今日の1枚・・・#21 Bach カンタータアリア集 シュライヤー

漸く秋の気配が漂い、秋の虫が夜には鳴くようになりましたが、日中の暑さはいまだに夏のようです。秋を心待ちにしている皆さん、お元気にお過ごしでしょうか?

おはようございます、オジサンです。

猛暑日真夏日の日数を更新し続けている地域が多いようで、オジサンの住む地域もいまだに更新し続けています。特に暑さ慣れしていない東北、北陸地方の方々はこの暑さに「いい加減にしろ!」とご立腹の方も多いと思います。もう少しです、頑張りましょう!

さてこう暑い日が続くと、昼間外に出るのも億劫になり、部屋に籠もって日夜レコードと戯れているオジサンですが、相変わらずMotzartとBachしか聴いていません。10日に1回ほどは図書館に出掛け(朝早い時間に)、適当(本当に適当に)に本を借りて読んでいます。先日は久しぶりにメジャー作家の横溝正史さんの「犬神家の一族」を借りて読んでみました。というのは、先日某国営放送でやっていたドラマを見たのが切っ掛けです。「犬神家の一族」は石坂浩二さんが金田一を務めたモノを含め、何度か見ていましたが、原作を読んだ事が無く手に取った次第です。いやぁ、面白かったです。国営放送局で放送されたモノでは、大竹しのぶさんが「松子」を演じていましたが、改めてキャスティングの素晴らしさに、原作を読んで改めて感じ入りました。

Bach カンタータアリア集 ペーター・シュライヤー

BWV:135、43、110、177、75、76、36

さて、今日ご紹介する一枚は、まぁ言ってみれば色物扱いされても仕方の無いような一枚ですが、これはこれで素晴らしい一枚だと思いますので敢てご紹介させて頂きます。

Bacaのカンタータと言えば、日本では(世界的に?)リヒター盤辺りに人気が集中していると思いますが、オジサンはへそ曲がりなのでウエルナー盤を愛聴しています。

これはその一部です。もう30年以上前、YAMAHA横浜店に居たF君から買ったモノです。この他に単発で発売されたモノが20枚ほど有りますが、中には重複しているモノも有ります。

ウエルナー盤は録音の質に差があり、良いモノは非常に良い録音なのですが、余り状態の良くないモノも結構あります。最初に悪いモノに当たってしまった方は「ウエルナー盤は録音状態が良くない」と言って敬遠する方も居ると思いますが、オジサン的には許せる範囲なのです。

さて話しを本題に戻します。

結構ベタなのですが、オジサンは聴き始めた頃からシュライヤーが好きで、色々聴いてきました。中にはシュライヤーが指揮したMotzartのレクイエムなんかも持っていて、時々聴いています。

今日ご紹介するのはこの一枚ですが、いつ、どこで手に入れたか、全く記憶にございません。おそらくベルリンの壁崩壊(1989年11月)後、旧東独のエテルナ盤(中古)が流出して以降、どこかの中古レコード店で見付けたモノだと思います。

それまで東独エテルナ盤は一部のマニアの間では、その音質の素晴らしさ、演奏家の豊富さで有名でした。日本では徳間やキングが、幾つかを発売していたと思います。また、西独のオイロディスクからも多くが発売されていたと思います。しかし、オリジナルとその他ではその音質が大きく異なり、やはりオリジナルを聴いてみたいと言う人は多かったと思います。

シュライヤーの歌声・・・その素晴らしさは一度耳にすればお分かり頂けるモノと確信しています。声の柔らかさ、肩の張らない歌唱・・・。シュライヤーの詳細に付いてはネット情報が多々ありますので割愛します。

オジサンは基本このような色物ディスクは好みではありません。中にはMotzartの第二楽章だけを集めたCD等も出ているようですし、例えばトルコ行進曲の部分だけが入ったピアノ小品集等もあります(特に入門CD等に多い)が、やはりクラシック音楽の場合は全楽章を通して聴かないとその本当の良さが分からないような気がします(オジサンの勝手な解釈ですが)

このレコードも、全曲盤を聴いてからで無いとその良さが分からないような気がします。皆さんも最初は「入門」盤で聴いて「いいなぁ」と思った楽曲があったら、是非全曲も聴いてみて下さい。ガッカリする場合も有ると思いますが、多くの場合「聴いて良かった」と思えると思います。

もうしばらく暑い日が続きそうな気配です。今年の紅葉の事が心配になりますが、皆さん元気に秋をお迎え下さい。