AIによる演奏は?

オジサンの家では梅の花が咲き、今週末は大寒を迎える時期となりましたが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

おはようございます、オジサンです。

先日オーディオの師匠の所で頂いて来たプリアンプ、一応接点掃除をして鳴らし始めました。まだ本来の実力を発揮しているとは思えませんが、結構良い音で鳴っています。1ヶ月ほどしたらレビューしてみたいと思いますので、今暫くお待ちください。

演奏家不要論

さて最近のデジタル技術は躍進、日進月歩の様相を呈していて、デジタルに詳しくないアナログ人間のオジサンの耳にもその噂が聞こえて来ます。

この先音楽再生や演奏会の様相はどのように変化するのか、少しだけ考えてみました。まぁデジタルに疎いオジサンが考える事ですから、余り当てにはならないし、間違っている部分が多々あると思いますが、その点はご容赦ください。

昨今のAI技術で注目すべきは何と言っても「自動運転技術」では無いでしょうか?近い将来、運転手のいない路線バスやトラックとすれ違うことがあるかも知れません。

音楽演奏に付いても気になったので色々ググってみましたが、やはり結構な数がヒットしました。既にAIとの共演なんかも出てきているようです。

AIによる演奏&録音

例えばAIにグールドの演奏を学習させ、その特徴を学習したAIにグールドが録音していない楽曲(例えばシューベルトなど)を録音するなんてことが可能になるのでしょうか?また、既に亡くなった指揮者と独奏者の特徴をAIに学習させ、出会った事も無い演奏家同士の共演なども可能になるのでしょうか?

今までの音楽録音(クラシックの場合)は、スタジオなりホールなりに大がかりな録音設備を準備し、入念な打ち合わせと数多くのテイクを重ね、さらに多くの技術者の感性とテクニックを経て一枚のレコードなりCDができあがっていたと思います。

しかしそれら全てをAIが行うとしたら、演奏家もプロデューサーもいらなくなってしまう時代が来るような気がします。

未学習の演奏は出来ない?

しかし現時点のAIは、何かを学習させる必要が有るとのことですから、過去の演奏家の演奏スタイルや特徴は学習する事が出来ても、全く新しいスタイルや特徴を生み出す事は出来ないのでは無いでしょうか?(既に出来るのか?)

そこがAIと人間の違いのような気がします。人間は過去の演奏スタイルや特徴を学び、そこから全く新しい(ある意味前衛的な)演奏スタイルや特徴を見出すモノでは無いでしょうか?グールドが1956年に発表したゴールドベルク変奏曲のように、それまで全く誰もやった事の無い、ある意味突飛な演奏が人の手によって生まれたように、人間が持つ可能性を将来AIが持つことが有るでしょうか?

音楽再生の将来は・・・?

いまだ真空管とアナログディスクを中心に音楽を楽しんでいるオジサンには想像の範囲を超えていますが、将来のオーディオは想像を絶する形になっているような気がします。

PC1台で好きな演奏家に未録音の楽曲を演奏させたり、会う事の無かった演奏家同士の共演をさせたり、あるいは全く新しい演奏スタイルの演奏をさせたり、果てはバッハ風、モーツァルト風の楽曲を新たに作り出す等も出来るようになるかも知れません。それも個人の手の中で・・・。

「既にCDの売り上げは風前の灯火となり、若い方は配信で音楽を楽しむようになった」とは、昨年閉店したレコード(CD)店(松本市)店主の金森氏の談ですが、近い将来配信も無くなり、自宅で『演奏を作る』時代が来るかも知れませんねぇ。

オジサンには分からない事だらけだし、オジサンが生きている間にそのような事が起こるとも思えませんが、もし出来たとしてもオジサンはきっとアナログを聴いていると思います。なぜなら・・・それが楽しいからです。