Satie(サティ)称賛

三寒四温とでも言いましょうか、暖かい日と寒い日が交互に、周期的に来る季節となりましたが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

相変わらずのコロナ騒ぎで、幾分食傷気味になっています。特にヨーロッパ方面は重篤のようで、イタリア辺りから始まった災禍がヨーロッパ全体に広がっているようですねぇ。アメリカまで巻き込んで・・・。

オジサンは「籠り」なので、特に感染の心配はしていないんですが、通勤に公共交通機関(特に満員電車)を使っていたり、出張で遠くまで出掛けなければならない方は心配でしょう。「自分発信」だけは何としてでも避けたいところです・・・。

Erik-Satieエリック・サティ

サティと言えば、少し前になりますが2016年に生誕150年を迎え、某NHKでも特集をやったりしたので、どこかでその音楽に触れた方も多いと思います。「奇人」「変人」として名高く、その音楽は確かに「奇人」を思わせるところが有ります。特にその曲のタイトルは変わっていて、「犬のためのダラダラした前奏曲」とか「ひからびた胎児」とかが並んでいます。

自画像

サティ自画像(Wikiwandより拝借)

「サティ 自画像」の画像検索結果

本当はこんなにカッコ良い方です。

中でも有名な曲は「ジムノベティ」と「グノシェンヌ」辺りだと思いますが、ジムノベティはコマーシャルでも使われいましたので、タイトルは分からなくても「あぁ、聞いたことある」と仰る方も多いのではないでしょうか?

ピカソ等とも交流を持ち、ドビュッシーにさえ影響を与えたと言われるサティですが、詳しい事は他の方のHP辺りに詳しく書かれていますので検索してみて下さい。

オジサンとサティ

殆どモーツァルトとバッハしか聴かないオジサンが、どうしてサティを話題にするか・・・自分でも不思議なのですが、オジサンとサティの付き合い(?)は結構古く、既に30年以上前にレコードを買っています。

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これがオジサンが持っている唯一無二のサティレコードです。サティ研究家としても名高いBarbier(バルビエ)氏が演奏したピアノ曲だけのレコード(5枚セット・輸入盤)です。

このレコードはまだオジサンが幅広く音楽を聴いていた頃、神田駿河台下にあった『パパゲーノ』のマスター、香川さんに勧められて買ったレコードです。その頃はまだまだ好きな作曲家も演奏家も固まっていない頃で、グレゴリア聖歌からワグナー辺りまで聴いていました。その後モーツァルトとバッハに行き着き、他の作曲家のレコードは大半処分してしまったのですが、このバルビエ氏演奏のサティだけは手元に残り、今でもたまにターンテーブルに乗ります。

オジサンもやはり「ジムノベティ」と「グノシェンヌ」が大好きなのですが、他の曲も聴いていて落ち着く感じがします。

やっぱりサティはバルビエに限る?

サティが日本で頻繁に聴かれるようになったのは何時の頃からでしょう?オジサンには詳しい事は分かりませんが、それほど昔の事ではないと思います。オジサンの記憶では(当てにならねぇよ!)、丁度日本国民が全身泡まみれになっていた1980年代後半から1990年頃、「環境音楽」(英ブライアン・イーノが1980年台に提唱)の波に乗って日本でも聴かれるようになったと思います。

その後日本人演奏家にもサティを演奏するピアニストが現れ、その代表が「高橋悠治」さん辺りだろうと思います。海外ではパスカル・ロジェ辺りが有名でしょうか?

オジサンも知り合いの所で色々な演奏家によるサティを聴かせて頂きましたが、オジサンの個人的な意見としてはバルビエ氏が演奏するサティが最もサティらしい気がします。

使っているピアノは確かベーゼンだったはずですが、オジサンの記憶も怪しくなっているので確かでは有りません。しかしオジサンところの装置で聴いた限りベーゼンの特徴が良く出た音質(低域に特徴がある)ですので間違いはないと思います。

一番感動したサティ

バルビエ、高橋悠治高橋アキ、ロジェ等々、多くのサティを聴いて来ましたが、オジサンが最も感動したサティは54歳の若さで亡くなったオジサンの従弟の演奏で聴いた「ジムノベティ」でした。

従弟の家のYAMAHAで演奏されたサティは、その日の青空に吸い込まれるように響き、オジサンの目からは・・・。

従弟曰く「サティの音楽は弾いている人も楽しい」らしく、それほどのテクニックを必要とする訳ではないので、ピアニスト自身も音楽に入っていけるようです。

 

もう少しで暖かい日が続く季節となります。オリンピックはどうなるか、まだ不確実な部分が多々残されていますが。一日も早くコロナ災禍が過ぎる事を願っています。

外に出られない日、家で音楽でも聴いて過ごしたらどうでしょう?その中にサティを加えて頂けると少しは気も晴れるかも知れません。