閑話休題

 今日は最近はまっている本と、モーツァルト作曲の魔笛のレコードbest3(オジサン的)を紹介します。

 

松浦 弥太郎著「100の基本」

最初は松浦弥太郎氏の書いた「100の基本」です。この本は〇〇〇オフで安く手に入れた本ですが、結構良い事が書いてあります。

基本的には、人間の生き方と言うか、考え方等が中心ですが、オジサンの歳になっても「基本が出来てねぇなぁ」と思わされる部分が多々あります。チャンスが有ったら一度手にしても悪くない本だと思います。

後半は書店店員さんの基本みたいな事が書いてあるので、一般人のオジサンにはあまり参考になりませんでしたが、それでも「フムフム」と思う事が書いてあります

オジサンはこの本をじっくり読むのではなく、なんとなくペラペラめくって、気になった部分を読んでいます。

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オジサン的モーツァルト魔笛」3選

 モーツァルトは多くのオペラ作品を残しています。中でも有名なのが「フィガロの結婚」「ドンジョバンニ」「魔笛」の三作ですが、オジサンはこの中で「魔笛」が最も好きです。評論家や学術的に研究している方には残りの二作の方が人気(?)が有りますが、何と言っても分かりやすいのは「魔笛」だとオジサンは勝手に思っています。

楽曲の専門的な事、筋書き等は他の専門家の方々が多々書いていますので、ここでは割愛します。

オジサンが「魔笛」を初めて知ったのは、クラシックを聴き始めてから5年位経った頃だったと思います。結構遅い方だと思いますが、当時オジサンの持っていた装置(オーディオ)では、人の声が上手く鳴りませんでした。それにどうも人の声を聴くのが苦手で、なかなか声楽ものに触手が動かなかったのです。

しかし、一度その魅力にはまってしまうと、声楽ほど面白いものは無いと感じてしまうのも事実です。

話しは違いますが、オーディオで一番鳴らし難い・・・鳴らすのが難しいのは人の声だと言われています。人の声は常に聴き、耳に馴染んでいますので、おかしな部分があると直ぐに耳について違和感を覚えます。

ですから、オーディオ装置が良く鳴っているか否かを判断するのは、人の声が一番良いと言われています。

 

OtmerSuitner(オットマール スイトナー)指揮

Scaatskapelle Dresden

セリフ有り

これがオジサンが最初に買った「魔笛」のレコードです。オリジナルは東独のエテルナだったと思いますが、オジサンの持っているのはオイロディスクーキングレコードの日本盤です。

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 スイトナー指揮(キングレコード:日本盤)

このレコードは何と言ってもその演奏の滑らかさにあるとオジサンは感じています。指揮者のスイトナーは、モーツアルト演奏の第一人者で、オジサンは交響曲集も買いました。

あと、歌手としては何と言ってもザラストロ役のテオ・アダム、タミーノ役のシュライヤーがオジサンは好きです。第二幕冒頭のザラストロのアリアは絶品です。

Otto Klemperer(オットー・クレンペラー)指揮

Philharmonia Orchestra

セリフなし

 スイトナーのレコードで感銘を受けたオジサンは次第に「魔笛」の世界にはまって行きます。スイトナーの次に買ったのが先日紹介したカラヤンの盤です。カラヤン盤もそうですが、このクレンペラー盤もセリフが入ってません。セリフの要否は賛否両論あり、一概にどちらが良いとは言えませんが、やはりオリジナルに忠実と言う意味ではセリフが入っていた方が良いかも知れません。パパゲーノが口に枷を嵌められるシーンの三人の侍女とのやり取りは、セリフが入った後で「ムフフのアリア」を聴くのと、突然アリアが始まるのでは印象が違います。

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 クレンペラー指揮 (英EMI盤)

クレンペラーの「魔笛」もカラヤンと同じ、レッグがプロデュースしています。確かレッグはEMI時代に3回の「魔笛」の録音をしていて、レッグ最初の録音がビーチャムの「魔笛」で、最後の録音がこのクレンペラーの「魔笛」だったと思います。ビーチャム→カラヤンクレンペラーと巨匠の録音をしたとは・・・すごいですねぇ。

そういえば、アルコール依存症、交通事故等で、人生のどん底に居たクレンペラーを救ったのもレッグだったと思います。

奥さん(シュワルスコップ)は奇麗だし、巨匠をプロデュースして名盤は残すし、人生バラ色・・・とは行かなかったのがレッグの人生ですね。詳しい事は奥さんのシュワルスコップが書いた本に書いてありますので、気が向いたら読んでください。

そうそう、このレコードで忘れてはいけないのが、ルチア・ポップの夜の女王の存在ですねぇ。ポップはこのレコードがレコードデビューだったはずですが、ニコライ・ゲッタ(タミーノ役)、エリザベート・シュワルスコップ(三人の侍女)を向こうに回して、堂々と夜の女の王役をこなしています。Good Job Pop!

 

Georg Solti(ゲオルグショルティ)指揮

Vienna Philharmonic Orchestra

セリフあり

最後に紹介するのがゲオルグショルティ指揮のものです。

このレコードはDeccaの名プロデューサーである、ジョン・カルショーの録音です。EMIのレッグと一時代を築いたプロデューサーで、カルショーの録音現場を見たレッグは、その機材の素晴らしさに驚き、EMIにも同等又はそれ以上の機材を入れる事を当時の首脳陣に提案し、最終的にはこの時の決裂がレッグがEMIを去る原因になったとも噂されているようです。

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オルグショルティ指揮 (英Decca盤)

オジサンがこれまで手に入れたレコードではこのショルティ盤が一番最後です。ショルティ盤になかなか手が出なかったのは、どうもショルティの演奏が「劇的に過ぎる」と感じていたからです。

モーツァルトの時代、オケも合唱もそれほど大規模なものは無く、劇場も現代のそれとは大きさ、収容人数などが大分違っていたと思います。ショルティ盤は、その辺りが大げさ過ぎる印象が付きまとっていました。

しかし、買って聴いてみて「なぜ今まで買わなかったか」と悔しい思いをしたことも確かです。やはりショルティの演奏は劇的に過ぎる印象は拭えませんでしたが、カルショーの録音の素晴らしさはレッグを凌ぐ印象です。(でもオジサンはレッグが好きですが・・)

 

さて、「魔笛」三選はいかがだったでしょうか。

オジサンはライフワークとして、「魔笛」のアナログ盤全収集を30代半ばに立てました。これまで13のアナログ盤を収集しどれも素晴らしいと感じています。今日は登場しなかったサバリッシュ、日本では圧倒的人気を誇るベーム等も素晴らしい演奏を聴かせてくれると思います。

しかし、オジサン的独断三選からは漏れてしまいました。次回頑張ってもらいましょう。

 

さてさて。今日はこれくらいにしておきます。いよいよ各地に春一番が吹き始め、本格的な春の訪れを感じる今日この頃ですが、まだまだインフルエンザが流行っているし、もう2~3回は寒波もやって来るでしょう。

くれぐれも体調を崩さない様お過ごしください。