今日の一枚・・・#10 ピアノ協奏曲 第27番(モーツァルト)

穏やかで過ごしやすい正月が続いていますが、皆さんお元気に三が日を終えられたでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

太平洋側では乾燥した冬晴れ、日本海側は多くの地域で雪が続いているようです。3が日、オジサンは介護の日々で、余りレコードを聴く事も出来ませんでしたが、今日から普通の日が始まり、こうしてレコードを聴きながらブログを更新しています。

今日から2023年の仕事始めと言う方も多いと思います。オジサンは既にリタイヤしていますので、仕事始めは無いのです。

昭和の頃、会社の仕事始めは晴れ着を着た女子社員も多く見られ、朝は社長や偉いさんの挨拶を聞いた後、お神酒を頂いて解散となった覚えがります。その後近くの神社辺りに初詣に出掛ける人、どこかへ繰り出して新年会をする人など様々でした。

しかし、令和の今そんな新年を迎える会社も少なくなったんでしょうねぇ。いつの頃から日本の正しい正月風景は無くなったんでしょう?ちょっと寂しい気もしますが、団体行動が苦手な若者が増えたのも一つの要因かも知れませんねぇ。

さて今年初めの「今日の一枚」、何を選ぼうか迷いましたが・・・

モーツアルト作曲 ピアノ協奏曲 第27番(K575)

クリストフ・エッシェンバッハ(P)ロンドンフィル (日EMI盤)

迷いに迷った挙句、エッシェンバッハの弾くモーツアルトにしました。モーツアルト最後のピアノ協奏曲、その素晴らしさはクラシック音楽を聴かれる方なら既にご存知と思います。オジサン的には数あるモーツアルトのピアノ協奏曲の中でも別格(ベッカムではない・・アホなオヤジギャグはやめろ!)の扱いをしています。楽曲の詳細に付きましては多くの方がHPやブログで紹介されていますので割愛します。

ではなぜ他の演奏家ではなく、エッシェンバッハなのか?

エッシェンバッハは日本国内で、或いは世界的に良く知られたピアニストだと思いますが、それはバイエル、チェルニーを始めとする教則レコードの録音が有るためではないでしょうか?普通(?)の演奏家はなかなかこれらの曲を録音する事も少なく、ピアノのお稽古で先生から聞かされる事の多い子供達の間では有名な演奏家だと思います。

だからかどうかは分かりませんが、日本国内のリスナーの間でエッシェンバッハの評価はいま一つ低いような気がします。「子供のお稽古用の演奏」的な評価が付きまとい、どうにも正当な評価がなされていない・・・そんな気がしていたので、今回は敢えてエッシェンバッハを選んでみました。

オジサンの家には他にヘブラーハスキルラローチャを始め5枚程のレコードが有ります。演奏として好きなのはドホナーニ(指)と組んだヘブラー盤なのですが、このエッシェンバッハの演奏も捨てがたいものが有ります。

エッシェンバッハの演奏は、オジサン的に非常に優等生的な演奏に聴こえます。こう言うと「詰まらない教科書的演奏」のように聞えてしまうかも知れませんが、決してそうではなく楽譜に忠実で、音質的にも優しく、心に響く演奏をしていると思います。

エッシェンバッハジョージ・セルカラヤンの薫陶を受けて指揮法を学び、1970年代から指揮者として日本にも来日しているようですが、このレコードでは弾き振りをしています。テンポも非常にゆったりした演奏で、オジサン的には大好きなテンポです。

残念ながら日本盤ですので、多少音質的に不満が残りますが、演奏が素晴らしければそれは我慢できる範囲です。

エッシェンバッハはその録音の多くをDGG(独グラモフォン)に残しているため、オジサンもそれほど多くのレコードを持っている訳では有りませんが、もう少し評価されても良いと感じている演奏家です。

さてさて、2023年も無事明けました。今年こそコロナが収まり、日常(マスクの無い)生活が戻るよう祈っています。皆さんももう少しの辛抱だと思いますので、日常を取り戻すまで、コロナやインフルエンザに感染しないようご注意ください。