今日の一枚・・・#5 交響曲第40番(モーツァルト)

セミの鳴き声も一段落し、朝晩は多少(本当に多少)秋の気配を感じるようになりましたが、皆さんお元気でお過ごしでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

夜になると、どこからか虫の音が聴こえて来て、空に浮かぶ下弦の月を見ていると「あぁ~、夏も終わりだなぁ」と妙な感傷に浸ってしまいます(似合わなねぇ!)

夏の甲子園仙台育英の優勝に終わり、深紅の優勝旗が初めて白川の関を超えました。東北地方の高校が12回挑戦して成しえなかった「優勝」の二文字を手に入れた仙台育英高校には心から「おめでとう」と言いたいと思います。

さてオジサンはと言えば、今週は遅いお盆休みでテニスクラブが休みとなり、朝から晩までレコードを聴きまくっています。とは言ってもお気に入りのバッハとモーツァルトばかりですが・・・。

交響曲 第40番 ト短調 K550

今日の一枚はモーツァルトを代表する1曲です。勿論モーツァルトには多くの代表曲が有りますが、中でも交響曲 第40番は誰にでも知られている曲だと思います。曲名は分からなくても「どこかで聞いた事が有るなぁ」と思う方が多いのではないでしょうか?

余りに有名な名曲のため、録音も非常に数多く存在しています。

思い当たる指揮者だけをあげてみても、ジョージ・セルブルーノ・ワルター、ギュンター・ヴァント、振ると面食らう(フルトベングラー)、等々数え上げればキリが無く、しかも同じ指揮者がオケを変えたり、録音時期を変えて何度か録音してるケースも有ります。愛好家の方なら何種類かの同曲を持っている方も多いと思いますが、オジサンもその例に漏れず何枚かのレコードを持っています。日本国内では、ベーム又はカラヤン辺りの人気が高いのでしょうがオジサンはその両方を持っていません。

何枚か持っているレコードの中で、オジサンが最も気に入っている演奏・・・

それはヨーゼフ・クリップス(指)アムステルダムコンセルトヘボウの演奏です。セルの演奏はテンポが速すぎるし、ワルターの演奏は音質的に好きになれないし、25番であれだけの名演を聴かせるブリテンは第二楽章がシツコイし・・・。

これがジャケット写真です。盤は仏フィリップス盤で、パパゲーノの香川氏に勧められて購入した一枚です。

何の変哲もない髪の薄いオッサンですが、この人がオジサンにとって良い演奏を聴かせてくれるのです。クリップスなどと言うと「懐古趣味」的に思う方も多いと思いますが、やはり良いモノは良いのです。

何がそれほど・・・とにかくテンポが素晴らしいとオジサンは思います。速からず遅からず、何の変哲もない演奏・・・それが飽きがこないのです。

TRIO(現KENWOOD又はJVC)の初代会長である中野氏は「フランスフィリップスの音はポール・モーリアを聴くのに適している」と著書の中で酷評していましたが、オジサンは仏フィリップスの音質が合うのです。

確かにオリジナルのフィリップス(蘭)に比べればハイ上がりな傾向が有り、少しきらびやかに聴こえる部分は有りますが、モーツァルトを聴くには適した音質だと思います。(オジサンの勝手な評価です、鵜呑みにしないで下さい)

オジサンはこの演奏を20代半ばに聴いて、クリップスのファンになりました。他の後期交響曲、「後宮からの誘拐」等もクリップスで揃えました。クリップスの録音で最も気にっているのは、カンポーリ(vn)と組んだベートーベンのvn協奏曲(英Decca)です。このレコードに付いては後日改めて紹介致します。

クリップスの演奏、懐古趣味だと思わず一度聴いてみて下さい。CDならかなり安く手に入ると思います。

さてさて、今日の情報番組ではもうしばらく30℃越えの日が続きそうです。これから夏バテシーズンで、夏の疲れがドッと押し寄せて来ます。コロナもまだまだ猛威を振るっているようですので、くれぐれも体調には気を付けて下さい。