朝晩はめっきり涼しくなりましたが、昨日などは昼間との気温差が大きく、何を着て良いやら迷ってしまいましたが皆さんお元気にお過ごしでしょうか?
おはようございます、オジサンです。
一昨日(体育の日)の雨は冷たく、気温も上がらず初冬を思わせるような一日でした。前回も書きましたが「季節ってこんなに急に変わったっけ?」と思わずにはいられませんでした。気温の変化が大きいと体調を崩される方も多いと聞きます。皆さんもこの時期体調など崩されないようご用心下さい。
編曲について
さて、昨日午後車を走らせながら何となくNHK FMを聞いていました。番組は「クラシックカフェ」と言う番組で、その日はゴールドベルク変奏曲の特集のようで、オジサンが聞き始めた時は1959年のライブ録音によるグールドの演奏が流れていました。聞き始めてすぐにグールドの演奏だと分かりました。
これはグールドの後録のジャケットです。名演と言われて久しいですが、その後の演奏家に少なからず影響を与えた一枚では無いでしょうか(前録もそうですが・・・)
グールドの後に放送されたのが複数台のサキソフォンと複数台のコントラバスによるゴールドベルク変奏曲でした。オリジナルはチェンバロの為に書かれた曲ですから、勿論編曲です。
編曲したのは日本人の清水靖晃氏。清水氏は1954年生まれのサキソフォン奏者(ネット情報)との事で「バッハを中心とした創作活動でその名を知られている」(ネット情報)らしいですが、オジサンは全く知りませんでした。
さて実際の演奏はサキソフォン5台とコントラバス4台によるものでしたが、最初のアリアを聞いて「こりゃだめだ」と思いました。編曲者には申し訳ないのですが、楽曲をメチャクチャにしているとしか思えませんでした。
これはやはりゴールドベルク変奏曲を弦楽三重奏用にシトコヴェツキー氏が編曲(マティアスストリングス演奏)した楽曲のCDです。今では何種類かCDも発売になっているようです。
これも名曲を編曲した楽曲で、オジサンの中では色物扱いなのですが、オリジナルが持つなにがしか大切な部分を非常に大事に扱っているように思えます。しかし、昨日NHKで放送された清水氏の編曲はその辺りのことを全く無視したような編曲で、聞いていてイライラしてしまいました。おそらくこのような編曲を好む方も多いと思いますが、ここまでオリジナルを無視したような編曲は・・。
名曲を編曲する事に対してオジサンは全くの反対派では有りません。「展覧会の絵」しかり、バッハの「チェンバロ協奏曲の一部」(オリジナルはビバルディ)然りです。
編曲をする場合、確かに編曲者にしてみれば「全くのオリジナル」に近いように編曲したくなる気持ちは分かります。しかし、それなら初めからオリジナルにしてしまったらどうなのでしょう?
グールドやシフが弾くゴールドベルクもピアノという楽器を使っていますので、本当の意味でのオリジナルでは無いとオジサンは感じています。しかし、オリジナル(チェンバロ演奏)より深い感動を聴者に与えるのであれば、それはそれで良い(好きな方を聴けば良い)とオジサンは考えます。普段はピアノで聴き、時々オリジナル楽器での演奏(オジサンはピノック盤)を聴くとまた新しい感動を得ることが出来るのです。
オジサンの愚痴でした・・・。