オーディオの話し・・・アナログは楽しい?

各地から紅葉の便りが聞えてくる頃になりましたが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

秋の夜長、読書をするも良し、何か美味しいモノを食べるのも良し、ボ~っとTV鑑賞するのも良い時期となりましたが、皆さんはどんな風に秋の夜長を楽しんでいますか?オジサンは秋の夜長、レコードを聴きまくっています。

相変わらずモーツアルト、バッハ、時々ベートーベンと言った感じですが、やっぱりモーツアルトとバッハは素晴らしいと再認識しています。最近特に「ウヲ~、すげぇなぁ」と思ったのがグリュミーオー(Vn)がソロを務めたモーツアルトのVn協奏曲第3番です。録音は旧録の方ですから、MONO録音です。

このレコード、何がすごいかと言えば、何と言ってもグリュミオーのバイオリンの音色だとオジサンは感じています。

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(出典:amazon 写真と本文は無関係です)

写真はCDジャケットですから、オジサンが持っているアナログレコードとは違いますが、グリュミオーモーツアルトバイオリン協奏曲は後録のデイビス(Con)と組んだものより、パウムガルトナー(Con)と組んだものの方が良いとオジサンは思っています。確かに、MONO録音ですから音の広がりや、分離に不満が無いと言えば嘘になるのですが、何と言ってもその音色の美しさは旧録が素晴らしく感じます。また、グリュミオー自身の「ノリ」も旧録の方が良いと思うのはオジサンだけでは無いと思います。

CDはDECCAから出ているようですが、オリジナルはフィリップスの盤です。非常に安く入手できるようなので、機会が有ったら聞いてみてほしい1枚です。

なんで今更・・・

さて、なぜ今更グリュミオーモーツアルトに激感激したかと言うと、先日オーディオ仲間の方の所で、オーディオを聴かせて頂く機会が有り、長野県は塩尻産の葡萄を持参して聴かせて頂きに行って来ました(場所は藤沢市です)。

その方は現在オジサンが使っているラインプリとフォノイコライザーを作ってくれた方の紹介で知り合った方なのですが、既に10年ほどのお付き合いをさせて頂いています(仮にAさんとしておきます)。Aさんのオーディオ歴はオジサンより古く、お歳もオジサンより6歳くらい上の方なのですが、1982年のCD襲来時に全てCDに乗り換えてしまい、今はCDとPCでオーディオを楽しんでおられます。

Aさんもモーツアルトがお好きで、モーツアルトの楽曲でCDになっているモノは全て持っておられる様です。録音は新旧様々ですが、「やはり1960~70年代初頭にアナログ録音されたモノが一番音質的に優れている」と言うご意見の持ち主です。

しばらくお会いしていなかったのですが、先月突然「たまには出て来なさい」と言う、指令とも取れるようなハガキを頂き、「たまには行ってみるか」と言う事になった次第です。

CDのグリュミオー

Aさんの装置は、CDはESOTERIC(エソーテリック)の数十万円するモノで、とてもオジサンには手が出せない代物、アンプは真空管式の自作、スピーカーはTANNOYの大型フロアーです。このラインナップで悪い音のするはずはなく、その方の装置からも非常に趣のある、とても滑らかな音が出ています。

お邪魔して直ぐに装置の置いてある部屋に通され、しばらく最近の近況やオーディオ談義をした後、装置の音を聴かせて頂きました。オジサンの家にはCDを再生する装置が有りません。車もCDの口は塞いでしまっていて、iPodをUSB接続していますので、CDの音を聴くのは久しぶりでした。

最初はモーツアルト作曲のセレナーデ10番、通称「グランパルティータ」と呼ばれる管楽器だけで演奏される1曲でした(ベルリンフィル管楽アンサンブル)。この曲、映画「アマデウス」でも使用されました。サリエリがこの曲を聴いてモーツアルトの才能に嫉妬する場面です(男の嫉妬は怖いですねぇ)。

オジサンもこの曲が大好きで、オジサンが持っているのはチェコフィルのメンバーが演奏したものとコレギュウム・アウレウムの盤です(勿論アナログですが)。

次に通称「モツレク」と言われるモーツアルトのレクイエム。これはかの有名なカール・ベーム(Con)の盤で、やっぱり評判通り演奏は素晴らしいです。オジサンが持っているモツレクは、なぜかリヒター(Con)のモノと、ケルテス(Con)のモノです。オーディオ仲間からは「ケルテスはわかるけど、なんでリヒターなんだ?」と痛烈な批判を浴びていますが、なぜかオジサンはリヒター盤が好きなのです。

モツレクは勿論ラクリモーサで打ち切り、その後弦楽四重奏、バイオリンソナタ等を聴かせて頂き、最後にグリュミオーが演奏するモーツアルトのVn協奏曲第3番を聴かせて頂き、お宅を辞する事となりました。

どの楽曲も、演奏も、そして出来る音も一級品で、何も文句の付けようがないのは当然の事で、散々聴かせて頂き、お昼ご飯までごちそうになって、帰りにお土産まで頂いて帰って来ました。

やっぱりアナログはすげぇ・・・

家に帰りついたのは22時頃で、普段のオジサンならとっくに夢の中を彷徨っている時間ですが、その日はどうしてもモーツアルトのVn協奏曲第3番を聴きたく、オーディオのスイッチを入れ、コーヒーを淹れてグリュミオーを聴きました。

Aさんの所の音と、オジサンの所の音・・・音は人それぞれで、オーディオは個人の好みですから、音の比較をするなんて事は無意味な事なのですが・・・とオジサンの装置の音を、音がまだ耳に残っているうちに比較してみたかったのです。

Aさんの所で聴かせて頂いたグリュミオーは、非常に柔らかく、快活で楽しい演奏と感じました。それだけを聴いているなら、何も文句の付け様がないほど素晴らしい音質だったと思いましたが、やはり何かアナログとは雰囲気が違うのも確かです。

自宅に帰って、改めてグリュミオーの演奏をアナログで聴き、「やっぱりアナログはすげぇ」と思いました。何がどう違うのか・・・残念ながらオジサンに科学的な証明はできませんが、身体が感じる何かが違う様な気がします。

アナログは手が掛かるし、レコード盤が痛む事もまま有りますので、メンドクサガリのオジサンには本当は向いていないのかも知れませんが、やっぱりアナログの方が良いと感じてしまったオジサンです。

 

世の中、何もかもが便利な方に進んでいます。勿論科学の進歩がそうさせるのだと思いますし、オジサンも便利な世の中の方が良いと思います。しかし、何もかもが左クリック一発で済んでしまう様な世の中は余り賛成できません。

人と人は関わりを持つべきだと思います。今の世の中・・特に若い方に多い様ですが・・他人と上手にコミュニケーションを取れない人が急増しているそうです。スマホやPC相手なら何も話す必要もないし、嫌ならスイッチを切ってしまえば良いのですから、これほど楽な関係は有りません。

両親や兄弟との関係も然りで、親は煩いのが当たり前なのですが、スイッチ一つで親兄弟の関係をクリアする事は不可能です。煩くても何でも、親とは一生関わっていかなければならないですし、社会に出れば嫌でも上司や先輩、後輩との付き合いが出てきます。皆さんも上手く周りと付き合える方になって下さい。

アナログ人間のオジサンでした。