CHUDEN MG-3605カートリッジ

5月の連休も終わり、通常モードに戻りつつありますが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

おはようございます、オジサンです。

最大10連休を過ごした方は、まだまだリハビリ中の方もいらっしゃると思います。オジサンも現役時代1週間以上休むと、3~4日のリハビリが必要でした。特に精神的には「火星に飛んでいる」様な状態で、なかなか地球に戻って来られませんでした。

時代背景

さて今日は久しぶりに買ったカートリッジについてお話ししたいと思います。

最近若者の間でも「昭和」が一つのトレンドとなり、昭和歌謡、昭和ギャグ等が受けているようですねぇ。最近のドラマでも「不適切にもほどがある」と言う、昭和のオヤジを扱ったドラマが話題になったようです(オジサンは見たことが無いが)

オジサンは「生ける不適切」と呼ばれているほど「まるっと昭和」なのですが、今思えば昭和は良かった様な気がします。

話しが逸れました。

そんな昭和流行の中で、レコードの復活もかなり以前から囁かれる様になり、一時(今もか?)レコードの生産枚数がCDを上回ったとの情報もありました。有名ミュージシャンの中にはアナログ盤しか出さない様な人も居たとか・・・。

レコードを再生(聴く)する為にはCD再生で必要な部品以外の部品が必要になることは既にご承知の事と思います。その一つはプレイヤーシステム(カートリッジ含む)であり、フォノイコライザー(以下フォノイコ)です。

オーディオ全盛の1960~70年代、音楽を聴くソースはレコード又はテープが主流で、FM放送も結構聴いている方が多かったと思います。ナケナシの小遣いを貯めて好きなミュージシャンのレコードを買った覚えは、昭和に青春を過ごした世代には有ると思います。オジサンもその一人でした。

当時のステレオ装置(当時はオーディオをこう呼んだ)には必ずと言って良いほど、レコードを再生するためのカートリッジ(以下 針)とフォノイコが装備され、何の苦も無く、当たり前にレコードで音楽を楽しむ事が出来たのですが、1982年のCD発売以降、アナログ再生用の部品生産はナイアガラの滝のごとく下降線を辿り、アンプアからフォノポジションが消え、レコードプレイヤーや針はある特定メーカーを残すのみとなってしまいました。

今、新しく(改めて)レコードを再生しようと思うと、針とフォノイコを別に誂える必要に迫られます。「まぁ、何でも良いよ」と思えば、それ程高額な出費も必要ないのですが、レコード再生時、音質の肝となるのが針とフォノイコですから、品質の劣悪なモノを使う訳にもいきません。高額なら良いと言う訳ではありませんが、ある程度の品質は担保したいところです。

新しく今、そこそこの品質でプレイヤーとフォノイコを揃えようと思うと、中古品でも10万円を下らない出費が必要になります。針がMC型(詳しくはググって下さい)で有ればトランスなりが必要になりますので、更に出費は嵩む事になります。

救世主?

前置きが長くなりました、いよいよ本題に入ります。

今年1月、オーディオの師匠宅を訪れ、オーディオ熱が再燃したオジサンが手を出したのがCHUDEN(中電)MG-3605カートリッジです。

中電HPより拝借しました

中電は群馬県に有るメーカーで、様々なメーカーのカートリッジのOEM品を製造していた会社のようです。その時に培ったノウハウを自社開発の針に生かしているとの事です。詳細は以下HPを参照して下さい。

針を買うのはSHELTER 201以来ですから、5年振り位になるでしょうか。

中電にはこの3605(丸針)と3675(楕円針)が有りましたが、オジサンは敢て丸針の方を選びました。その理由は「丸針の方が扱いやすい」というのが一番です。楕円針は歪みが出やすく、調整に結構気を遣うので、面倒くさがり屋のオジサンとしては当然の選択だったと思います。

この針、色々なHPを参照に情報が載っていて、それ程悪い評価は無かったと思い、価格も非常に安価だったとので、購入しました。HPではシュア M44Gと比較している方もいて「遜色無し」との評価でした。オジサンも以前師匠に勧められてM44Gを何年か遣った事が有りましたので、大体の音の傾向は分かりました。

実際に使用して約4ヶ月が経過しましたので、その感想を書かせて頂きます。

他の方のHPには「POPs、Jazz向きの元気の良い音」と書かれていましたが、実際聴いてみるとクラシックでも非常に優れた音質で聴かせてくれるとオジサンは思います。まぁオジサンの駄耳で聴いただけですから何とも言えませんが・・。

特にピアノの再生音には優れた能力を発揮しました。特に良かったのはギーゼキングの弾くモーツァルトで、DENON DL-103よりも再生音に深みがあると感じます。

当レコードは独エレクトローラ盤のMONO録で、今まではピアノの音が軽いと感じていたのですが、それが深く沈み込む様な再生音に変わりました。全体的にこの印象は変わらず、バッハのカンタータ等の歌物でも「悪くない」印象です。

全体を見渡してSPU-GやDL-103に比べて突出して良いとまでは言えませんが、十分音楽を楽しめる音質だと思います。

これからアナログレコードを再生して音楽を楽しもうと考えている方の救世主(出費と言う意味で)になるかも知れません。

以前にも書きましたがオーディオは総合的に考えなければならず、一点豪華主義は通用しないとオジサンは考えています。また「高額な物は良い音がする」と言う迷信も信じていません。「結果的に良いモノは高く付く」とは思いますが・・・。

とは言え、最終的に音質を決めるのはソフトの良否ですから、演奏の良い、優れた録音のソフトをまず手に入れ、ライブラリを充実させることが肝要だと思います。