今日の一枚・・#4 レクイエム(フォーレ)長崎原爆の日に

先週末は各地で豪雨災害が発生し、今も復旧作業がこの酷暑の中で続いていると思います。くれぐれも熱中症などの二次災害にはご注意頂きたいと思います。

こんにちは、オジサンです。

先週の雨で少しだけ気温が下がったような感じが有ったのですが、週が明けたとたん再びの猛暑で身体がまいっています。テニスをやっていても、頭がボーっとして、打球に集中できない時が有り、時折「ここはどこ、私は誰?」状態になります。

先週の情報番組では「今月半ばまで猛暑が続く」と言っていました。後半月程の辛抱ですが、エアコンフル回転の電気代が心配です。

レクイエム(フォーレ作曲)

今日8月9日は77年前、長崎に原爆が落ちた日です。8月6日の広島に続き2発目の原爆投下・・・。

広島の時も長崎の時も「こんな暑い時期に原爆が落ちたんだなぁ」と毎年のように思います。オジサンは戦争体験者では有りませんが、小学生の時戦争に逢ったオヤジには良く戦争の話しを聞きました。オジサンの故郷はそれ程大きな町では無いのですが、軍需工場が有った関係で空襲はひどかった様です。

オヤジは9人兄弟の丁度真ん中でしたが、長男は戦争に行き(特攻隊で亡くなった)、上二人は女だったので、オヤジと直ぐ上の兄貴が兄弟をリヤカーに乗せて逃げ回ったとの事です。お袋は焼夷弾が落ちて来るのが奇麗で「花火みたい」と言って両親に怒られた記憶が有るようです。

オジサンと同じ様な歳の方のご両親は、皆何らかの形で戦争の被害を被っていると思います。戦争が良いとか悪いとか・・・オジサンには良く分かりませんが、常に被害を被るのは一般の人なのではないかと思います。

原爆投下で多くの罪もない命を落とした、或いはその事によって人生を大きく狂わされたまま亡くなった方々のために、オジサンは毎年8月6日、又は9日にフォーレのレクイエムをターンテーブルに乗せています。こんな事が何かの足しになるとは思えませんが、少しでも安らかになって頂きたいとの思いからです。

オジサンが愛聴しているのはジョン・ラター(ラッター)指揮の英コニファー盤です。日本ではコルボ指揮盤やクリュイタンス指揮盤辺りが人気の中心でしょうが、このラター盤はフォーレ作曲のオリジナルに基づく演奏のようで、とにかく演奏自体が美しいのです。盤の詳細は他の方のHPでも紹介されていますので、オジサンは割愛します。

モーツァルトにぞっこんのオジサンとしてはモーツァルトのレクイエムの方が「らしい」と思うかも知れませんが、原爆の日に限ってはフォーレで押しと通しています。なぜか!・・・と問われても答えは出て来ませんが、何と言っても旋律が美しいのと、心の奥底に染みわたるからです。この演奏はCDにもなっているようなので、興味のある方は是非聴いてみて下さい。

2月24日のロシアによるウクライナ侵攻はその終りをいまだ見る事無く、台湾をめぐるアメリカと中国の動きはよりキナ臭くなっています。

力を持った国はなぜその力を平和の為に使おうとしないのでしょうか?本当に戦争や紛争の無い時代が来る事が有るんでしょうか?

広島と長崎の原爆の日を機に、今一度平和について、助け合いについて考えてみても良いのでは・・・とオジサンは思うのですが・・・。どこかの総理は身体は長崎へ行っているようですが、心は内閣改造、党人事に向いているのでは・・・。情けない!