この時期らしい寒波が押し寄せ、日本海側の地方では大雪となり、車の立ち往生、屋根からの落雪事故等も相次いでいるようですが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?
こんにちは、オジサンです。
オジサンの住む地域は雪の心配もなく、昨夜から少し雨が降っています。このところのカラカラ天気で乾ききった空気に少しでも潤いがもたらされ、少しホッとしていますが、雪の多い地域では大変な思いをされていると思います。
オジサンも若い頃、松本市に住んでいました。松本市では、それ程雪に悩まされる事は無かったのですが、一旦降るとその雪が凍ってしまい、道路はアイスバーン状態になります。当時はまだスパイクタイヤが許されていた時代ですから、アイスバーンになってもそれほど走行に苦は無かったのですが、やはり峠道の下りは恐ろしかった事を覚えています。まぁ、できれば雪の日は家から出ない事が一番ですが、仕事ともなればそうも言っていられないのでしょうが・・・。
レコード復活
さて、今朝ヤフーニュースで「レコード復活」のニュースを読みました。何年か前からその兆しは有ったと思いますが、その動きが顕著になっているようで、生産枚数がここ10年で10倍になったとか・・・。まぁCDの登場で壊滅的な数字になっていたレコード生産枚数ですから、例え10倍になったとしてもその数は多寡が知れているのでしょうが、オジサンのようなレコードファンにとってはちょっと心温まるニュースです。
復活の要因の一つに若者のアナログ回帰が有るようです。CDが発売されたのが1982年だったと思いますので、既に40年近くの歳月が流れています。CDは発売直後から爆発的にアナログを駆逐しましたので、恐らく今の30代半ばから下の世代は「レコード?見た事もねぇ」と仰る方が多いでしょう。
にもかかわらず、いまこの時代にレコードを求める若者が増加しているのはどうしてでしょう?
面倒くさいレコード再生
レコードを再生するにはターンテーブル、カートリッジ、フォノイコライザー等多くの部品(装置)が必要になります。CD再生ならCDプレイヤー1台とアンプ、スピーカーが有れば、とりあえず音は出ます。音質の良し悪し(好き嫌い)は別として、比較的簡単に音楽を楽しむ事が出来ます。PC辺りを使えば更に簡単に音出しをする事は出来ます。PCならレコードもCDも持つ必要は無く、場合によっては無料で好きな音楽を楽しむ事が出来るのに・・・なぜ、アナログに回帰する若者が増えているのでしょう?
揃える部品も多く、聴くにも一手間も二手間も掛かるレコード再生です。レコードをジャケットから取り出して、ターンテーブルにセットして、一応表面のゴミなどを取り、レコードを回してカートリッジ(針)を降ろす・・・デジタルに慣れた若者がこんな面倒臭い事を好んでやるんですねぇ。
音質的には・・・
再生の過程が面倒くさくても、出て来る音質がCDやPCより良ければ、そこまでする若者も増えると思いますが、ポンと置いただけのレコードプレイヤーではポンと置いただけのCDプレイヤーやPCの音質を超える事は出来ないとオジサンは思っています。
レコードを良い音質で鳴らすには、それなりに・・・ある程度の努力は必要で、一朝一夕に好みの音をスピーカーから出す事は難しいのです。勿論それはCDでもPCでも同じですが・・・。
音楽を聴くうえで最低限必要な音質(それがどの様なモノか、具体的に説明できないが)を得るには、圧倒的にCDやPCの方が得やすいとオジサンは思います。CDもしくはPCを音源にして、数千円程度のデジタルアンプにある程度質の良いスピーカーを組み合わせれば、結構良い音質で音楽を楽しむ事は出来ます。普通はこれで十分なのです。
この先は所謂マニアの世界で、もっと自分好みの音質で音楽を楽しみたいと言う人の世界なのです。しかし、どれほど高価な装置を揃えたとしても、出て来る音質は先ほどの措置とそれほど差は有りません。なぜなら、音質に最も影響を及ぼすのは部屋そのものですから・・・。
面倒くさいのが・・・良い
何でもかんでもデジタル化され、政府は「デジタル庁」なる訳の分からない部門まで創設してデジタル化を推進してます。先日オジサンの所にも「確定申告をスマホで」みたいな案内が届きました。確かにPCなりスマホなりで各種申告・申請を行えば、役所の人手は少なくて済みますので、それなりに経費節減になる事は確かです。申告する側にとっても役所へ行って長時間待たされる事も無くなりますので、良いことづくめなのですが・・・。
まぁ、行政申告等はデジタル化が進んで申告・申請が楽になるに越したことは無いのですが、お年寄りにはこれが結構厄介なのではないでしょうか?若者は直ぐに対応で来るのでしょうが、オジサンも結構シンドイのです・・・。
デジタル化によって便利になった世の中ですが、一方で人間らしい(?)行動も求めているのではないでしょうか?日々の買い物も、電車の予約も、ホテルの予約も、レストランの予約も何でもかんでもスマホ1台有れば済んでしまう時代だからこそ、敢えて「面倒くさい事」をやりたくなるのも人情だと思います。
特に趣味の世界はその傾向が強く、「そこへ行かなければそれが出来ない」のが結構面白いのです。USJやTDLはそこへ行かなければ楽しめないし、買い物好きの人はショップで実際手に取って品物を選びたいと思うのではないでしょうか?
レコード再生もそれと同じ事で、レコード再生に掛かる手間が結構楽しいんだと思います。確かにCDやPC再生に比べ格段の手間を要するレコード再生ですが、デジタル化で何でも便利になった今だからこそ、その面倒臭さに魅かれる若者が増えているような気がします。
音楽を聴く事も趣味の(あるいは生活の)一部ですから、時には「面倒臭せぇなぁ」と思ってしまう所に魅力を感じてもおかしくないと思います。
オジサンもレコードを掛ける時、レコードジャケットを見て、レコードを取り出し「今日はどんな音で鳴ってくれるか」と思いながらカートリッジを降ろすのが楽しいのです。
オジサンはまた、部品を見ているのも好きなのです。完全にオタクの世界ですが、古い部品には色気が有ります。バカバカしいほど精密に造られた部品を見ていると、本当にホレボレします・・・完全にオタクじゃん!
さてさて、最強寒気も今日、明日で一旦退くようです。庭の梅の花も大分膨らんで、もうすぐ咲きそうな気配です。梅が終われば桜も間近です。とは言ってもまだまだ寒い日が続きますので、皆さんお身体には十分ご注意頂き、お元気にお過ごしください。