今日の1枚・・・#6 サティ ピアノ作品(女王の死によせて)

先日の中秋の名月、皆さんはご覧になったでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

今年の中秋の名月は数年に一度の名月だそうで、丁度中秋に満月になり、それが夜の時間帯に当たるのは9年振りと情報番組で言っていました。オジサンもお月見団子を買って、18:40頃から東の空を見ていました。今年の満月時間が18:59との情報だったので、その時間に合わせて団子を食べながら眺めていましたが、見事な月が東の空にあがっていました。

さて丁度その頃、英国のエリザベス女王がご逝去されたニュースで世間が騒ぎ始めました。その後は連日そのニュースが朝、昼の情報番組の冒頭を飾るようになり、多くの方がその死を悼んでいる様子が放送されています。

なぜベンツ?

昨日だったでしょうか、女王のご遺体が運ばれる様子が映し出されましたが、ご遺体を乗せた車両がなんとベンツだったのを皆さんご覧になったでしょうか?

オジサン的には非常に違和感を持ってしまいました。ベンツと言えば確かに超高級車で防弾等でも格段の安全性を誇っている事はオジサンも認めますが、英国にはロールスロイスジャガーと言った名車が有るにも関わらず、なぜ女王のご遺体を乗せた車両が第二次大戦で敵国だったドイツ車だったのでしょう?

「今更拘る方がおかしい」と言われればそれまでですが、やはり女王のご遺体はロールスロイスで運んでほしかった・・・・。

今日の1枚・・・サティ ピアノ作品

さて、車両で難癖を付けておきながら、今日ご紹介するのはフランスの作曲家サティのピアノ作品です。

エリザベス女王と特に親戚関係に有るとか、知り合いであるとか言う訳では有りませんが、何となく女王の死で心にポッカリ穴が開いた様な感じがしています。

queen elizabeth ii attends the royal windsor cup 2021

エリザベス女王の笑顔、ユーモア・・・どれをとっても世界の一級品だったような気がします。オジサンはオーディオでレコードを聴く事を趣味として40年以上が経ちますが、その間常に「英国の音」を意識してきました。タンノイ、ヴァイタボックスを始めとするスピーカー、クウォードを代表するアンプ、ガラード、SME等のターンテーブル関係、どれをとっても品格があり、騒がしくなく、かと言って弱々しいわけでもない、そんな英国オーディオが好きでした。今もヴァイタボックス DU-120とガラード401、それにSME3010Rは現役で使っています。

またレコードも英国プレスのモノは格段に音質が良いと感じているのはオジサンだけでは無いと思います。DECCA、EMI、ハイペリオン等々、英国プレスのレコードはオーディオ同様の音質を誇っていると思います。ドイツやフランスとはまた違った良さが・・・英国独特の良さが有るのです。

エリザベス女王とそれらと一緒にする訳には行きませんが、それらに共通する『品格』を感じ取る事が出来るのです。

ではなぜエリザベス女王とサティの音楽が結び付くのか・・・?

オジサンがエリザベス上の死を知ったのが何時だったか・・・ニュース速報か、何かの情報番組だったか・・・忘れてしまいましたが、その瞬間サティの「ジムノベティ」が頭の中に鳴りました。

エリザベス女王の持っていた静かさ、ユーモア、優しさがサティのジムノベティと重なったのだと思います。

今日ご紹介したのはバルビエ(P)が演奏するレコードです。もう30年以上前に手に入れたセット物ですが、なかなか全曲を聴くまでには至らず、ジムノベティやグノシェンヌの入った面を繰り返し聴いて来ました。

サティの音楽は90年代頃だったでしょうか?「環境音楽」と言う言葉と同時に紹介され、それまで知られていなかったサティの曲が頻繁に流れて来るようになりましたねぇ。時にはCMにも使われていたと思います。いまだに「環境音楽」がなにものか理解できていないオジサンですが、サティは好きで時々聴いています。特に心が疲れた時はぴったりの音楽だと感じています。

長年(オジサンが生まれる前から)英国を支えてくれたエリザベスⅡ世女王に改めて経緯を表し、もう少しサティを聴こうと思います。

日本の元総理大臣にはこのような感情は全く湧きませんです・・・はい。