日本海側では大雪、太平洋側ではカラカラ天気が続いていますが皆さんお元気にお過ごしでしょうか?
こんにちは、オジサンです。
オジサン家では蝋梅の花が咲き初め、梅の蕾が徐々に膨らんでいます。もうすぐ大寒なのですが、季節は確実に春に向かっているようです。
Jazz工房製 プリアンプ 2年目
昨年(2024)正月、約40年振りに再会した師匠に頂いたJazz工房製のプリアンプ。以前は音楽評論家の青澤先生がお仕事で使用していたとのことでした。
その時の事は昨年の記事に書きましたので割愛しますが、そのまま使用し続けて丁度1年が経とうとしていますので、その後の感想などを書き記しておこうと思います。
回路としては非常にシンプルで、某日本の有名なアンプメーカーの様なボタンが沢山付いた造りとは違い、必要最低限の機能しか持っていません。本当ならオジサン家のような狭い部屋で聴く場合は高低域の調整ぐらいは有った方が良いのかも知れませんが、一方で素のままの音を聴きたい欲求も有るのです。
オーディオをいじり始めた頃、色々な機能を使って「自分なりの音」を作り出すことを楽しんでいました。例えばラウドネス機能(分からない方はググって下さい)で低域を強調したり、高低域のバランスを変えてドンシャリの音にしてみたりです。
しかし長年オーディオと格闘し音楽を聴いていると「素の音」の素晴らしさに気付くと同時に、ラウドネス機能や高低バランスを変えて聴く事が段々許せなくなる自分に気付きました。ラウドネス機能や高低バランスを変えなければ音楽が好みの音で鳴らないという事は、オーディオ装置、又はその鳴らし方、或いはソフトそのものに何らかの不備が有ると思うようになりました。ある意味オーディオをいじる者のプライドみたいなモノかも知れませんが、その様な機能を使わなくても自らが気に入った音を出すことに情熱を燃やしていたように思います。
勿論、音は部屋の影響をモロに受けます。誰でもが音楽を聴くのに理想的な部屋を手に入れる事は不可能だと思いますので、部屋によってはラウドネスや高低域調整機能を使って自らが納得出来る音を追求する必要も有ると思います。
しかしオジサンにはそれが出来ませんでした!それ程高い理想やプライドを持っている訳では有りませんが、何となく「作られた音」的な考えが支配し、どうしても多機能な装置を使うことが出来ないのです。
オーディオの目的は「最終的に自らが求める音質で音楽を聴く」事であることは十分理解しています。その為にはイコライザーやプリアンプに付属した多くの機能を有効利用するのも一つの手段だと分かっています。
タンノイの超高級SPを使って、その上にスパーツイーターを乗せるなんてことはオジサンには考えられない事です。タンノイを使ってその高域に不満が有るなら「タンノイでは無く、他の高域がバリバリ出てくるようなSPを選べば良い」と言うのがオジサンの考えです。
話しが大分横道に逸れましたが、オジサンは長年ソフトに録音された音をそのまま再生する事を旨としてきました。従って装置はできる限りシンプルで頑強(壊れにくい)なモノを選択してきた積もりです。
ですからオジサンが選択したプリアンプ(ラインプリ)はセレクターとボリュウムしか持たない究極にシンプルなモノだったのです。
パワーアンプにしても本来ならボリュウムは不要と思っていたのですが、どうしても・・・と言う制作者の意見を取り入れたノです。(今でも不要と思っている)
先ほども書いた通り、オーディオは「最終的に自らが求める音質で音楽を聴く」事ですから、どの様な回路を選択し、どの様な装置を使い、どの様な機能を使用しようが、「自らが求める音」で音楽が楽しめればそれで良いわけです。ただオジサンはシンプルにソフトに刻まれた音をそのまま(素の音で)再生したいと考えただけです。
以前この様な話しをオーディオ仲間としたとき、同意、反対が半々でした。様々な機能や装置を駆使して自らが求める音を追求している方、一方でできる限り必要最低限の装置、機能で自らの求める音を追求している方・・・様々です。どちらが良いとか、悪いとか言う事は誰にも言えないと思います。なぜならそれは趣味、嗜好の領域だからです。例えば洋服だってそうだと思うのです。他人から見て「ヘン」だと思っても、着ている本人が良ければそれで良いのです。
もう少し言わせて頂けるなら、最終的に音質を決めるのは以前から言っているように「ソフト」だとオジサンは考えています。どれほど素晴らしい部屋で、どれほど素晴らしい装置で鳴らしたとしても、ソフトがボロでは素晴らしい再生音は得られないとオジサンは考えています。ですから少しでも素晴らしい演奏、録音、プレスのソフトを入手(可能な限り)する事を心掛けているのです(中にはアチャ~と思うものも多々有りますが)
話しを元に戻しますが、師匠から頂いた青澤先生の遺品であるプリアンプは非常にオジサンの理想に近いモノだと思って使っています。パワーアンプとの相性も悪くないし、ヴァイタボックスとの相性も悪くない様に思えます。まぁオジサンの駄耳での話しですから余り当てにはなりませんが・・・。