モーツアルト 交響曲 第40番 ト短調

大坂選手優勝の余韻がまだまだ尾を引いていますが、今日はコロッと目先を変えてクラシック音楽の話しです。

こんにちは、オジサンです。

昨日某TV曲で緊急生放送と銘打って大坂選手全米優勝の話題を特集していましたが皆さんご覧になったでしょうか?放送でも言っていましたが、確かにコーチが代わって大坂選手はとてつもない進化を遂げたとオジサンも感じます。元々フィジカル面とテクニック面はかなりハイレベルなモノを持っていましたが、それを生かし切れていないのが大坂選手の悩みだったと思います。昨年辺りの試合では、「自滅」する事が多く、自分の思った通りのプレイが出来ないと、自分自身に腹を立て、イライラしてまたミスを犯すと言った悪循環でした。それをコーチのアドバイスで一蹴したのですから、たいしたモノです。

オジサンが以前コーチングしていた女の子にも、同じ様な子が居ました。今は大きくなってオジサンの手を離れてしまいましたが、打球は非常に早く、ストローク力(特にバックハンド)は抜群でした。サーブが上手くなりたいとの事でオジサンの所へ来たのですが、確かにストロークに比べサーブは安定しない感じで、試合でもダブルフォルトを繰り返していました。

その子は非常に頭が良く、今は医学部を目指して猛勉強していると思いますが、大阪選手と同じで「完璧主義者」でした。試合で取るポイントは自らのエース(ウイナー)以外は自身の中でポイントとして認められず、ラッキーで取れたポイントはイライラの原因にしかなりませんでした。試合での仕掛けが早く、いつも厳しい所を狙うので必然、ミスも多くなります。

そんな彼女にオジサンは「もっとラリーを楽しみなさい」と何時も言っていましたが、オジサンのアドバイスを理解してくれていたかどうかは分かりません。中学3年まで一緒に練習していましたが、その頃のランキングは県で7位か8位だったと思います。

モーツアルト 40番

さて、話はコロッと変わります。モーツアルト交響曲第40番です。

オジサンが本格的にクラシック音楽を聴き始めたのは20歳を過ぎて、オーディオを本格的にいじり始めてからですから、それほど早いとは言えませんが、初めて買ったクラシックのレコードは中学2年の頃でした。

当時クラスには、必ず1人や2人は「クラシック通」と言われたオスマシ野郎が居て、こいつが結構女子にモテルんですねぇ。オジサンのクラスにもそんなオスマシ野郎が居て、「女子にモテタイ」一心でオジサンもクラシック音楽を聴いてみようと思ったのです。そしてオジサンが唯一知っていたクラシックのメロディ(モーツアルト 交響曲第40番の冒頭)を口ずさんで「これはなんて言う曲?」とそのオスマシ野郎に聴いたのです。するとそのオスマシ野郎、こともあろうに「それは、チゴイネルワイゼンだね」と抜かしたのです。この頃のオジサンは純真無垢な少年(青年?)でしたので、その言葉を信じてその日の放課後、街のレコード店に走り(自転車で)、「チゴイネルワイゼン」の入ったLPレコードを買いました。

家に帰って早速聴いてみると、全く違う曲・・・。なんとまぁ。

翌日そのオスマシ野郎の胸ぐらを掴み(なんて暴力的な事はせず)、「違う曲だったぜぇ」と言うと「ごめんごめん、それはメンデルスゾーンのVn協奏曲だった」と言い放ちました。クラシック音楽を聞きかじった事の有る方ならもうお分かりだと思いますが、これも違います。

余程オジサンの口ずさみ方が下手だったのか、ただ単に意地悪されただけなのかは数十年経った今でも分かりませんが、その時買ったチゴイネルワイゼンとメンデルゾーンのVn協奏曲のレコードはいまだに聴いています。

ちなみに、チゴイネルワイゼンはイダ・ヘンデル(Vn)のモノ、メンデルゾーンのVn協奏曲はオークレール(Vn)のモノです。

オジサン的モーツアルト交響曲第40番 3選

さて、話をモーツアルトに戻します。オジサンとこの曲の出会いはさっき書いた通りですが、いまだにオジサンはこの曲を良く聴きますし、非常に好きな楽曲の一つです。特に好きなのは第三楽章で、何となく元気が出ると言うか聴いていて「いっちょやったるか!」と言う気分にさせられます。(オジサンの勝手ですが・・)

ジョージ・セル(指揮)

クリーブランドオーケストラ

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amazon HPより拝借 写真はCDジャケット)

最初はセルが指揮したモノです。「何でセル?」と疑問に思われるクラシックファンも多いと思いますが、なぜかオジサンはこの演奏が結構好きです。オジサンが持っているのは日本盤のアナログで、当時オジサンの仲間内では「砂を咬むような音」と評されたSONY盤です。

実はこのレコード、表記は39番・40番となっていますが、オジサンが持っているレコードは、40番と41番の組み合わせになっています。オジサンの持っているモノだけがオカシイのか、当時買った人が持っているモノは全部オカシイのかは知りませんが・・・。

オジサンがこの演奏で気に入っているのはそのスピード感です。オジサンは基本遅い演奏が好きなのですが、なぜかこの演奏だけは気に入っています。確かに音質的には「???」の部分が多いのですが、それを差し引いてもこの盤は聴くに値すると思います。ただし、セルが嫌いでなければの話しですが・・・。

 

ヨーゼフ・クリップス(指揮) 

アムステルダムコンセルトヘボウ 

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amazon HPより拝借 写真はCDジャケット)

クリップスと言えばモーツアルトの権威として知られた指揮者ですが、日本ではいまいち人気が無いようですねぇ。すごく良いんですがねぇ・・・。

この演奏の特徴と言えば、なんと言ってもそのテンポの遅さだとオジサンは感じています。英の作曲家でもあり、指揮者でも有ったブリテンの演奏も比較的遅い印象が有りますがそれよりも更に遅いのではないかと思います(時間を計った事はないです)。

今オジサンが持っているレコードの中で、一番ターンテーブルに乗る頻度が高いのがこのレコードだと思います。

オットマール・スィトナー(指揮)

シュターツカペレ・ドレスデン

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amazon HPより拝借 写真はCDジャケット)

スィトナーと言えば、一時期N響の指揮者としても活躍したので、日本には結構ファンが多い様です。非常に正統な演奏で、「ちょっと硬いかなぁ」と思わせるところも有りますが、「初めて聴くモーツアルト」としてはうってつけの指揮者だとオジサンは勝手に思っています。

クリップスに続いてオジサンの好きな指揮者です。ちょっと馬面のところに愛嬌が有る感じで(すみましぇん)、余り身体を動かさずに指揮する姿を何度かTVで観た事が有ります。そう言えば、最初に買った「魔笛」のレコードもスィトナー指揮だったと思います。

 

さて、オジサン的モーツアルト交響曲第40番はいかがだったでしょうか?あくまでもオジサンの個人的な選択なので、異論、反論の有る方は多いと思います。「絶対フルベン」と仰る方、「カラヤンは外せないでしょう」と仰る方、「何でケルテスが入ってないの」と仰る方も居ると思います。まぁこれは個人的な意見ですから、読み倒して下さい。

何だか秋雨前線ががんばっていて、天気がいまいちスッキリしない日が続いています。どうやら今週末も雨予報が出ていて、梅雨が無かった分、今頑張って降っている的な感じもしますが、集中豪雨の様な災害には皆さま十分ご注意下さい。