東海道広重美術館

 

オジサン、広重と出会う

2月3日、東海道広重美術館に行って来ました。

こんばんは、オジサンです。

f:id:tenikichi21:20180204183252j:plain

昨日(2月3日)は久しぶりに暖かい1日で、陽気に誘われて広重美術館に行って来ました。広重美術館は、その名の通り江戸時代の浮世絵師、歌川広重を中心とした美術館です。

歌川広重と言えばゴッホなど、ヨーロッパ絵画の巨匠にも影響を与えたと言われ、ゴッホの名画『タンギィ爺さん』の背景には沢山の浮世絵が描かれています。

日本の芸術が見知らぬ土地で認められるのは、同じ日本人として誇らしい気がします。

 

日本の職人技はすげ~なぁ

今オジサンは、ミラーレス+オールドレンズの世界にはまっています。上の写真も40年ほど前に造られたレンズで撮ったものですが、現代のレンズに比べ見劣りはしないと思います。確かに、ピントの切れ等は現代のレンズに遠く及ばない感じですが、写真はピントが全てでは有りませんので・・・と書くと言い訳の様に聞こえますが、写真の醍醐味、面白しろさは、写真を撮影するプロセスに有るとオジサンは感じています。

 

オジサンは古い物が好きです。

例えば前に紹介したアナログレコードプレイヤーのGARRARD401、スピーカーのVAITAVOX DU-120、真空管アンプ、カートリッジのSPUもかなりの年月が経っています。それにオジサンと同級生の腕時計、レコードも1960年代にプレスされた物がかなりあります。車も2年前まで13年物のOPELアストラワゴンに乗っていました。f:id:tenikichi21:20180204191156j:plain

OPEL アストラワゴン SPORTSモデル 2001年型

そうそう、GARRARDが乗っているプレイヤー台も30年以上前に松本市の或る有名な木工職人の方に造って頂いた物です。材質はアオタモ(プロ野球選手のバットと同じ素材)で、釘を一本も使わない工法で造って頂き、いまだに全く狂いが来ません。時々クルミの油で磨いていますので、飴色の艶が奇麗です。(今度紹介します)

古い物を大切に、奇麗に使う事は、その物に対する礼儀だとオジサンは考えています。オジサンが育った時代は飽食、飽物の時代で、前にも書いた通り、アメリカの生活に憧れ、大量生産、大量消費の時代でしたから、物は使い捨てが当たり前の様に感じていました。しかし、30代前半の頃、『なんとなく違う』と思う様になり、今持っている物、これから買う物を大切に、長く使おうと思う様になりました。

話しが横に逸れましたが、今ハマっているオールドレンズも当時の職人の技術力の高さと、製品に対する思い入れを強く感じます。40年以上経った今でも、当時のままの動作をするし、写りも悪くないと思います。

日本の職人技は、色々な製品で発揮されていると思います。広重の作品は、本当に一つ一つ、細密に、色彩も鮮やかに造りあげられていました。版画の世界は分業制で、絵師、彫師、摺師等に分かれていて、それを纏めていたのが『版元』と言われる稼業の人で、今で言えばプロデューサーとでも言えるかも知れません。それぞれの職人が自身の誇りを掛けて造り上げた物こそ、後世に名を遺す『作品』になるのではないでしょうか?

こうして造られた物が海を渡り、日本なんて国を知らない人達までを驚かせたのはすごい事だと思います。『古き良き時代』なんて昔を懐かしんだり、『昔は良かった』等と言う積もりは有りませんが、職人技を生かした物造りは今後も続けて欲しいです。

勿論今でも職人技を駆使した物は沢山あります。でも、一般生活の中にそれを取り入れ様と思うと、とてつも無いお金が必要になるのも事実です。

 

梅の花が咲き始めました・・・

さて、話はコロッと変わりますが、いよいよ梅の花が咲き始めましたねぇ。

先週、蝋梅の花の話を書きましたが、いよいよ本物の梅の花が咲き始めました。

f:id:tenikichi21:20180204192646j:plain

これは広重美術館の隣の民家の庭先に咲いていた白梅です。ちょっと失礼して、お宅が写らない様に気を使いながら撮ったものです。空の色が悪いのは、曇ってたせいで、決してオジサンの腕のせいでは有りません。(本当はこれが限界)

寒いのも後2週間程でしょうか?2月の末になれば少しは暖かくなる様な気もします。オジサンの中では東大寺二月堂のお水取りが終われば春が来ると思っています。

 

今年も残り11ヵ月、皆さん元気で2018年を乗り切りましょう。