVITAL VAM-265しか使った事が有りませんが、結構良い印象が有りました。

「一度入り口から出口まで、イギリスのケーブルで繋いだらどんな音になるんだろう?」・・・これがVAN DAMM導入の切っ掛けです。(大した動機じゃねぇな!)

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これがVAN DAMMマイクロフォンケーブル(2芯)の中身です。何の変哲もない外径6mm程のケーブルです。

VAN DAMMマイクロフォンケーブルの音

さて肝心の音ですが、一言で言って「素晴らしい」の一言です。とにかく静かなのです。以前「空気感と言う音」と言う事を書きましたが、まさに演奏者と演奏者の間の空気まで感じられるほど静かなのです。装置のSN比(詳しくは検索して下さい)が上がったように聴こえます。オーディオ愛好家の中には「雑味」と表現する方も居ますが、まさに雑味が取れた感じです。

特に顕著だったのがピアノのペダリングの時に聴こえるフエルトと弦が触った瞬間の音が非常にリアルに聴こえた時です(マニア臭せぇ)。また、オペラ等で歌手がどっちを向いて歌っているかが良く分かるようになりました。

立体感や音場の広がりはVIABLUEとそれほど違いがあるとは思えませんが、演奏家演奏家の間の空気感はたいしたものです。

オジサン的には決して安いとは言えないケーブルですが、これだけ雰囲気を変えてくれるならアンプやスピーカーを変える(今のところその気はないが)事を思えば安いモノかも知れません。

さてさて、コロナの終息まではもう少し、もしかしたらこのままかも知れませんが、くれぐれも感染した、させたと言う事にならないようお気を付け下さい。