Let's go SHIMANAMI‐KAIDO Ⅵ

何だか梅雨前線が西日本から九州地方に掛けて停滞し、鹿児島をはじめとする九州地方や、四国地方で大雨になっているようです。つい先日(と言っても1ヵ月前)旅行してきた地方に災害が降りかかるようで、他人事とは思えません。

こんにちは、オジサンです。

いつも言っている事ですが、災害時「自分の身を守れるのは自分だけ」ですから、早目の準備、早目の避難をくれぐれもお願いしたいと思います。災害に遭ってから「もっと早く逃げれば良かった」と思うより、「避難したけど、何もなかったねぇ」の方がよっぽど良いのです・・・。

さて先日恥ずかしげもなく、チビリかけた話を書きましたので、今日は瀬戸大橋から高松市、鳴門市、そして鳴門のうず潮までの話しを書きたいと思います。

高松市で・・・美容院?

瀬戸大橋を必死の思いで往復し、再び四国の地を踏んだ後、「さぁ、まだそれほど遅くないけど、どうしよう」と言う話になりました。鳴門までの途中に「さぬき市」が有って、讃岐と言えば「うどん」が有名で、「やっぱりここまで来たら讃岐うどんかねぇ」と言ったりしましたが、実はオジサンうどんが非常に苦手・・・と言うか、殆ど食べた事が無いのです。オジサンは完ぺきな蕎麦派で、たとえ大阪へ行ってもうどんでは無くそばを食べる不届きものです。

オジサンがうどん嫌いな事を奥さんはよ~く知っていますので、「何言ってんだか」と相手にしません、「じゃぁ、どうすんだよ」と突っ込むと、「高松に行きたい」と奥さんが言い出しました。「高松に何かある?」と不思議に思ったのですが、まぁ「今回の旅行は奥さんのリクエストを全て聞く」と決めていましたし、うどんを食べずに済むなら高松へ行った方が良いと判断し「いいよ~」と二つ返事でCopenを高松方向へ向けました。

高松の街へ着いて最初に驚いたのは「高松って都会だねぇ」と言う事と「市内を普通に電車が走っている」と言う事です。勿論電車はオジサンの街でも、東京でも横浜でも普通に街中を走っていますが、まるで路面電車の様に普通の電車が走っていたのには驚きました。

とりあえず何処を目指せば良いのかも分からず、JR高松駅にナビをセットして走りましたが、高松市民の方は非常に運転が優しいですねぇ。オジサンの車が他府県ナンバーだったので優しくしてくれたのか、「こりゃ、うかつに近付くと事故る」とでも思ったのでしょうか、皆さん道を譲ってくれ、ナビの指示通り走り高松駅近くの駐車場(丸亀町)に車を入れる事が出来ました。

高松へ奥さんが行きたかった理由・・それは「頭を洗いたい」と言う、至って簡単で身勝手な理由だったのです。奥さんは「武器が無いと乾かした時に爆発する」と言う事でしたが、武器を使った方が危ないんじゃないの?とオジサンは思ってします。オジサンの頭は前の写真でお分かりになると思いますが「ベリーショート」ですので、洗ってそのまま乾かせばOKです。リンスもした事ないし、ドライヤーも不要の超便利ヘアスタイルなのです。特に夏、テニスの最中に頭を洗えるのはちょ~、気持ち良いのです!

さて奥さんは繁華街で「洗髪だけをしてくれる美容院を探すから」と、とっとと歩いて行ってしまいました。残されたオジサンは「どこ行きゃ良いんじゃ!」と思いましたが、三越ティファニー(にあわねぇ~)等を見て回り、結局「ドトール」でお茶をしていました。

奥さんから電話がかかってきて「終わったよ~」と言われたのは、別れてから1時間ほどしてからでした。三越の前で落ち合って近くをブラブラしていると奥さんが「あ~スッキリした。お茶でもしない?」と言うじゃありませんか。「今飲んじゃったよ~」とも言えず、「あぁ、良いよ」と快諾したのですが、内心は「腹ちゃぽちゃぽになっちゃうなぁ」と・・・困りました。それでも近くの「ドトール」で二人でお茶をしましたが、店員さんに「また来たよ。このおじさん」と言われている様で恥ずかしかったです。

頭がスッキリしてリフレッシュできたのか、奥さんは至って元気になり「さぁ、鳴門に行くか」(運転は俺なんだけ・・)と絶好調でした。

鳴門・・・Mr・Boo

高松から鳴門のホテルまで高松自動車道経由で約1時間強の道のりでした。

当日のホテルは「うずしおふれあい公園」のすぐ近くにあるホテルで、結構年期の入った外観でした。ホテルに到着したのは18時頃だったと思いますが、天気が良かったせいでまだまだ外は明るかったです。

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これはホテルの前に有ったマンホール(消火栓)に奥さんがお気に入りの「うずしおサンダル」を合わせて自撮りした写真です。奥さんは余程このサンダル(サボ)が気にいった様で、姫路以来、ずっとこのサンダルを履いていました(地元に帰って来るまで)。

さて、高松でお茶はしたものの何も腹には入れていなかったので、結構腹の虫がガヤガヤ言っていました。ところが、ホテル内は勿論、ホテルの周辺にも食べ物屋さんらしいお店は見当たりません。ホテルに向かう途中、カレーの「COCO壱番屋」が有ったので、そこへ行こうと思いましたが、鳴門まで来て「COCO壱のカレーも、なんだかなぁ」と思い直し、ネットで検索すると「Mr・Boo」なる怪しげなラーメン屋さんが見つかりました。場所は丁度公園の反対辺りですから、歩いていける距離です。

公園を抜けて歩いていくと、店の前で暖簾を直しているお爺さんが一人、店に近付くと「いらっしゃい」と声を掛けられました。この爺さんがMr・Booのご主人だったのです。店に入ると、案の定他にお客は無く、店の中は何だか怪しげな雰囲気(と言っても汚いとか、臭いとか言う事では有りません)。

とりあえずラーメンと餃子を注文しましたが、どうにも料理を造っている音がしません。普通中華屋さんと言えば、鍋を振る音や、餃子を焼く音なんかがすると思うのですが、何の音も聞こえないんです!その内「ち~ん」と言う、電子レンジの音・・・。ますます怪しい・・・。

奥さんと二人、「大丈夫?」と顔を見合わせてしまいましたが、オジサンはキッチンにいるし、注文も通っているので・・・とりあえず待つ事にしました。オジサン達が入った後、若い男性と中年のオッサンが店には入って来ましたが、やはり料理を造る音がしない・・・。若いアンちゃんは「チャーハンとラーメン」を頼んだのに・・・。鍋を振る音がしない・・・。

と言っているうちにオジサン達が頼んだ「餃子」が出てきました。餃子を焼いている音なんて全くしなかったのに・・・何か魔法でも使ったか?二人で「不思議の国の餃子」を食べましたが、これがなんとも美味で、肉がたっぷり入り、肉汁たっぷりの餃子でした。なんだか狐につままれている様な心持で餃子を食べているうちにラーメンも出てきました。湯切りの音なんて一切しなかったので、これまた「大丈夫?」と二人顔を見合わせましたが、このラーメンが餃子に引けを取らない程「んまい!」のでした。

ラーメンと餃子で腹を満たし、店を出て「不思議な店だったねぇ」と奥さんと話していましたが、どうやらこのMr・Boo、地元では結構有名なお店の様で雑誌にも取り上げられた事が有る事が判明しました。なんの情報も無く入った地元のラーメン屋さんでしたが、大変美味しかったです。ありがとう「Mr・Boo」

 

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とりあえず、美味かった餃子の写真を乗せますが、この写真は食べログから拝借しました。ネットで「ミスターブー・徳島」で検索すれば出てきます。

皆さんも鳴門に行く機会が有ったら「不思議の国餃子」を食べてみて下さい。

鳴門 うず潮

翌朝、ホテルで朝食を頂きましたが、泊まったホテルは「ルームサービス」で朝食を運んできてくれました。盛りだくさんのオカズと美味しいごはん、ごちそうさまでした。

うず潮見物の予定は昼だったので、それまでの時間を「大塚国際美術館」で過ごしました。大塚国際美術館に付いてはネット辺りで調べて欲しいのですが、オジサン的には「???」な感じです。結構有名なようで、この日も多くの観光客や中学の修学旅行的な生徒さんも沢山居ました。やはり、本物とはちが~う!

さて「大塚国際美術館」を頭に???を抱えながら出て、いよいよ鳴門うず潮見物です。

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写真に2艘の船が写っていますが、手前の小さい方(一番手前のボートではない!)がオジサン達が乗船した「アクアエディ号」です。大きい船より小さい方がよりうず潮の迫力を感じられると、勝手に思い予約しました。

この日は丁度13時頃がうず潮の見頃の時間で、オジサン達が乗船したアクアエディ号は12時45分発ですから、丁度見頃の時間です。

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これが当日のうず潮の写真ですが、うず潮の写真はもっと上手な方が撮影したモノがネット上で沢山見られますので、この一枚だけにしておきます。

うず潮・・・オジサンは初めて現物を見ましたが、すごいですねぇ。この写真で分かる通り、ほんの数十メートル先の海は全く何も起こっていなんですよ。まるで鏡の様に静かでした。

自然の力って、すごいですねぇ。感動しました。何も言葉が出ませんでした。二人して「すごいねぇ」を連発していました。

Mr・Booのラーメン&餃子で感動して、ホテルの朝食で感動して、いまいちだった大塚国際美術館の事は忘れて、うず潮に大満足して、鳴門を後にしました。

このあとオジサン達は、再び橋を渡ってその日の宿泊地「淡路島」へ向かいましたが、この先の話しは次回書きます。いよいよ旅行も終わりに近付いて来て、何だか寂しい様な、早く入院中の家族の顏が見たい様な、不思議な感じがしました。「今頃、どうしてるかなぁ・・・」と、淡路島へ渡るCopenの中で奥さんがポツリと漏らした一言が今も耳に残っています・・。