Lo-Fiって素晴らしい?

週末雨パターンに嵌ってしまい、オジサンの住む地域ではこれで3週連続の週末雨でしたが、皆さんお住まいのちいきはいかがだったでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

早いものでもう5月半ばとなりました。週末雨の影響で大好きなテニスにも行けず、籠りっぱなしですので、身体にカビが生えそうで困っています。まぁその分レコードを聴く時間が確保できますので、それはそれで良いと思うのですが・・・。

Hi-Fiについて考えた

一日中家に籠っていると何かと良からぬ事を考えるもので「あそこをこうしたらどうなるか」とか「何を何して何とやら」と不穏な事を頭の中に思い浮かべてしまいます。

この週末は「本当にHi-Fiって必要なの?」とオーディオをいじっている人間にとっては「ふしだら」とも思える様な考えが頭の中に浮かんで来ました。

とは言っても「Hi-Fi」の定義すら曖昧なのですが、ウィキペディアによれば「High Fidelity(高忠実度、高再現性)の略語であり、音響機器などにおいて「原音や原画に忠実な再現」という意味を持つ」となっています。高忠実度や高再現性の意味は分かりますが、どこからがHi-Fiに該当するのかがオジサンには良く分からないのです。

「○○HZ~△△HZまで再現出来ていればHi-Fi」とか、具体的な数字なりなんなりが示されていればそれはそれで「あぁ、俺の所はHi-Fiだぁ」とかになります。高再現性に付いてはソフト(レコードなりCD)が録音された時の状態(音)が元々分からないので、何をもって高再現と言うのかが分かりません。

オーディオ華やかかりし頃(1960末~80年代)「自家録」を主体とするマニアが結構多く居ました。電車の走る音、飛行機が飛び立つ時の爆音、車の走行音、中には自分のオシッコが地面に落ちる時の音をテレコ(テープレコーダー)で録音して「う~ン」と唸っている人も居ました。

故オーディオ評論家の高城 重躬(たかじょう しげみ)氏によれば「原音再生とは、我が家で録音された音を、我が家で再生した時に得られる音を言う」みたいな事を仰っていましたが、まさしくこれが「高再現性」を表していると思います。つまり、録音された時の生音を聴いて、オーディオから出て来る音がどれほどその録音された生音に近いか・・・と言う事だろうとオジサンは理解しています。

多くのオーディオファン(マニアではない)は残念ながら、自らが再生する音楽の録音時の生音は聴いていない訳ですから、自家の装置から出ている音が「高忠実」なのか否かの判断は出来ないのではないでしょうか?つまり録音現場に居た人が、後日発売されたソフト、又はその場で録音したテープを自宅に持ち帰り、自家の装置で再生し、録音当日の思いでの音と比較して初めて自家の装置の「忠実度」が判断できるわけです。(オジサンが言っている事はおかしいでしょうか?)

しかも録音された音(音楽)は、そのままソフトになるのではなく、必ずミキシングと言う手法でイジリまくられているのが現実です。

「高忠実度」が録音されたそのままの音(ミキシング前の音)と言う事なら、本当の意味で比較できるのはミキサー本人だけと言う事になります。

オジサンがオーディオをいじり始めた1970年後半は、本当にHi-Fiと言う言葉が飛び交っていました。「○○アンプは高忠実度」だとか「△△のカートリッジは生音がする」と言う事が普通に話されていて、オジサンもその話に「うん、うん」と頷いていました。

しかし、オーディオをいじり始めて40有余年、今更ながら「Hi-Fiって何?」と思ってしまうのです。

この世に「良い音」の定義が無いのと同じく、「Hi-Fi」の定義も無いのかも知れません(オジサンの勝手な解釈ですが)

「CDはHi-Fiに逆行していたのではないか?」とも思えます。20-20Kでぶった切った楽器音などこの世に存在するはずもなく、多くの楽器からは20KHzを超える倍音が出まくっているはずです。この事は少しオーディオをいじったり、楽器を演奏した事が有る方なら誰でもご存知の事と思います。にも関わらず、20-20Kで切ったと言う事は最初から「高再現性」は諦めていたと言う事になるのではないでしょうか?

最近はHi-Res(ハイレゾ)や高音質CDなるものが出現していますが、それとて所詮デジタルの音ですから、アナログとは波形が異なり、やはり「Hi-Fi」では無くなっているとオジサンは考えます。(ちょっと言い過ぎか)

Lo-Fiって素晴らしい?

そう考えて行くと、本当の意味でのHi-Fiを目指す必要は無いような気がします。

オジサンの家には結構な枚数のMONO録レコードが有りますが、これが結構感動的な音で鳴ってくれます。確かに音の広がり、音場に付いてはSTEREOの方が感じやすいと思いますが「MONO録では音楽の感動が得られないか?」と言えば、そんな事は無いと思うのはオジサンだけでは無いと思います。

何を言いたいのか分からなくなってきた~

つまり「高忠実度・高再現性」ばかりを追い求めてもそれはそれは難しい事で、それよりは自らが気に入った音、感動できる音でオーディオが鳴ってくれればそれで良いような気がします。こう言うと負け犬の遠吠えのように聞えるかも知れませんが、決してそうではなく・・・う~ん、上手く言えねぇ

オジサンの所の音は全くのLo-Fiだと思います。SPは16kHzまでしか出ませんし、使っている部品は皆お年寄りばかりです。それでもモーツァルトやバッハの音楽を聴いて感動しています。

勿論最低限の音質は必要だと思いますが、多少高域が伸びていなくても、低音で床が揺れなくてもモーツァルトやバッハの音楽は楽しめるのです。

そんな事を気にするより、もっと多くの音楽、演奏家を聴いてみませんか?

何を言っているのか、さっぱり分からないオジサンでした。こんな事を考えているよりさぁ、さぁ音楽を聴きましょう。