響き・元音・反響・鳴き

梅雨特有の蒸し暑い日が続き、昨日は各地で熱中症で搬送される方が多かったようですが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

おはようございます、オジサンです。

「暑い時は適切にエアコンを使いましょう」と情報番組辺りで盛んに言っていますが、これだけ電気料金が上がるとどうしても使用を躊躇ってしまいがちです。特にオジサンのような年金生活者にとって、電気料金は大きな負担となっています。真空管アンプの電気消費量も気になるところで「デジタルアンプに換えようか?」なんて不穏な考えが頭を過る今日この頃です。なんとかして欲しいです。

さて今日は最近考えている壮大なテーマについてオジサン的考えを纏めておきたいと思います。これから書く事はオジサンが勝手に思っている事で、なんの根拠もない事を最初にお断りしておきます。音楽や音の事を専門にしていらっしゃる方からみれば「何言ってんだか!」となりそうですが、敢えて書かせて頂きたいと思います。

響き・元音・反響・鳴き

 

ウィキペディアより画像拝借しました

オジサンもオーディオをいじり始め、クラシック音楽を聴き始めて既に40年以上の年月が過ぎた事はことある毎に書いて来ましたので、既にご承知の事と思います。また、オーディオをいじり始めた比較的早い時期から理想(目指す)の音を「芯と響きのバランスした音」と言うのも何度も書いて来ましたし、そこを目指してオーディオをいじり続けて来ました。

前々回のブログ更新のテーマ「ド・ミ・ソ」を書いている時、或いはその少し前から、「響きって何?」と言う疑問が頭の中に過るようになりました。

早い話が、オジサンが思っていた「響き」は本当は「反響」や「鳴き」なのではないかと思うようになったのです。詳しく書こうと思っても頭の中が混乱するだけなので、出来る限り簡単に(自分自身で理解できるように)書こうと思います。

結論から言ってしまうと、オジサンが求めていた「響き」は録音場所(ホール、スタジオ等)の反響や楽器の「胴鳴き」であり、本当の意味での「響き」では無かったのではないかと考えた次第です。

「芯」は楽器が出す「元音」(原音ではない)の事で間違いは無いと思います。ヴァイオリンなどの弦楽器の弦と弓が触れ合った時の音、ピアノのハンマーが弦を叩いた瞬間の音・・・これで間違いないと思います(間違ってますかねぇ?)

多くのレコード(CD)は、楽器や人が出す「元音」が楽器や人の身体の胴に伝わり、「胴鳴き」が起こります。「胴鳴き」は音を大きくする役割を持っており、「元音」と「鳴き」がホール、又はスタジオ内に反響します。

録音マイクはこの全てを拾い、テープなどに記録するのではないでしょうか?従って、マイクセッティング(場所・本数等)によって「元音」が多い録音、「鳴き」多い録音、「反響」が多い録音が生まれて来るとオジサンは考えました。

例えば、Bachの無伴奏ヴァイオリン、シゲッティ、スーク、ズスケ、シュレーダーそれぞれの録音には違いが有ります。その違いとは・・・「元音」「胴鳴き」「反響」の割合の差だと思います。「元音」はそれぞれ楽器が違い、奏法も異なる訳ですから、違って当然だと思います。

色々な楽曲、演奏、録音を改めて聴いてみて今思う事は・・・

「本当の響きってなに?」と言う事です。

前々回の「ド・ミ・ソ」でも書きましたが、本当の「響き」とは、ある和音が鳴った時に出るドでもミでもソでも無い、和音が持つ特有の「音」の様な気がします。そんな事を思いながら自家の装置で音楽を聴いてみると、確かに和音の元音以外の音が聴こえて来ます(オジサンの勘違いか?)

特にピアノ単独の楽曲の場合、そのような事を感じる事が多いような気がするのはオジサンの勘違いでしょうか?

オジサンはこの40年以上の間、本当の意味での「響き」ではなく楽器の「胴鳴き」やホールやスタジオの「反響」を追い求めていた様な気がします。他の方の装置を聴かせて頂き「響きが良く出ていますねぇ」なんて言っていましたが、これもすべて「胴鳴き」や「反響」だったような気がします。

実はこんな事を考え出したのはBelden9451ケーブルを使い始めてからです。何か影響が有るんでしょうか?オジサンには分かりません!