音楽の聴き方

11月に入り、やっと秋らしい気温になったような気がしますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

10月は本当に雨が多く、地域によっては平年の400%も降った地域があったようで、特に千葉県は大変な1年でした・・・とは言ってもまだ災害復旧は続いていますが・・・。

オジサンの家は台風19号で家の前が川になった以外、特に大きな被害も無く無事に暮らしていますが、必殺介護人を抱える身としては災害にどのように備えるべきか、頭を悩ませています。避難指示や避難勧告が出たとしても、車椅子で避難所まで行くのは至難の業だし、2階へ避難と言ってもエレベーターが有るわけでもないので困ってしまいます。

さて、話題をコロッと変えて、今日は音楽の聴き方(と言うと大げさですが)に付いて少し考えてみたいと思います。

どの位置で聴くか・・・

音楽(特にクラシック音楽)を聴くとき、観客席のどの位置を想定してオーディオ装置を選定したり、セッティングしたりしますが、これが結構好みが別れるようです。特に大編成(オーケストラなど)を好んで聴く人はこの辺りにこだわりを持っているようです。

クラシックのコンサート会場で言えば(会場にもよるが)、やはり前後、左右とも客席の中央辺りで聴くのが良いと思いますが、家でオーディオを聴く場合はそれがどうにでもなってしまいます。

勿論、多くのリスナーは中央を目指してセッティングや機種の選定をしていると思いますが、中には「指揮者の位置で聴きたい」とか「ピアノの中に頭を突っ込んで聴きたい」なんていう猛者もいます。

まぁ、好みの問題ですからリスナー本人が「それでよし!」と言えばそれまでですが・・・。

何を聴くのか・・・

音楽を聴くわけですから、作曲家の書いた音楽を聴けばよいわけですが、音楽(特にクラシック)は聴きすすむうちに「あっちの演奏」「こっちの演奏」と、同じ楽曲でも演奏家による演奏の違いを楽しむようになります。

いま、オジサンの部屋ではモーツァルトクラリネット五重奏が鳴っていますが、今鳴っているのは「Etienne」のクラリネット演奏のレコード(1954年録音 MONO)です。オジサンはこのクラリネット五重奏は5種類ほど手元にありますが、それぞれに良さが有り、一概に誰の演奏がBestとは言えません。

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話しを元に戻しますが、指揮者の位置で演奏を聴きたいと仰る方は、ご自分が指揮者になった気分を味わいたいためにそのようなセッティングをし、装置を選んでいると思います。そのような方は大概「My 指揮棒」(場合によっては箸でも構わない)を持っていて、オーディオが奏でる音(決して音楽ではない)に合わせて指揮棒(時には箸)を振り、身体を前後左右にゆすりながら聴いていると思います。

オジサンもこのような聴き方をしている大変熱心なリスナーの方を何人か知っていますが、皆さん音楽には大変精通しています。

しかし、オジサン的には「自分がフルトベングラーになるのではなく、フトベングラーの演奏を聴きたい」と言いたくなります。

まぁ、先ほども書いた通り、聴き方は自由ですから、リスナーがどのような聴き方をしようがオジサンには関わりの無い事なのですが・・・。

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ピアノの中に頭を突っ込んで聴くより、観客席の一番良い席でグールドの演奏を楽しみたいと思ってします。

確かに、録音によってどんなに苦労しても一番良い席で聴く事の出来ないレコードも有りますので、あまりこだわっても仕方の無い事なのですが、オジサンは「最上の席で」を目指し、今も努力をしています。

何だかとりとめのない話になってしまいましたが、オジサンは名指揮者になりたいのではなく、名指揮者の演奏を楽しみたいだけなのです。