朝の散歩

昨夜の雨も明け方にはやみ、朝は日差しが眩しい位に差していました。いよいよ春らしい陽気になって来ましたが皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

オジサンが住んでいる地域の桜はまだですが、野辺には結構多くの花が咲き誇り「桜はまだか!」と言っているような雰囲気でした。今朝は朝の陽気と雨上がりの気持ち良さに誘われて、珍しく散歩に出てみました。

野辺の花

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これはお隣さんの玄関脇にひっそりと咲いていた花です。勿論オジサンには名前は分かりません(自慢にゃならねぇよ!)。黄色い花がいくつか満開になっていて、とても美しいと思ました。

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これは野生の『すみれ』でしょうか。道端にひっそり咲いていました。今はパンジーのような西洋すみれを植える家が多く、玄関先のプランターなんかでも奇麗に咲いていますが、やっぱり花は和物の方が清楚と言うか、可憐な感じがしてオジサンは好きです。

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これはまた何の花だか、オジサンには分かりませんが、すみれのような紫色が美しい花です。オジサンは、基本「紫」という色が好きでは有りませんが、自然界の「紫」は非常に美しいと感じます。

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これは桜の木の幹から生えていた草です。勿論、オジサンに名前は分かりませんが、小さな花が寄り添うように咲いている姿は結構良いです。

桜の今

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桜の花はこんな感じです。もう何日かで咲きそうですが、明日からの寒気でもう少し先に延びるかも知れません。

今日のレンズは以前紹介した○ー○オフのジャンクコーナーで見付けた1080円のSIGMAのレンズです。マニュアルでしかピントも露出も合わせる事が出来ませんが、これだけ写ってくれれば十分です。

今日は写真でごまかしてみましたが、野辺に咲く花、如何だったでしょうか?

皆さんの普段歩いている道にも、きっと奇麗な花が咲いていると思います。コロナ禍で大変な時期、外出も思うようにできない日が続いていますが、外に出る機会が有ったら、是非足元の小さな花に目を向けてみて下さい。

「おぉ!」と言うほどではないですが、新し発見が有るかも知れません。

 

 

禁断のMONO接続

全国から次々と桜の便りが届くようになりましたが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

こんばんは、オジサンです。

世界的なコロナ禍の中、桜の花便りが各地から届き、東京は既に満開宣言まで出ましたが、オジサンの住む近所の桜はまだまだ蕾の方が遥かに多く、まぁやっと開花宣言と言ったところでしょうか?

オジサンの家のすぐ近くを流れる川沿いには、およそ1.5Kmに渡って立派な桜の木が植えて有り、季節になると多くの人が花見に訪れるそうです。10年程前までは屋台が出たり、川船が出て桜見物をしたそうですが、今ではそのような風物詩も無くなり、写真を撮ったり、何組かが花見を楽しむ程度だそうです。

オジサンが越してきたのが昨年の夏で、既に桜の花は終わっていました。初めて今の家を見に来たのが4月の初めで、その時終わりかけの桜花は見ましたが、満開の花を見るのは今年が初めてですので、とても楽しみにしています。満開になったら写真でも撮ってアップします。

MONO録音

若い方には「MONO」と言ってもピンとこない方が多いと思います。「MONO」とは両方のスピーカー(2chの場合)から同じ音がする録音方式で、まだレコード創成期にはMONO録音が主流でした。1950年代後半(だった?)にSTEREO録音が開発されるまで、各家庭では1本のスピーカーで事足りていたわけです。

有名な所ではTANNOY「オートグラフ」(とてつもなく大きなスピーカー)などは元々MONO用に開発されたスピーカーで、今ではそれを2本並べてSTEREOで聴いている訳です。

まぁ、MONO録音に関する詳しい事はnet検索して調べて頂いた方が、オジサンの拙い知識より確実だと思います。

さて、STEREO録音初期の頃は「まるでピンポンの試合を見ている様だ」と言ったクラシック界の大物プロデューサーが居たり、一般家庭にも2chのオーディオ装置が普及していなかったので、STEREO録音はなかなか受け入れられず、当初はSTEREOとMONOの両方のレコードを発売していました。今でも中古盤を漁っていると同じ録音でその両方を見掛ける事が有ります。

オジサンが持っている数少ないレコードの中にも結構な割合でMONO録音が有ります。

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例えばこれはアルド・チッコリーニ(P)が弾くスカルラッティソナタ集です(チッコリーニスカルラッティは結構珍しいかも)。他にはギーゼキング(P)、クラウス(P)のモーツァルトウエストミンスター盤、ビーチャム(指)の後宮クラリネット協奏曲等々、多くの名演がMONO録です。

MONO録音とSTEREO 録音の違いはその音の広がりが一番違う事になると思います。クラシック音楽の場合、例えば弦楽四重奏なら普通左から第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ビオラ、チェロの順に並んでいて、これらの楽器が左右のスピーカーの間に並ぶように定位するのがSTEREOで、MONOの場合は全ての楽器が左右のスピーカーのセンターに定位します。

禁断のMONO接続

さて、折角広くもない部屋に似つかわしくないようなスピーカーを2本並べているんだから「STEREOで音の広がりを楽しめばいいじゃん」と思った方、正常な思考の持ち主だとオジサンは思います。

確かにオーケストラやオペラ等は出来ればステレオで聴いた方が楽しい事は確かです。右から左へパパゲーノ(魔笛)が歌いながら走るシーンなどはSTEREOの醍醐味を感じます。

しかし、ピアノソナタのようにピアノ一台で演奏されるような曲の場合、録音によってはピアノの中に頭を突っ込んで聴いているような錯覚に陥る場合が有ります。コンサート会場では絶対にありえない聴こえ方をする録音が結構散見されます。中には会場の一番良い席で聴いているような録音も有りますが・・・すくない。

そこで、STEREO録音されたピアノソナタをMONOで聴く方法はないか考え、STEREO用のカートリッジの結線に手を加え、MONOで鳴るようにしてしまいました。

方法は余りお勧めできるような方法では有りませんので割愛します。

 

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使ったカートリッジはオーディオテクニカのAT-15aeと言う安いカートリッジですが、これが結構エグイ音がするカートッリジで、オジサン的にはオルトフォンのSPUに次いで好きなカートリッジです。

「駄目なら元に戻せばいいや」的な感じでやってみたのですが、これが何と・・・素晴らしい!

MONO録のレコードならMONO仕様のカートリッジで鳴らせば良いのですが、STEREO版をMONO仕様カートリッジでは機構的に鳴らせないので、STEREO仕様のカートリッジを使ってSTEREO版をMONOで聴けるようにしたわけです。

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そして聴いてみたのがこのG・グールドの演奏する2声のインヴェンション(バッハ)です。このレコード、オジサンの所で聴くと何となく右に寄って聴こえていたのですが、それがセンターにピタリと定位して「気持ちいい~」って感じでした。

その後音が広がり過ぎる録音(ピアノ1台)を聴いてみたのですが、どれも音が深くなり、気持ち良く聴くことが出来ました。

今の若い方はMONO録なんて・・・と言う感じでしょうが、一度試してみたらその良さに気付くと思います。ただし編成の大きな楽曲はやめた方が良いと思いますが・・・。

 

さて、今週は東京辺りで大騒ぎになっているようですねぇ。どこかの国みたいに『封鎖』なんて事にならなければ良いと思います。

オリンピックも1年延期がほぼ決定し、選手の皆さんは複雑な心境でしょうし、選手でなくても複雑な気持ちを抱えている方は沢山いらっしゃると思います。

まだまだ先の見えないコロナ禍ですが、皆さんご自分が発震源にならないようご注意下さい。

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そう言えば、オジサンもコロナ禍の影響を受けています。オジサンはレコードを掛ける前、このアルコールで拭いてから針を下ろします。そろそろ今使っている分が無くなりそうなので前回買った町の大型薬局チェーンに行ってみると「品切れ」表示、その後数件回ってみたのですがどこにもなく、仕方がないのでネット販売を検索すると多くの店が「注文中止」や「在庫切れ」の表示が有る中、一軒だけ「在庫有り」の店が有りました。「やった」とばかりに注文をしようと思った瞬間手が止まりました。なんと価格が9000円超、およそ10000円になっています(通常は高くても1500円程度)。

一時マスクの転売が問題になったり、トイレットペーパーやティッシュなどの紙製品が品薄になった事が有りましたが、こんなところにも影響が出ているんですねぇ。

驚きました!

 

Satie(サティ)称賛

三寒四温とでも言いましょうか、暖かい日と寒い日が交互に、周期的に来る季節となりましたが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

相変わらずのコロナ騒ぎで、幾分食傷気味になっています。特にヨーロッパ方面は重篤のようで、イタリア辺りから始まった災禍がヨーロッパ全体に広がっているようですねぇ。アメリカまで巻き込んで・・・。

オジサンは「籠り」なので、特に感染の心配はしていないんですが、通勤に公共交通機関(特に満員電車)を使っていたり、出張で遠くまで出掛けなければならない方は心配でしょう。「自分発信」だけは何としてでも避けたいところです・・・。

Erik-Satieエリック・サティ

サティと言えば、少し前になりますが2016年に生誕150年を迎え、某NHKでも特集をやったりしたので、どこかでその音楽に触れた方も多いと思います。「奇人」「変人」として名高く、その音楽は確かに「奇人」を思わせるところが有ります。特にその曲のタイトルは変わっていて、「犬のためのダラダラした前奏曲」とか「ひからびた胎児」とかが並んでいます。

自画像

サティ自画像(Wikiwandより拝借)

「サティ 自画像」の画像検索結果

本当はこんなにカッコ良い方です。

中でも有名な曲は「ジムノベティ」と「グノシェンヌ」辺りだと思いますが、ジムノベティはコマーシャルでも使われいましたので、タイトルは分からなくても「あぁ、聞いたことある」と仰る方も多いのではないでしょうか?

ピカソ等とも交流を持ち、ドビュッシーにさえ影響を与えたと言われるサティですが、詳しい事は他の方のHP辺りに詳しく書かれていますので検索してみて下さい。

オジサンとサティ

殆どモーツァルトとバッハしか聴かないオジサンが、どうしてサティを話題にするか・・・自分でも不思議なのですが、オジサンとサティの付き合い(?)は結構古く、既に30年以上前にレコードを買っています。

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これがオジサンが持っている唯一無二のサティレコードです。サティ研究家としても名高いBarbier(バルビエ)氏が演奏したピアノ曲だけのレコード(5枚セット・輸入盤)です。

このレコードはまだオジサンが幅広く音楽を聴いていた頃、神田駿河台下にあった『パパゲーノ』のマスター、香川さんに勧められて買ったレコードです。その頃はまだまだ好きな作曲家も演奏家も固まっていない頃で、グレゴリア聖歌からワグナー辺りまで聴いていました。その後モーツァルトとバッハに行き着き、他の作曲家のレコードは大半処分してしまったのですが、このバルビエ氏演奏のサティだけは手元に残り、今でもたまにターンテーブルに乗ります。

オジサンもやはり「ジムノベティ」と「グノシェンヌ」が大好きなのですが、他の曲も聴いていて落ち着く感じがします。

やっぱりサティはバルビエに限る?

サティが日本で頻繁に聴かれるようになったのは何時の頃からでしょう?オジサンには詳しい事は分かりませんが、それほど昔の事ではないと思います。オジサンの記憶では(当てにならねぇよ!)、丁度日本国民が全身泡まみれになっていた1980年代後半から1990年頃、「環境音楽」(英ブライアン・イーノが1980年台に提唱)の波に乗って日本でも聴かれるようになったと思います。

その後日本人演奏家にもサティを演奏するピアニストが現れ、その代表が「高橋悠治」さん辺りだろうと思います。海外ではパスカル・ロジェ辺りが有名でしょうか?

オジサンも知り合いの所で色々な演奏家によるサティを聴かせて頂きましたが、オジサンの個人的な意見としてはバルビエ氏が演奏するサティが最もサティらしい気がします。

使っているピアノは確かベーゼンだったはずですが、オジサンの記憶も怪しくなっているので確かでは有りません。しかしオジサンところの装置で聴いた限りベーゼンの特徴が良く出た音質(低域に特徴がある)ですので間違いはないと思います。

一番感動したサティ

バルビエ、高橋悠治高橋アキ、ロジェ等々、多くのサティを聴いて来ましたが、オジサンが最も感動したサティは54歳の若さで亡くなったオジサンの従弟の演奏で聴いた「ジムノベティ」でした。

従弟の家のYAMAHAで演奏されたサティは、その日の青空に吸い込まれるように響き、オジサンの目からは・・・。

従弟曰く「サティの音楽は弾いている人も楽しい」らしく、それほどのテクニックを必要とする訳ではないので、ピアニスト自身も音楽に入っていけるようです。

 

もう少しで暖かい日が続く季節となります。オリンピックはどうなるか、まだ不確実な部分が多々残されていますが。一日も早くコロナ災禍が過ぎる事を願っています。

外に出られない日、家で音楽でも聴いて過ごしたらどうでしょう?その中にサティを加えて頂けると少しは気も晴れるかも知れません。

 

春近し…桜の花と紫陽花の新芽

世の中、新型コロナの話しでもちきりですが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

日本全国に広がりつつある新型コロナですが、「新型コロナ」と言うと、何だか某大自動車メーカーの新型車のようですねぇ。今は「コロナ」と言う車種は無くなった感が有りますが、一時は結構流行っていて、派生車種も多く存在した時期が有りました。オジサンは某大自動車メーカーが嫌いなので、乗った事は有りませんが、知り合いの多くは「コロナ○○」なんて車に多く乗っていました。まぁ代表的なのは「マークⅡ」だったと思いますが、今は「マークX」ですか・・・。なんだか訳のわからないネーミングですねぇ。

さて、新型コロナに関しては政府が後手後手を踏んでいる感がぬぐえず、マスクを初めトイレットペーパーやティッシュまで品薄になる状況が続いています。政府の対応を云々するような政治的な話しはオジサンには似合わないので、ノーコメントとさせて頂きますが、皆さん災害の大前提「自分の身は自分で守る」これに尽きると思います。皆さんも人任せにしないで、自分で何とか感染予防をして下さい。

紫陽花の新芽

オジサンの家には門を入った所に紫陽花の花が一株有ります。昨年引っ越して来た時はまだ終わりの花が残っていたのですが、その後全ての花が散り、冬の間は何の木だか分からない姿をしていましたが、ようやく新芽が芽吹いて来ました。

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本当に新芽は奇麗ですねぇ。サラダにして食べたら美味しそうですが、残念ながらオジサンは野菜嫌い・・・それも生野菜がとても嫌いですので食べられません。ざんね~ン!

以前住んでいた街では、テニスの練習前に行っていた公園に沢山の紫陽花の木が有り、時期になると沢山の花を付けていました。

紫陽花の新芽を見ると「春だなぁ」と感じ、テニスの練習にも気合が入ったものです。

桜の花

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この桜、実はオジサンの家のモノでは有りません。お隣さんの家の庭に咲いた桜の花です。勿論、オジサンに品種は分かりません(自慢すな!)が、何も管理されていない割に良く咲いています。確かに「桜切るバカ、梅切らぬバカ」と昔から言われるように、桜は意外にほったらかしの方が良いのかも知れないですねぇ。

人間にも色々な性格の人が居て、カマッて欲しいタイプと、放って置いて欲しいタイプアが居ますねぇ、それと同じなんでしょうか?

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こうやって色々な花が咲いたり、新しい芽が出てくると春が近い事を感じます。

夏の名残

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まるで今朝孵ったような蝉の抜け殻が枝にしがみついていました。勿論昨年夏の名残なのですが、台風15号や19号の強風に耐え、枝にしがみついている姿は何だか健気にさえ思えます。「お前も頑張っているねぇ。オジサンもがんばるよ」と言って上げたくなりますが、実は中はカラなんです~。

さてさて、新型コロナやそれにまつわる話題山積で情報番組はホクホクでしょうが、そろそろ出口の光りぐらいは見えてくれないと、日本経済に大きな打撃を残しそうで怖いです。オジサンは年金暮らしですからそれほど大きな影響は無い(?)と思っていますが、現役で働いている方は結構心配でしょう・・・。

春の甲子園も無観客でやるようですし、今日放映されていたデブスカップ(テニスの国別対抗戦)も無観客でやっていました。選手にとって応援は大きな力でしょうから、ちょっと寂しいですねぇ。

とにかく「自己防衛」こそが災害から身を守る最善の方法です。「自分は大丈夫」と思わず、最新の注意でお過ごしください。

 

 

Mirella-Freni(ミレッラ・フレーニ)女史の訃報

まだまだ朝晩は寒いですが、確実に春の足音が近付いている雰囲気が有りますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

天皇誕生日を含む3連休、皆さんはどのように過ごしたでしょうか?世間的には新型コロナウイルスの感染拡大を受け、各地でイベントが中止されたり、縮小になったりと、準備を進めて来た方々には気の毒な3連休になっているようです。

オジサンは相変わらず介護の日々ですが、昨日(2/23)は久し振りに両親に会って来ました。二人とも元気そうで、ホッと一安心ですが、オヤジの方は会う度に弱って行くような気がして心配です。オジサンが小さい時は絶対に敵わない相手でしたが、今では右手一本で倒せそうです。

Mirella-Freni女史の訃報

Mirella-Freniと言っても分かる人は少ないと思います。イタリアオペラのファンの方なら「おおっ」と思うのでしょうが・・・一般的にその名を知っている方は殆どいないでしょう。

オジサンもイタリアオペラは全く聴きませんので、Freniとの接点はほとんど無いと思われるのですが、なぜかFreniだけは大好きでレコードも持っています。とは言ってもたった2枚、それもオムニバスで、オペラ全曲盤では無いのですが・・・。

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一枚はこの盤です。London盤表記ですが、中身は英Decca盤です。

この中でオジサンが一番好きな曲がベッリーニ(ベルリーニ)作曲の「ビアンカとフェルナンド」の中の一曲(デュエット)です。

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もう一枚はScottとのデュエット曲を収めたこの一枚で、これにもベッリーニの同じ曲が収められています。こちらはまごう事なきDecca盤で、音質は素晴らしいの一言です。

Freni女史の歌声は「朗々」と言う言葉が適切かどうかは分かりませんが、きっとオペラの現場(コンサート)で聴いたら鳥肌ものだとオジサンは思います。オジサンの所の稚拙な装置でもそれなりに響き渡る歌声は・・・素晴らしい(ただしオジサンは叫ぶようなイタリアオペラが苦手)。

年末の梅宮辰夫氏、年明けの野村克也氏に続きFreni女史の訃報、本当に一時代を作った方々の訃報に接する度「一つの時代の終り」を痛切に感じています。

今夜はFreni女史の冥福を祈って、Freni女史のレコードを聴きたいと思います。

 

 

クラシック演奏家の悲哀

梅の花が各地で花盛りとなり、梅まつりなども多々行われているようですが、皆さん梅まつりには行かれたでしょうか?

こんにちは、オジサンです。

オジサンは梅まつりに出掛けるほどの時間は有りませんので、自宅の紅白の梅を愛でて終わりにしました。今朝の情報番組でも紹介されていましたが、梅も色々な種類が有るようで、見た事もないような梅が紹介されていました。一度は見てみたいと思いますが、かなり難しいでしょうねぇ。

さて、昨日更新した内容を今一度読み返してみて、何だか何が言いたいんだか分からなくなり、頭の中を整理してもう少し付け加えたいと思います。

レコード(CD)業界の不振

オーディオ業界を凋落させたのはオーディオ業界自身であることは以前書いた通りですが、レコード業界も今や瀕死の状態で、再編や提携がかなり多くなっています。

「確かこの曲(演奏)は他のレーベルから出ていたと思うんだけど・・・」と思って調べてみると、何年も前に合併、又は吸収されていたなんて事が多々あります。日本国内でも銀行の統合が進み「前は何て言う銀行だったけ?」と思ってしまう事も度々ですから、レコード業界も再編、吸収が有ってしかるべきなのかもしれません。

リスナースタイルの変化

さて、皆さん音楽を聴く時、どのようなスタイルで楽しんでいますか?「家のオーディオの前で座って聴く」なんて人は、既に絶滅危惧種に指定されるほど少なくなっているとオジサンは思っています。いまや音楽を聴くスタイルは多様化し、通勤中や勉強をしながら、イヤホン(ヘッドホン)で聴く方も増えていると思います。通勤中の車の中で聴くと言う方も多いでしょう。

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オジサンも出張の時などは携帯音楽プレイヤーをポケットに忍ばせて、イヤホンで音楽を聴きながら出張先に向かっていました。

家で音楽を聴く時、今ではPCで楽しんでいる方も多いと思います。YouTubeあたりなら無料配信されている楽曲も多々ありますので、一日中垂れ流しで掛けている方も多いのではないでしょうか?

このように多様化するリスナーと音楽配信の無料化によってレコード業界は瀕死の状態になっている事は皆さん共通に思っている事だと思います。あるデータによれば、2018年当時の音楽ソフト(配信は除く)の売り上げは、2005年当時の凡そ半分にまで落ち込んでいるようです。かろうじて配信が支えているので、全体としては半分にはなっていないようですが・・・。

クラシックCDは・・・?

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このレコードと記事は関係ありません(バリリ四重奏団・ベートーベン弦楽四重奏ウエストミンスター盤)

昨日も一部書きましたが、クラシック音楽の場合、作曲家が譜面に書いた音符やテンポを忠実に音(楽)として表現する事が良い演奏家とされていると思います(特に日本では)。

従って、過去の演奏家がそのような良い(?)演奏をレコード(CD)として残してしまえば、後に続く演奏家はその楽曲を楽譜に忠実な形で演奏したとしても市場に受け入れられるチャンスは少なくなってしまいます。

そのような時、演奏家は自分なりの解釈を楽曲に加え、過去の演奏家と差別化しようとするわけですが、それ(新しい解釈なり演奏)が市場に受け入れられれば良いのですが・・・大概の場合あまり良い結果は出ません。

その様な流れの中で巻き起こったのが「古楽器」による演奏スタイルでは無かったでしょうか?代表的なのはアーノンクールブリュッヘン辺りだとオジサンは勝手に思っていますが、そのブーム・・・何年頃だったでしょうか、1970年前半か半ば辺りですか?

まぁまだその頃はオーディオも全盛の時代で、イ・ムジチ辺りで「四季」を聴いていたリスナーが古楽器演奏の盤を追加購入したりして、結構売れたと思います。

しかし、それも束の間・・・水に浮いた泡同様、すぐに弾けてしまい、そこから先は元の木阿弥になった気がします。

ですから、今クラシック音楽演奏家を支えているのはコンサートホールに足繁く通ってくれるリスナーであり、オジサンのようにめったにコンサートに行かない(行けない)リスナーでは無くなってないのです。

クラシック音楽演奏家・・・日本にも沢山居ますが、本当に演奏だけで食えている人はほんの一握りの「話題性」(演奏以外の)を持った方だけになってしまった気がします。「話題性」が悪いと言っているのは有りません、しかし話題性だけでは尻すぼみになるのは目に見えています。

この先クラシック業界(コンサート、録音など)はどうなって行くんでしょう?オジサンには計りしれない部分ですが・・・。

新録音等が出たら一応は聴いてみたいと思いますが、そこに「期待」はほとんどなく「興味」だけが有るような気もします。ヨー・ヨー・マのバッハ作曲、無伴奏チェロ(3回目の録音・アナログ盤)には一時触手が動きましたが、結局YouTubeで最近のマの演奏を視聴して辞めました。オネゲルの演奏を超えているとは思えなかったからです。

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立春を過ぎ、春一番も各地で吹きましたが、まだまだ寒い日も有ると思います。新型コロナも感染経路が不明の感染者が出始め、いよいよ市中感染が始まった気もします。数か月後には東京オリンピック(と呼んで良いのか?)も始まります。一日も早い終息宣言を期待しています。

 

 

1980年以降のクラシック音楽演奏家

先週はまったく春を通り越して、初夏のような陽気の日が続き、今朝は一転してこの時期らしい寒い朝となりましたが、皆さん体調を崩していませんか。

こんにちは、オジサンです。

世間的には新型コロナ(COVIT-19)が各地で繁殖しているようで、都会に住む方は満員電車に乗るのも怖いと感じているんじゃないでしょうか。幸いオジサンの住む田舎町は飛び越えているようですが、いつ何時・・・と思うとオチオチ外出もできません。まぁ、基本オジサンは籠るのが好きですから、その点は余り心配ないのですが・・・。

と言いつつ、先日市の図書館へ行って来ました。最近本も高くて、なかなか買う気になれないのですが、図書館なら無料で貸してくれるのでありがたいです。

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オジサンが借りた本はこの本です。相変わらずオーディオや音楽(レコード)に関する本ばかり読んでいますが、これが結構面白かったのです。レコードの歴史は、知っているようで知らない部分が多かったり、演奏家とレコード会社とのやり取り、軋轢なんかも書いてありました。

新しいレーベル(レコード会社)が出来た経緯や、幻に終わったレコーディングなども掛かれていたり、今では有名になった指揮者の成り立ちなども書かれています。オジサンが知らなさ過ぎるのかも知れませんが・・・。

この本の著者によると、クラシックレコード(CD含む)はレコード創成期以来の偉大なる演奏家によって既に(1980年頃には)「名演奏」は確立され、それ以降の演奏家はそれまでの演奏家がやらなかった様な・・・時には奇抜な・・・演奏をしなければその演奏に価値を見出す事は出来なくなった(とオジサンは理解した)と書かれています。

世界的に有名なヴィバルディの「四季」は最も多い時で400タイトルのレコード(CD含む)が発売され、リスナーは「何を選んだら良いか」と頭を悩ませていたようです。

レコード(CDは含まない)全盛の時代(1960~70年代半ば?)、ヘビーなリスナーは気に入った楽曲については複数の演奏家のレコードを所有し、演奏の違いや解釈の違いを聴き比べていました。オジサンもその例に漏れず、「魔笛」「クラリネット協奏曲(モーツァルト)」「クラリネット五重奏(モーツァルト)」「無伴奏チェロ(バッハ)」「無伴奏バイオリン(バッハ)」等のお気に入りの楽曲は複数の演奏家のレコードを所有しています。確かに演奏家によって雰囲気や解釈等が異なりますので、それなりに楽しむ事は出来ます。

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バッハ作曲のゴールドベルク変奏曲もその中の一つで、G・グールドの後録音が最も気

に入っている一枚なのですが、55年録音のモノに加え、アンドラーシュ・シフの盤も聴いています。

苦難の時代

クラシック音楽(いつの時代までをクラシック音楽と定義付けるか分からないが)は新しい楽曲など、新発見でもない限り現れる事は無く、これまでに発見又は受け継がれた楽曲は既に多くの20世紀の演奏家によって分析され、録音されてしまっています。

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これはオジサンが所有する「魔笛」レコードの中で、最も古い録音で、オリジナルはSPです。確かに音質はその後のモノに比べれば劣る事は否めないのですが、その演奏はその後の演奏家とそれほど大きな違いは有りません。

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これは英DECCA全盛の時代、かの有名なカルーショーが手掛けたショルティ盤です。確かに音質では(オーディオ的には)ビーチャム盤より優れていると思いますが、果たして演奏の内容はどうなのでしょう?

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これはマウエルスベルガー指揮のマタイ受難曲(バッハ)ですが、一般的にクレンペラー盤が優秀録音とされています。クレンペラー盤も既に録音から数十年経ちますが、いまだにそれを超える演奏(録音)が出て来ていないのは残念な事です。

旧録音か新録音か

このようにクラシック音楽の場合、同じ楽曲を何度も何度も演奏家を替えて(時には同じ演奏家が)録音されるわけです。従って、新しく録音しようとする演奏家はそれまでに録音されたモノとは異なるアプローチで楽曲に挑むのですが、同じことをやっていてはレコード(CD)はまったく売れない事になってしまいます。

そこで奇抜な演奏(新解釈)をする(しなければならない)のですが、過去の演奏に比べ新解釈がリスナーにとって優れている事は稀で、ほとんどの場合は失敗に終わっているのが現実だとオジサンは思います。

しかし、先ほども書いた通り、旧演奏家と同じ事をやったとしたら・・・価格の安い旧演奏家の方をリスナーは選ぶでしょう・・・。

先の本にも書かれていましたが、クラシック音楽の新録音はレコード会社にとって「お荷物」で有り、既に(1990年以降?)面白みのない分野になってしまったのでしょう。

今後のクラッシクレコード(CD)

クラシック音楽の録音は(特に大編成もの)強烈な経費が掛かります。その割にペイしない分野であるがゆえに、レコード会社は二の足を踏むに違いなく、スタジオ(録音場所)を確保して、人を集め、機材を準備する録音は激減の一途を辿るとオジサンは感じています。

それより、ライブ盤を発売した方がよほど経費的に優位になる事は間違いありません。先日YouTubeヒラリー・ハーンの演奏するモーツァルトのVn協奏曲を視聴しましたが、非常に素晴らしい演奏で感激しました。

しかし、もしスタジオ録音でハーンの演奏するモーツァルトのVn協奏曲が発売された時、果たしてオジサンはそれを買うか・・・と自分に問うた時、オジサンはおそらく買わないだろうと言う結論に達しました。

なぜなら、オジサンの手元には既にグリュミオー(Vn)が演奏したレコード(旧録音・MONO)があり、ハーンの演奏は確かに素晴らしいと思いますが、グリュミオーの旧録音を超えているとは感じないからです。

企画もの

各社のレコード(CD)カタログや、通信販売サイトを眺めていると「えっ、こんな人が、この曲を・・・」と思うような盤を目にする事が有ります。

恐らくレコード会社の「企画もの」なのでしょうが、ちょっと考えられない、ミスマッチな楽曲を録音している場合が有ります。先日お亡くなりになった野村監督の弁を借りるなら「固定観念は悪」と言う事になるのでしょうが、どう考えても「これは無いでしょう」と言うモノがレコード(CD)には有ります。

 

さて、愚痴交じりの更新となってしまいましたが、オジサンとレコードの付き合いはまだまだ続きそうです。

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さぁて、今夜もレコードでも聴いて、明日の為にリフレッシュしましょう。今夜は何を聴こうかなぁ・・・。