良い音源とは・・・

先日再生音楽におけるソースの重要性に付いて書きましたが、もう少し書き足して置こうと思います。

こんばんは、オジサンです。

やはりお好み焼きも、とんかつも、ソースが決め手・・・って、そういうはなしじゃないだろ!いい加減にしろ!

クラシック音楽レコードにおける重要ポイント

オジサンはオーディオをいじり始めてからほぼクラシック音楽一辺倒になってしまいました。それまでは吉田拓郎さんのフォークソングに始まり、カントリー&ウエスタンもかなり聴いていたし、カーペンターズサイモン&ガーファンクルも聴き込んでいました。勿論ビートルズも・・・。そんなオジサンがなぜクラシック音楽一辺倒に変身(偏心)してしまったか・・・と言う話は後日書きますが、クラシック音楽には他のジャンルにはない事があります。

それは同じ楽曲を多くの演奏家が演奏していると言う事です。勿論JazzやPopsの中にも多くのミュージシャンが演奏した楽曲は多々ありますが、クラシックほど同曲、異演奏が世の中に氾濫しているジャンルもそれほどないでしょう。(Jazzスタンダードはかなり多いかも・・・)

そんな数ある楽曲や演奏の中から、どのレコードを選ぶかは非常に重要になるとオジサンは思っています。

前にも書きましたが、オジサンはMozartの「魔笛」のアナログ盤全蒐集をライフワークに掲げ、これまでに13セットを入手して来ましたが、時々別のオジサンが自分の中に現れて「同じ曲をこんなに集めて・・・どうすんだよ!」と言います。

しかし、それぞれの演奏にそれぞれの良さがある事は確かで、或る盤では夜の女王の出来が素晴らしかったり、また或る盤ではザラストロの出来が良かったりします。全ての歌手の出来が良ければその盤1セットで済むのでしょうが、なかなかそうはいきません。そんなこんなで13セットも集めてしまったのですが・・・。

第一は楽曲?

オジサンがレコードを買う時、一番大切にしているのは楽曲です。

これは当たり前の話しなのですが、この当たり前がなかなか決まりません。オジサンも今でこそBachとMozartしか聴かないと言っても過言ではありませんが、聴き始めた当初はそれこそグレゴリオ聖歌からワグナーまで幅広く聴きまくっていました。

その中から自分の好きな作曲家が出現し、その好きな作曲家の楽曲レコードを買う様になりました。それがオジサンの場合はたまたまBachとMozartだったという事です。

第二は演奏?

好きな作曲家が決まれば、次は好きな演奏家探しが重要になると思いますが、オーディオマニアの中には「第一に音質」となる方も少なくない様です。そう言う方は器楽曲や室内楽よりは編成の大きな交響曲交響詩の様な楽曲を選ぶ様です。一時期(2001年宇宙の旅と言う映画が流行った頃)「ツァラツゥストラはかく語りき」(リヒャルトシュトラウス作曲)が日本で大ヒットした事がありました。確かに、オーディオ的に素晴らしい楽曲ですから、この曲をオーディオのチェック用に利用した方も多かったでしょう。

さて、話を演奏家選びに戻します。

と言っておきながら話を飛ばしますが、今まで一番多くのレコード(枚数ではなくアイテムとして)が発売された楽曲ってなんなんでしょうか?(まぁそんな話し、今はいいか)

オジサンはどちらかと言えば、演奏は遅めの演奏が好きです。先日書いたKripsも比較的遅い方だと思っていますし、ズスケも速い方ではありません(スズケは中庸かなぁ)。

オジサンが一時期もっとも心酔したのはグレン・グールドです。「グールドの演奏が遅いか?」と問われれば「うっ」と答えに窮してしまいますが、あの「間」とでも表現したら良いのか(クラシック音楽演奏に置いて間は有るのか?)、絶妙な無音部にやられてしまいました。

指揮者で好きなのは、クリップスクレンペラー、ビーチャム辺りが好きです。器楽奏者ではズスケ(Vn)、グールド(P)、プリンツ(Cl)、カチェン(P)、カンポーリ(Vn)、マ(Vc)、ヘンデル(Vn)辺りが直ぐに名前が出てきます。

これらの演奏家が全て遅い演奏をするかと言えば、必ずしもそうではありませんが、他の要素も含めこれらの演奏家は良く聴きます。勿論これだけではありませんが、ここに名前を挙げた演奏家のレコードは頻繁にオジサンちのターンテーブルに乗ります。

第三は・・・?

第三に重要なのはなんでしょう?

音質?盤質?オジサンはジャケットの美しさが第三に来ます。意外に思われる方も多いと思いますが、これがオジサンにとっては意外に重要なのです。

クラシック(他のジャンルもそうかも)の場合、意外に多いのが演奏家の顔写真ジャケットです。しかしオジサンはこの顔写真シャッケトが嫌いです。どちらかと言えば文字だけの方がまだましだと思ってしまいます。

レコードの場合、他の方は知りませんが、意外にこのジャケットを楽しむ事がオジサンには有ります。マニアの間には「ジャケ買い」と言われる買い方も有ります。これはジャケットだけを見てレコードを買う事を指しますが、オジサンも結構この傾向が強いと思います。

顔写真ジャケットが主流になったのが何時の頃からか判然としませんが、1960~70年代初頭はそれほど多くなかったと思います。有名画家の絵画だったり、楽器をデザイン化した絵だったりしたと思います。Mozartやbachの場合、作曲家の肖像画がジャケットに使われる事も結構多い様に感じます。

音質は・・・?

勿論音質は重要な要素ですが、とりあえず名の通ったレーベルであればそれほど酷い音質のモノは無いと思います。中には「えっ、どうして?」と思う様な盤も有りますが、非常に希です。

オジサンが好きなレーベルは多々ありますが、有名どころではEMI、Decca辺り、ハンガリーのフンガロトン、スイスのクラビエス、仏のPathe、同じく仏のErato辺りも安定して良い音質の盤を出しているとオジサンは勝手に思っています。

独のオイロディスク、旧東独のエテルナ辺りも非常に音質は高いと思いますが、エテルナは時として盤質が著しく落ちる時が有るので注意が必要です。

日本盤の評価(オジサン的)

前にも少しだけ書きましたが、日本盤に対するオジサンの評価は「???」です。

海外では日本盤の評価は非常に高く、特に盤質とジャケットの作りの良さは確かにオジサンも認めるところです。しかし、肝心の音質となると「???」となってしまいます。

その原因に付いて、「日本へ来るマスター(録音されたテープ)は、オリジナルから見て孫、又はひ孫位になるから音質が劣化する」と以前レコードに詳しい方に聞いた事があります。

例えばドイツで録音された(オリジナルテープ)をコピーしたモノがアメリカのレコード会社に渡り、それを更にコピーしたモノが日本のレコード会社に来る・・・となればこれはオリジナルから見て孫テープにあたります。

アナログの場合、コピーを繰り返せば音質が劣化するのは周知の事実(デジタルの場合はそんなことは無い)ですから、孫テープから起こしたマスター(レコードのスタンプ)では、この元となったテープを超える音質は望めない事になります。

レコードの中には、何らかの処理をしてこの音質劣化を防ぐ処理をしたものも有りましたが、元が元ですから推して知るべしです。

その証拠に、日本で録音され、日本のレコードメーカーがオリジナルテープを持っているレコードの音質は非常に優れたモノが有ります。オジサンの家には、ジャンドロン(Vc)、岩崎淑子さん(P)のフォーレが有ります。これはビクターが日本で録音し、日本でプレスして発売したものですが、非常に優れた音質です。

この様に、日本盤の中にも優れた盤は存在しますが、押しなべて日本盤の音質は「???」のモノが多いのは残念な事です。オジサンが鳴らし切れていないだけかも知れませんが・・。

以前、ドイツに仕事で行った時「OPELに乗っている」(当時はアストラではなく、ビータだった)と言うと「あほか、お前!日本にはMAZDAが有るだろ!」と言われました。あのベンツやBMW、ポルシェを造っている国の人がそう言うのです・・。

日本製のモノは、日本国内より海外での評価の方が高いのかも知れません。焼き物然り、絵画然り、建築物然りです。カシオのGショックなんて、海外に行ったら「絶品」扱いですよねぇ。国内では「安物」扱いなのに・・・。

オジサンももう少し日本製を見直さなきゃいけないですかねぇ。

確かに日本の職人の造ったモノは良いモノが多い事はオジサンも認めますが・・・。

 

今日は写真なしの文章のみでした。大変失礼いたしました。