今日の一枚・・・♯17 魔笛 K620 モーツァルト

沖縄、奄美地方は梅雨明けをしたそうで、これから本州は本格的な雨のシーズンになりますが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

今年は梅雨入りが例年になく早かったので「梅雨明けも早いかなぁ」と期待していたのですが、どうやら梅雨明けは例年並みになりそうですねぇ。これから梅雨後半は大雨に径が必要になると思います。以前このブログでも書きましたが、オジサンの故郷では『七夕豪雨』と言う前代未聞の大雨が降り、実家は床下浸水、家の前を鯉が泳いでいたなんて事も有りました。

いつも言う事ですが、防災の原点は日頃の備え、早目の避難ですから、皆さんも注意、警戒情報にはご注意頂き、被災者にならないようにして下さい。

モーツァルト作曲 魔笛 K620

オトマール・スイトナー指揮 ドレスデン国立歌劇場 (日本盤)

さていよいよ今日は「魔笛」の登場です。シカネーダーとモーツァルトの共作(?)による台本によって作曲されたドイツ語オペラです。まぁ話しの内容は全くの御伽噺的ですが、楽曲はそれぞれ美しく、楽しいものになっていますので、聴いた事が無い方には是非お勧めしたい1曲です。

内容的な事(あらすじ、作曲の経緯等)は数多くの文献(著作)と多くの方のHPに書かれていますので、オジサンはいつも通り割愛させて頂きます。

オジサンが初めて「魔笛」と出会ったのはいつ頃だったでしょう?もうかなり古い事なので具体的な事はは忘れてしまいましたが、クラシックを聴き始めて・・・つまりオーディオをいじり始めてからそれ程時間が経っていない頃だったと思います。誰かに勧められたとすれば、YAMAHA横浜店でトグロを巻いていた誰かだと思いますが、ハッキリとは思い出せません。

とにかくオジサンはこの「魔笛」にドップリ嵌ってしまい、30代の半ば頃には「アナログ盤の全タイトル蒐集」をライフワークに掲げていました。いまだ目標は達成されていませんが、現時点オジサンの手元には14種のアナログ盤が有ります。中でも珍しい(オジサンにとって)のはEMI時代のカラヤン盤が2セット有る事です。1セットは英EMIのSTEREO盤(疑似STEREO?)と仏PatheのMONO盤です。

何がオジサンにとって珍しいかと言うと、カラヤンの指揮した盤はこれしか持っていないのであります。DGGに移ってからの「魔笛」は意識的に避けていますので、実は持っていません。

カラヤン以外で重なっているのはクレンペラー盤です。一方は独エレクトローラ盤、もう一方は英EMI盤です。

重なっている物は1種として数えて14セットですから、実質16セット手元に有る事になります。奥さんは「どれも一緒でしょ」と言いますが、どっこいこれが微妙に違うんですねぇ。

さて、話をスイトナー盤に戻します。今日14セットの中からなぜスイトナー盤を選んだかと言えば、それはオジサンが最初に買った(聴いた)「魔笛」だったからです。

なぜスイトナー盤を選んだか?それは謎ですが、この盤を最初に買って良かったと今でも思っています。

スイトナーの指揮ぶりは非常に常識的とでも言いましょうか、テンポは中庸、ダイナミックレンジもそれ程大きくは無いと思います。もし「魔笛」を聴いた事が無く「ちょっと聴いてみようかなぁ」と思う方にはスイトナー盤はお勧めできると思います。まぁ言い方は悪いのですが、可もなく不可もない演奏と思って頂ければ良いかも知れません。

ザラストロ役のテオ・アダム、タミーノ役のシュライヤーはもとより、このオペラの主役的存在のパパゲーノ役のギュンター・ライブの出来が素晴らしいと思います。夜の女王は「う~ん」と言った感じです(失礼)。オジサン的に夜の女王はクレンペラー盤のルチア・ポップがお気に入りなのです。

これが配役です。

魔笛の録音には台詞の入ったものと省かれたものが有ります。どちらが良いとか悪いとか言う事は無いのですが、オジサンは演奏の好きか否かは別にして、台詞入りの方が好きです。(レッグ録音のモノは台詞が入っていない。ビーチャム、クレンペラーカラヤン)中には台詞とアリアが別人なんて盤も存在するようですが、聴いている限り不自然さを感じる盤は有りませんです。はい。

魔笛」に付いては別の思い出も有ります。それは当時国立音大の学長をされていた海老沢敏先生に「質問状」を送り、非常に丁寧なしかも自筆のご返事を頂いた事です。今考えれば「よくも図々しく・・」と思いますが、当時はそれ程深く考えていなかったと思います。

魔笛」・・・聴かれた事のない方には是非お勧めしたいモーツァルト晩年の傑作だと思います。全曲通して聴くと2時間程になりますので、最初は「ハイライト盤」でも良いと思いますが、きっと全曲盤が欲しくなるでしょう。最初から全曲盤を買っておけば・・・。