夏休みの思い出

台風12号がやっと居なくなったと思ったら今度は13号が日本列島を狙っているようですね。

こんにちは、オジサンです。

子供達の夏休み真っ盛りのこの時期、台風で海や山へ遊びに行けなくなってしまい可哀そうな気がします。オジサンが子供の頃と今の子供達では遊び方や、行動範囲が全く違いますので、例え台風が来ても室内で遊ぶ事が出来ると思いますが・・・。

オジサンが子供の頃、夏休みと言えば、海水浴、釣り、蝉採りの3種の遊びをくるくる回している間に夏休みが終わってしまうのが常でした。

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オジサンが生まれ育った町は、海のすぐそばで、小さい頃(小学校卒業まで)は波の音が聞こえる様な所に住んで居ました。それこそ海パン一丁で家から飛出し、そのまま海へ行くのが常で、荷物は水中めがねだけでした。夜の海で泳いだことも度々で、オヤジと二人、ボートで海に出てボートから飛び込んで遊んでいました。

夜の海は何だか恐ろしい感じで、何かに足を引っ張られて海の中に連れ去られるような気がしますが、暑い夜等は非常に気持ちが良かった事を覚えています。そう言えば、夜光虫も沢山いて、夜泳ぐと身体の周りが青白く光るのも綺麗でした。

釣り・・

釣りは前にも書いた事が有りますが、小学生の頃のオジサンでも、膝の辺りまで入って2m位の竹の延べ竿でキスが結構釣れましたし、魚市場近くの防波堤では黒鯛の小さいのも釣れました。

釣りの中で一番覚えているのはオヤジと良く行ったソーダ鰹釣りで、ボートで50~100m程沖に出て釣るのですが、竹の延べ竿をボートの縁に置き、手には「テジ」と言われる竿の無い仕掛けを持って釣ります。ソーダ鰹は回遊性の魚ですから、釣れ始めると一時にバタバタと釣れます。テジと竿に同時に掛ってしまうと、それはもう大変な事になります。オヤジは「祭り」と言っていましたが、小学生のオジサン的には「パニック」です。でも楽しかった・・・。

記憶の中で一番ソーダ鰹を釣ったのは、弟が生まれた昭和39年(1964年)・・・東京オリンピックの年・・・8月27日の123匹です。この時はボートに積んでいた樽が一杯になり、一度岸に降ろしに行った記憶が有ります。釣ったソーダ鰹は、近所に有った煮干し屋さんで買い取ってもらい、オヤジと山分けで小遣いにしていました。結構儲かったなぁ・・・。

今ではキス同様、ソーダ鰹も殆ど釣れなくなってしまった様で少しさみしい感じですが、いつかまた釣りに行ってみたいと思います。

海水浴・・・

さっきも書いた通り、小学校の頃オジサンは海パン一丁で家から飛び出して友達と一緒に海で遊んでいました。自慢では有りませんが、オジサンは泳ぎや潜りが得意で、一度海に行くと腹が減って動けなくなるまで海で遊んでいました。小学3年生の時、海で行われた「クロンボ大会」で3位になり、賞品でチョコクッキーを貰いましたが、家に帰って開けてみるとチョコが全部溶けていて悲しい思いをした事を覚えています。オジサンが小学生の頃は、近所の海にまだ磯が有り、小魚や蟹、ウミウシ等を採って遊んでいました。今では埋め立てられ、磯も姿を消してしまいましたが・・・。

海水浴と言えば、台風が接近している時に泳ぎに行くのが好きでした。今では「遊泳禁止」になり、海水浴は出来ないと思います。オジサンが小学生の頃も、一応遊泳禁止措置は有ったと思いますが、「今日は海に行っちゃ駄目だぞ~!」と言うオヤジの声を無視して海に行っていました。今思えば恐ろしい事だと思いますが、当時は恐ろしさより楽しさの方が勝っていたんですねぇ・・・。良い子は絶対真似をしない様に・・・。

台風がまだ太平洋沖に有っても、波は結構な高さになります。お盆を過ぎていれば、「土用波」も立って引き波が強くなり、一気に沖へ流される事も有ります。オジサン達仲間(オジサンを含む)も、一度沖に流されて漂流していた流木につかまっているところをオヤジの知り合いの漁師に助けてもらい、後で全員オヤジにゲンコツを貰いました。痛かったねぇ~・・。

それでも懲りずに台風の時は荒れた海に遊びに行くのを止めなかったのは、それだけ台風の海に魅力が有ったからです。勿論、台風がかなり接近した時は行きませんでしたが・・・。波が荒れている時、その波に向かって突進し、波に巻かれるのがオジサン達仲間は好きでした。波の中でグルグル回り、天地も分からなくなる感覚が本当に楽しかったです。

良い子の皆さんは絶対真似をしないで下さい。

蝉採り

蝉採り・・・オジサンの住む地方の蝉と言えば、クマゼミアブラゼミが主流で、オジサンが子供の頃は、ニーニーゼミやチーチーゼミと言った小型の蝉も結構いました。ツクツクホウシやカナカナ(ヒグラシ)は非常に貴重でした。

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海に行かない日、釣りにも行かない日は小学校の校庭や近所のお寺の庭で蝉採りをしていました。今思えば何がそんなに楽しかったのか・・・良く分からない部分は有りますが、当時はそんな事考えた事が有りませんでした。

近所の駄菓子屋で蝉採り網を買って、それを竹竿の先に括り付け、自転車に乗って蝉採りにレッツゴーです。何も考えていませんです・・はい。

虫かご一杯の蝉を家に持ち帰ると、お袋が「今日は焼いて食べる?それともから揚げにでもする?」と聞いて来ました。蝉を食べる・・・?そんな事考えてもいなかったので、急いで採って来た蝉を逃がした覚えがあります。

気が付けば・・・

そんな忙しい(?)毎日を過ごしているうちに、長いと思っていた夏休みもアッと言う間に終わります。宿題は何も手付かずで、最後の三日位でとりあえず空欄だけを埋める様なやり方で片付け、恐る恐る提出していました。

今時の子供達は結構計画的に宿題を片付け、中には海外旅行などにも行く子供もいるようですが、うらやましい限りです。夏休みの日記に「海外旅行」なんて書いてみたかったですねぇ。

そんな夏休みの過ごし方をしていて、良く小学校を卒業できたと感心しますが、その頃の経験は大人になってから結構役立つモノです。台風の進路等は、天気予報を見なくても大体分かりますし、蝉の沢山居そうな木や場所も分かります(何の役にもたたねぇよ!)。

小学生の皆さんには、夏休みは大いに遊んで思い出を沢山作って欲しいのですが、オジサンが子供だった頃と今では社会情勢もかなり違っていて、学校の校庭も許可が無いと入れないし、気温もこんなですから熱中症も心配だし・・・。

でも頑張って思い出を沢山作って下さい。大人になって思い出をいっぱい持っている人間ほど楽しい奴は居ないですから・・。