訪問・・オーディオの師匠邸

能登半島地震の被害が日を負う毎に拡大しています。映像で見る限り、本当に大変な事になっていることを痛感します。オジサンには何も出来ませんが、できる限り早く日常を取り戻して頂きたいと思います(かなりの時間を要すると思いますが)

こんばんは、オジサンです。

日本航空機の事故、本当にCAの的確な指示と乗客の方々の協力で奇跡的に死傷者を出さずに済んだ事は奇跡に近いと思います。当日登場していたCAには感謝状と共にボーナスでも出ないものでしょうか?

師匠宅

今日はオーディオの師匠のお宅に行って来ましたので、その報告をさせて頂きます。師匠とは39年振りの再会となりましたが、お互い2~3日前にも会ったような気安さで話が出来、本当に楽しい一時でした。

師匠は相変わらずのオーディオ、音楽三昧との事でしたが、YAMAHA退職後はご自分で会社を立ち上げ(結構怪しい会社かも)、数年はドイツの方に行っていたとの事でした。今年齢80になられるとの事で、確かにお歳を召した感は否めませんでしたが、その語り口は横浜時代を彷彿とさせる、カクシャクたるものでした。話題が右に左に、更には上下に飛ぶのは師匠の癖で、相手の話を全く聞かないのも相変わらずでした。

これは師匠ご自身が「B級グルメ」と呼ぶシステム群です。お伺いした時はFM放送が小さな音でなっていました。手前に見えるのはラックスの38FD・・・懐かしいですねぇ。

奥に見えるAGIのプリも横浜時代からお持ちになったモノでした。確か中身は結構いじって有ったと思います。

これはプリアンプだそうですが、作者も教えてくれませんでした(おそらく直ぐに出てこなかっただけだとおもう)佇まいが素晴らしいですねぇ。「このアンプ下さい」と言ったら、「これは駄目だけど、他のならあげるよ」と部屋の片隅からプリアンプ(トランジスタ)を出してくれました。師匠に遠慮すると叱られるので「有難く頂きます」と言って頂いてきました。今はそのアンプでCD(BWV 988)を聴きながら書いています。非常にまともな音がします。名前はよく分かりませんが、有名なレコード評論家の方が記事を書く際に使用していたモノだと言う事です。このアンプに付いてはもう少し使ってから感想を書きます。

2階の「B級グルメ」を聴きながら昔話をしばらくして、1階のメインシステムの置かれた部屋に移動しました。師匠の所はスピーカーの下とプレイヤーの下はコンクリート打ち抜きになっていて、部屋の床とは隔絶されています。

メインシステムは・・・

スピーカー:ヴァイタボックス CN-191 コーナーホーン

パワーアンプ:ZAIKA製 300Bシングル MONO

プリアンプ:ダイナコ(改)

ターンテーブル:Garrard 301+オルトフォン

以上です。

以前はDECCA系のアームとカートリッジでしたが、全て「ウッパラッタ(売り払った)」との事でした。

メインシステムで聴かせて頂いたのはBach無伴奏チェロ、Bacaカンタータ、Jazz少々でしたが、どれも素晴らしい音質でした。師匠が電話で「ヴァイタがすげぇ」と言っていたのが納得できます。

オジサン家の音と決定的に違うのは「奥行感」だと感じました。部屋の広さも違うし、何よりスピーカーの大きさが違うので致し方無しと思うのですが、それにしても凄まじい奥行感でした。まだまだ修行が足りないと感じたオジサンでした。

これはレコードプレイヤーを操作する師匠の後ろ姿です。正面の写真を希望したところ「恥ずかしいからやめて!」と言われたので、こっそり後ろ姿を撮ってみました。

さて約40年振りに師匠の所の音を聴かせて頂き、己の不甲斐なさを痛感した訳ですが、オジサンが師匠の年齢に達するまでもう暫く時間が有りますので、これからも精進したいと思います。オーディオの底は深く、己の感性も磨けば磨くほど深まって行くような気がします。「まだまだだなぁ」と感じた1日でした。