オールドレンズとアナログレコード

立春も過ぎ、少しだけ春めいた空気も流れて来る頃となりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

先日オジサン家の梅を紹介しましたが、今は3分咲きと言ったところでしょうか?まだまだ蕾の方が多い感じです。あと1週間もすれば満開になってくれると思います。

世間はオリンピック組織委員会のM会長の失言問題で賑やかですが、オジサン的には「あれは失言などではなく、確言だった」と思っています。

まぁそんな話は脇に置いて、今日はオールドレンズとアナログレコードに付いて少し触れてみたいと思います。とは言っても、どちらもオジサンは極めている訳では無いので、中途半端な、素人の話しになってしまうかも知れませんが、ご容赦ください。

オールドレンズ

オールドレンズとは、フィルム写真機の時代に造られた古~いレンズの事で、今のデジタルカメラ(本体)に装着すると、絞り、ピントなど、全て手動で行わなくてはならないレンズの事です。

オジサンがフィルムカメラを趣味としていた事は以前このブログでも紹介しました。フィルムカメラを止めた理由も書きましたが、その頃持っていたレンズをデジタルカメラ(以下 デジカメ)に取り付けて写真を撮るようになりました。

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写真が暗くて見難いかも知れませんが、これは名機と言われた「RICO 50㎜」です。一般的にはリケノンの名で通っていると思いますが、オジサンは10本ほど、こうした古いレンズを所有しています。

写真の醍醐味

今の時代、スマホで簡単に綺麗な写真が撮れるし、PC1台有れば写真の加工も簡単に出来てしましまいます。美しい景色、花、ポートレイト、何でも気軽に簡単にスマホのシャッターを押すだけですねぇ。

しかし、楽しかった旅行の写真を家に帰ってから見直してみて「あれ?これ何を撮りたかったんだっけ?」と思った事は有りませんか?もしくは、余計なモノが写り込んでいて、折角の彼女の写真が台無しになったなんて事、有りませんか?

フィルム写真の時代、フィルム代もバカにならないし、現像代だって安いモノでは無いのでシャッターを1回押すのに随分時間が掛かったような気がします。

構図は勿論、絞り、シャッタースピード等々、多くの事に気を遣いながら恐る恐るシャッターを切ったものです。勿論何も考えず、全て機械任せでとりあえずシャッターを切り、たくさん撮った中からお気に入りの1枚を探し出すのも楽しいと思います。それはそれで写真の醍醐味かも知れません。

しかし、オジサン的には写真本来の醍醐味はシャッターを切るまでの長~い時間に有るのでは無いかと思っています。

被写体を探し、被写体に合った時間(光の加減)を模索し、カメラをセットし、その瞬間を待つ・・・これこそ写真の醍醐味のような気がします。何だか、魚釣りにも共通する部分が有るような気もします。

勿論若い方は何かと忙しいでしょうから「そんな悠長な事、いってられねぇょ!」と言う方も多いでしょう。しかし、そうして(苦労して)撮った1枚は何ものにも代えがたい1枚になる事は確かです。

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これはCOSINA 28㎜で撮った1枚です。既に製造から数十年の年月を経たレンズでも、これだけの発色をしてくれます。勿論、絞り、ピント、シャッタースピード等、全てマニュアル(手動)です。ボディはPENTAXのデジカメですが・・・。

勿論、フルオートのデジカメでも写真の醍醐味は味わえると思います。いつも使っているデジカメをマニュアルモードにして気に入った被写体を写してみて下さい。きっと新しい発見が有ると思います。

オールドレンズとアナログレコード

オジサンの勝手な見解なので「えぇ、ちがうぜぇ」と仰る方も多いと思いますが、オールドレンズとアナログレコードは非常に似通ったところが有ると思います。

一番の共通点は「両方とも面倒臭い」と言う点でしょうか?

しかし、面倒臭いから面白いともいえる様な気がします。何でもデジタル化され、何でもPCやスマホの中で完結できる現代、勿論それはとても便利な事なのですが、どうも「人間臭さ」が失われて行くような気がしてなりません。

もう一つの共通点は「個性が出しやすい」と言う点では無いでしょうか?例えば同じ条件で一つの被写体を撮っても、絞りや、シャッタースピードを変化させる事で色々な写真が撮れます。

アナログレコードも同じで、同じレコードでも掛ける部品(装置)が変われば異なる音が出て来ます(アンプ、スピーカーが同じでも)。カートリッジを替え、アームを替え、針圧や針の高さを変える事で、様々な音を同じレコードから引き出す事が出来るのです。

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オジサンにその知識が無いだけですが、デジタルの世界でも突き詰めて行けば同じ様な事が出来るのかも知れません。しかし、その差はオールドレンズやアナログレコード程では無いと思います。

デジタル化が進んだ現代、趣味の世界だけでもアナログで「面倒くさい」を味わったらどうでしょう?新しい世界がそこに有るかも知れませんょ。