今日の一枚・・・#33 モーツァルト ディベルティメント K563

「春に三日の晴れ間無し」と言われる通り、このところ周期的に天気がぐずつき、テニスもままならない日が続いていますが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

このところオジサンの住む地域では雨が続き、テニスも出来ないで、身体が固まってしまいそうです。春は周期的に低気圧が日本南岸を通過し、そのタイミングで雨が降ります。一雨毎に暖かくなるのがこの時期の特徴ですが、今年は冬が暖かった分、春が寒い様な気がします。

桜の開花も一日延ばしになり、当初予想されていた日から大幅に遅れる予想に変わってしまいました。桜の開花が待ち遠しいですねぇ・・・。

モーツァルト K563 ディベルティメント

カラフストリオ(独 SAPHIR盤)

さて今日は、モーツァルト作曲のK563をご紹介させて頂きます。

モーツァルトの楽曲の中で、それ程一般的な楽曲ではないと思いますが、それはオジサンの思い過ごしかも知れませんです。一応モーツァルト好きなら比較的早い時期に手にする楽曲かも知れません。

ものの本によれば、1788年9月の作曲となっており、その頃モーツァルトは貧困のさなかに有り、しばしば金銭的に手を差し伸べてくれた友人プフ・ベルクのために書かれたとされています。

最後の三大交響曲の直ぐ後に作曲されたとするこの楽曲は、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの為に書かれており、プフ・ベルクの私的な演奏の為のモノとされています。

モーツァルトがこれらの楽器の為の三重奏を書いたのはこのK563のみで、当時はまったく新しい形の弦楽三重奏だった様です。ハイドン辺りも三重奏は書いていますが、この編成での三重奏は無かった様に思います(オジサンの勘違い?)

今日ご紹介するのはカラフストリオが演奏した一枚ですが、このレコードの何が良いかと言えば「音質」の一言に尽きると思います。演奏云々については他の演奏を聴いた事が無いので何とも言えないのですが・・。

amazon辺りを探ってみると結構色々な演奏家が録音を残していますが、モーツァルトの楽曲にしては少ないような気もします。元々トリオという編成が少ないので、寄せ集め的な編成になるのでしょうか?オジサンには分かりませんです。ハイ。

オジサンがこのレコードを入手したのはまだパパゲーノ(駿河台下のレコード店)に通っていた頃ですから、既に40年近く前になると思います。パパゲーノの店主香川氏に勧められて買った記憶が有ります。繰り返し聴くのでジャケットはボロボロですが、盤自体はノイズも無く美しい状態です。

当時はまだ声楽とピアノは殆ど聴かない時期で、弦楽器中心の室内楽(特に弦楽四重奏)ばかりを聴いていたと思います。そんな中でこの楽曲は非常に新鮮に聴こえた記憶が有ります。40年近く経った今でも愛聴盤として年に10回以上聴いています.

カラフストリオはこんな顔をした3人組みですが、ググっても殆ど情報が出てきません。オジサンの調べ方が悪いのかも知れませんが・・・。

モーツァルトが金銭的困窮に喘いでいた頃に作曲されたとされる楽曲ですが、聴いていてそんな雰囲気は微塵も感じさせません。ある人に言わせると「モーツァルトは金が無い時ほど名曲を生み出す」そうですが、確かにそんな事も言えるかも知れません。

まだ当楽曲を聴いた事が無い方、一度聴いてみて下さい。オジサン的には絶対にお勧めの一曲です。

さてさて、世間は大谷ー水原問題で大騒ぎですが、一日も早くこの問題が解決(決着)して、大谷選手が野球に専念し、今年もビッグタイトルを取ってくれることを祈るのみです。

追伸:俳優の寺田農さんがお亡くなりになったとのこと、オジサンも好きな俳優さんだったので残念です。今日はフォーレのレクイエムを掛け、故人のご冥福を祈りたいと思います。