今日の一枚・・・#3 ヴァイオリン協奏曲(バッハ)

命に関わるような暑さが連日続いていますが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

こんばんは、オジサンです。

いくら盛夏とは言え、この異常な暑さでは身も心も参ってしまいそうです。昨日も15:00からテニスの練習をしましたが、その時のコート上での気温は何と35.6℃でした。みな我が目を疑う感じで「お~!」と訳の分からない歓声が上がっていました。10分もラリーをすれば、体中の水分が汗になって出て行く感じでした。奥さん曰く「おかしんじゃね」となるのですが、やはり一日一回は汗を流さないと身体に悪いような気がするのです。こんな暑さが何時まで続くのか、今日の情報番組では8月中旬までは確実にこの暑さが続くと言っていましたが、俄かに信じられない思いです。

今日の一枚・・・ヴァイオリン協奏曲(バッハ)

さて今日の一枚はバッハ作曲のヴァイオリン協奏曲です。バッハの作品の中でも名曲の呼び声が高い曲ですので、皆さんもどこかで聴いたことが有るかも知れませんねぇ。

名曲だけに多くの演奏家が録音を残しています。本当に多くの演奏家がこの楽曲に取り組んでいますねぇ。オジサンも何枚かこの楽曲のレコードを持っていますが、今日ご紹介するのはナタン・ミルシュテイン(Vn)が演奏した一枚です。

米EMI・・・つまりエンジェルの盤ですが、盤質は特に問題有りません。

以前オジサンが住んでい居た町の喫茶店(タンノイM-G所有)で、たまたま居合わせた女流ヴァイオリニストの方とこの演奏を聴く機会が有りました。その時ヴァイオリニストの方が「非常に正確な音を出す方ですねぇ」とミルシュテインの事を評していました。まぁ当たり前と言えば当たり前の話しですが、やはりプロが聴いてもミルシュテインの音は正確なのかと感心した覚えが有ります。もう20年以上前の話しですが・・・。

このレコードはニューヨークのグリフォンレコード店で買った一枚です。もう30年以上前の事になりますが、当時オジサンはニューヨークにハマっていて、何度か行った事が有ります。たまたま通りかかったグリフォンレコード店、全て中古盤でしたが当時の在庫は40000枚を超えていると聞きました。米盤中心の店でしたが、当時のオジサンの目には宝の山のように映ったものです。

行く度に10枚、20枚とレコードを買い、重い思いをして飛行機に乗ったのをいまだに覚えています。グリフォンレコードの店主に「日本で中古レコード店をやれ。レコードは俺が送ってやる」と言われ、本気で考えた事も有りました。でも、断念しました・・・。今ではグリフォンレコードも無いと思います。

さて、肝心の演奏ですが、ミルシュテインと言えばバッハの無伴奏ヴァイオリンが有名ですねぇ。EMIとDGGに2回録音をしており、評論家の間では2回目のDGGを推す方が多いと思いますが、オジサン的には圧倒的にEMI盤の方が好きなのです。確かにDGG盤に比べれば音が硬いと言うか、力が入っている感じは否めないのですが、それでもオジサンはEMI盤の方を推します。

このバッハヴァイオリン協奏曲もその無伴奏に通じるものが有ります。他の演奏家に比べ音は多少硬めに感じますが、素晴らしい演奏だと思います。

残念なのは1番と2番しか入っていない事です。バッハ2曲、ヴィバルディ2曲の構成になっていて、ヴィバルディの方はそれ程名曲とは言えない(バッハと比べて)ような気がするからです。(でもきっと名曲なんだろうなぁ)

冒頭にも書きましたが、バッハのヴァイオリン協奏曲は本当に多くの演奏家が録音を残しています。CDでも数々の名演奏家の物が発売されていますので、聴いたことが無い方は是非一度聴いてみて下さい。特に第二楽章の美しさはモーツァルトのそれにも匹敵する美しさが有ります。

まだまだ暑い日が続くようです。くれぐれも熱中症などにならないようご自愛ください。コロナ、更にはサル痘なんて奇妙な病気も流行り始めているようです。いよいよ人類に対する地球の反撃が始まったのでしょうか?

一日も早く温暖化を止めないと・・・人類最後の日が来るかも知れません。