今日の一枚・・・#19 モーツァルト クラリネット協奏曲 K622

梅雨が明け、毎日暑い日が続いていますが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

おはようございます。オジサンです。

朝の5時半過ぎから賑やかな蝉の声が聞こえ、10時頃になると夏休みの子供達の元気な声が聞こえるようになりました。6月末から7月初旬にかけて続いた熱波も少しだけ和らいだように感じます。それにしても近年は気候がおかしいと思いませんか?シトシト降るような梅雨は無くなり、降れば一気の大雨・・・さらに35℃を超えるような暑さ。

オジサンが子供の頃は30℃を超えたら大騒ぎで、蝉取りや釣りに行くときは「帽子被ってけ!」とオヤジに言われたものでした。地球温暖化のせいでしょうか?大変な時代になったものですねぇ。

さて今日は、名曲の登場です。

モーツァルト作曲のK622・・・クラリネット協奏曲です。ピアノ協奏曲 第27番K595の第二楽章を評して「モーツァルトのさよならの言葉」と言った方がいました。確かに27番(最後のピアノ協奏曲)の第二楽章はこの世のものとは思えないほど美しい旋律だとオジサンも認めます。しかし、オジサン的にはこのクラリネット協奏曲の第二楽章の方がモーツァルトのお別れの言葉のような気がします。

オジサンは結構若い頃(30代半ば頃だったか)から「自分が死んだら坊さんのお経も葬儀もいらないので、この第二楽章を死体の横で流して欲しい」と奥さんに頼んでいます。奥さんは「ハイハイ」と気のない返事をしていますが・・・。

モーツァルト作曲 クラリネット協奏曲 K622

オスカー・ミヒャリク(cl) 

ジークフリート・クルツ(指)

シュターツカペレ・ドレスデン

オスカー・ミヒャリク氏(ネット画像)

オスカー・ミヒャリクについて、ググっても余り情報は出てきませんが、ドイツ出身のクラリネット奏者で、シュターツカペレ・ドレスデンの主席も務めたようです。

今日ご紹介する一枚は、ドレスデン時代に録音されたモノだそうですが、非常になめらかなクラリネットの音が印象的です。

ジャケットは彼の有名なフェルメールの名画「牛乳を注ぐ女」です。

このCD、先日中古レコード店に行った時、偶然見つけて買った一枚ですが、価格は何と300円(税抜き)でした。元々の値段が1000円の盤ですから、まぁ適正価格と言えば言えないことは無いと思いますが、それでも安い・・・。カップリングは他のLPレコード等と同じファゴット協奏曲(K191)です。

K622と言えば、ウラッハの盤(ウエストミンスター MONO)が超有名で、いまだに「決定盤」の声が多々ありますが、オジサンはウラッハは勿論他の演奏家の盤も散々聴いてきました。

しかしこのミヒャリクの盤、何とも言えない雰囲気というか「肩の力が抜けた」とでも表現すれば良いでしょうか・・・とにかく聴いていて気持ちが良いのです。名曲を演奏するとき、演奏家によっては力が入り過ぎてしまい、音楽自体が硬くなってしまう場合があるようです。

演奏そのものの速さはそれほど遅いとか、速いと言った特徴は無いのですが、全体を通して落ち着いた演奏だと思います。

オジサンが死んで、この楽曲を掛けるとき、LPレコードではどうにも勝手が悪いと思いますが、CDなら奥さんにもできると思います。是非この演奏を聴かせて欲しいです。

きっと安らかに天国(地獄か)に行けると思います。