CDの音質に付いて・・

このところ週末雨パターンが続いています。いよいよ何年振りかのマスク無しGWに突入しましたが、入ったとたんに雨で出鼻をくじかれている方も多いと思いますが、皆さん如何お過ごしでしょうか?

おはようございます、オジサンです。

週末雨では楽しみのテニスも出来ません。その代わり音楽を聴く時間が確保できるので、痛し痒しと言った感じです。今朝も6時にはオーディオのスイッチを入れ、Bachを鳴らしています。このところ朝はCDを鳴らす事が多く、アナログは朝食を済ませてからじっくり聴くパターンが多くなっています。

CDの音質に関するオジサンの感想

故障した安物CDPを入手、修理して2ヵ月が過ぎました。CDを部屋に招き入れた理由は以前にも書きました通り、既にアナログで入手が難しい(中古でもほぼ出て来ない又はアナログそのものが発売されていない)、又は高価過ぎてオジサンには入手できない演奏家の演奏を聴いてみたいと思ったからです。たまたま知り合いから「壊れたCDPで良ければあげる」と言われて頂いて来たCDPを修理して聴き始めました。

機種はDENON DCD755と言う入門機種ですから、音質的には「???」と言ったところだと思います。

これから書く事はあくまでもオジサンの主観(かなり偏った)によるものですから、一般的なCD音質に対する考えとは異にすると思います。その辺りの事をご理解の上、続きを読んで下さい。

CDP入手後ほぼ全ては中古で手に入れたCDばかりです。

まずはシュタットフェルトのゴールドベル変奏曲です。ネット上では「グールドの再来」とも言われる(なら、グールドを聴けば良いじゃん)シュタットフェルト・・・。確かに影の声が言うように、既に持っているGG(グレン・グールド)を聴けば済む事なのですが、そこは「好き者の性」とでも言いましょうか、聴いてみたくなるのです。

次にゲーネンバイン指揮のシュッツ「十字架上の七つの言葉」です。

これはこのブログにコメントを頂いた方の推薦盤です。オジサンはユルゲンス盤(アナログ)を愛聴していましたが、この録音を紹介され、ゲーネンバインも大好きだったので探した盤です。ユルゲンスとは印象が全く違う演奏ですが、非常に素晴らしいです。実はこの録音、このCDを買った直後にアナログでも見付けて即買いしました。日本盤ですが、550円と格安で盤の状態も特Aと言った感じでした。

最後にチェルビダッケのモーツァルトハイドンの演奏会録音盤です。

チェルビダッケはスタジオ(会場)録音があまり好きでなく、名演奏はほぼ演奏会録音盤なのですが、既にアナログでの入手は難しくなっています。なんだか「伝説の指揮者」みたいな扱いになっていますのでCDで入手しました。それにしてもチェルビダッケ・・・恰好良いですねぇ。こんな風に歳を重ねたいものです。

他にはアニー・フィッシャーのベートーヴェンソナタ、グルべローバのメンデルスゾーン等々を買いました。

CDの音質・・・あくまでもオジサンの個人的意見ですが、やはり「音が薄い」と言わざるを得ません。勿論他のCDPで聴けばまだまだ違った音質で鳴ってくれると思いますが、今のところこれ以上CDPに入れ込む気は有りませんので、その点はご容赦下さい。

「聴いていて飽きる」と言う表現が最も適していると思います。確かにノイズは無く、音質的にも安定していますので、普通に聴いている分には何の不満も無いのですが、半日、一日と聴いていると飽きてしまうと言うのがオジサンの素直な感想です。

ただCDにもメリットは多々あると思います。CDをセットしてスイッチを押し、ヴォリュームを上げればそれで1時間、又はそれ以上連続で音楽を提供してくれます。レコードでは20分程度で掛け直す必要がある事を思えば楽です。そのメリットとして、長い曲を一気に聴ける事があげられます。

例えばオジサンが好きなベートーヴェンのVn協奏曲、レコードでは第一楽章が終わるとヨッコラショと腰を上げてレコードをひっくり返し、第二、第三楽章を聴きますが、CDなら連続して聴く事が出来ます。集中して聴くには良いですねぇ。

また最初に書いた通り、レコードでは入手が難しくなった演奏家の演奏を聴く事が出来るのもメリットの一つだと思います。

これからもその様な演奏家に付いてはCDも含めて探して行こうと思います。

追伸:CDの音質は2000年を過ぎた辺りからかなり改善しているような気がします。CD発売当初(1982~90年頃まで)はその特性を強調する余り、やたらダイナミックレンジを広くし、クリアな音にし過ぎたため「音が硬い」とか「冷たい」と言う印象を持たれた方も多いと思います。オジサンもその一人で、最初に聴いたCDの音はゆったり聴けるような代物では無かったと記憶しています。しかし、2000年を過ぎた辺りから大分柔らかく、自然な音に近付いたと感じています。

1948年(だったかな)、米コロンビアから初めてLPレコードが発売され、モノ、ステレオ、4CH等の時代を経て1982年のCD発売までSPを除くLP時代はたった34年しか有りませんでした。CDは2023年の現在、既にLP時代を超え、その歴史は41年になりました。アナログ(LP)も発売当初から優れた音質だった訳では無いと思います。時代を経て熟成し、1970年代に頂点を迎えたとオジサンは感じています(MONO録にも優れた録音は多々ある)

CDも既にネット配信にその座を奪われようとしていますが、2000年以降発売(録音はそれ以前でも)のCDの音質は発売当初に比べ、格段に良くなったと思います。