閑話休題ーⅡ

今日は風が強く、テニスをやっていてもボールが右に左に、前に後ろに流れ、練習どころではありませんでした。

こんにちは、オジサンです。

吉野の桜・・・お前は既に散っている

いよいよ吉野行が来週に迫り、毎日吉野の桜情報を欠かさず見ていますが、どうやらオジサンが行く4月12日には奥千本も怪しい状況となって来ました。前にも書いた通り、過去20年間の開花情報を見て選んだ日なのに、こんな年に限って桜が全国的に早く咲いてしまうとは・・・天は我を見放したか・・・。

今の状況では、奥千本で桜吹雪が楽しめるかどうか・・。今日の風が全国的に吹いている様ならアウトでしょう。

昨日辺りから吉野を諦め(また来年のお楽しみと言う事にして)、他の神社仏閣を回る計画に切り替えています・・・変わり身の早いオジサン

前回奈良に行った一昨年、「拝観料が高い!」と言って入らなかった法隆寺、鹿に追いかけられ行くのを諦めた奈良公園等々、まだまだ行きたい所は残ってるから・・・と自分を慰めています。

しか~し、それにしても日頃の行いが余程悪いとみえ、こんな事が実際に起こるとは思いませんでした。満開の吉野の桜の下で、秀吉気分を味わいたかった・・・。

ざんね~ん!!

Bach Vn 協奏曲 オジサン的Best-3

さてさて、気分を替えて、今日はBachのVn(バイオリン)協奏曲のオジサン的Best3について書こうと思います。

オジサンは前にも書いた通り、クラシックについてはほとんどBachとMozartしか聴きません。時々Beethoven等も聴きますが、BachとMozartで90%以上を占めています。

どうしてこうなったかは聞かないで下さい。オジサン自身にも良くわかりません。気が付いたらこんなに偏った聴き方をしていたのです。確かに、クラシックを聴き始めた頃、色々教わった方がBachとMozartが好きだった事は確かです。

Bachのカンタータの番号を言えばその冒頭部分を口ずさむF君、前にもこのブログにちょっとだけ出てきた神田駿河台下のパパゲーノのご主人の香川さんなどがその代表です。何を聴いて良いか分からなかった頃に「どの曲を聴いたら良いですか」と聞けば、必ず帰ってくる答えは「Bach」か「Mozart」でした。一時は他の作曲家の曲にも手を出した事も有りますが、やはりBachとMozartに戻ってしまいます。

しかし今は、それで良いと思っています。誰の曲を聴いても、オジサンの中ではBachとMozartに敵う人は居ませんから・・・。

オジサン的Bach Vn協奏曲 3選

BachのVn協奏曲は、オジサン的には非常に好きな曲です。特に第二楽章の美しさは筆舌に尽くしがたい雰囲気で、MozartのP 協奏曲の第二楽章にも勝るとも劣らないと感じています。この楽曲も多くの、古今東西演奏家が録音していますが、残念ながら最近の演奏は聴いた事が有りません。せいぜいHane(ヒラリー・ハーン)程度です。

従って、紹介する3枚も録音、プレスともかなり古い物で、若い方には「誰?それ」と言われそうなモノばかりですが、オジサンはこの3枚が好きです。

ちなみにこのブログを書くためにBachのVn協奏曲のレコードを引っ張り出したら、10枚ほど出てきました。

Zino-Frencescati(ジーノ・フランチェスカッティ) Vn

Franchescattiと言えば、余りBachのイメージは無いと思いますが、これがまた素晴らしい・・・。

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以前DGGの盤はシュナイダーハンとミケランジェリ位しかないと豪語しましたが、このBachとベーム魔笛もDGG盤でした。DGG盤ファンの方、失礼いたしました。

ベームの方はDecca盤のイメージが強かったので、DGGとは思ってもいませんでしたが、DeccaもDGGも両方持っていました。少し整理をしなければ駄目ですね。

さてFranchescattiと言えば、比較的線が細い印象があります。オジサン的には、パガニーニの協奏曲の印象が強いので、そう思うのかも知れませんが、どちらかと言えば神経質な音を出す演奏家だと感じていました。

しかし、このBachは違っています。非常にゆったりと、時間を楽しむかのように弾いています。

いまはCDの廉価盤で出ているようなので、機会があったら聴いてみてください。

 

Jaap-Schroder(ヤープ・シュレーダー) Vn

余りにも有名な盤ですから、誰しも一度は購入を考えた事が有るのでは無いでしょうか?(えっ、考えた事も無い。一度考えた方が良いですよ!)

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Hogwood(Con)と組んだ名盤だとオジサンは勝手に思っています。盤は英オワゾリールですから、音質的には文句のつけようが有りません。Hogwoodの演奏は賛否両論あり、実はオジサンもHogwoodの盤はこれ一枚キリです。(探したらあるかも・・有りました、Handelの水上の音楽が有りました)

このレコードについては何の説明もいらないでしょう。一度聴いていただければその良さが分かって頂けると思います。(気に入らなくてもNOクレームでお願いします)

さて、話はコロッと変わりますが、英盤の音質って、なんであんなに良いのでしょう?DECCA、EMIをはじめ、このオワゾリール、オジサン的にはニンバスのレコードも好きです。余り好きな演奏家は居ませんが、音質的には特筆しても良いと思います。

確かに、ドイツ、フランスをはじめヨーロッパには多くの名レーベルが存在しますが、その中でも英系のレーベルは非常に良い音(オジサンの好きな音)を出してくれると思います。

そう言えば英のオーディオ装置も素晴らしい物が多くあります。オジサンが使っているスピーカーも、レコードプレイヤーもそうですし、トーンアーム(SME)も英国製です。

以前ドイツに行った時、ある街(マンハイムの近く)に有った中古レコード店でレコードを漁っていた時、店主が近付いて来て「どこからですか?」と聞くので「日本です」と答えたところ「日本のレコードは品質が良くて、良い音がしますね」と言われた事が有ります。確かに、店主の言った前半部分「品質が良くて」は合っていると思いますが、後半部分「良い音がしますね」はお世辞の様な気がします。

まぁけなされた訳ではないので「そうですね」と答えておきましたが、オジサン的には「?????」です。その辺りはまた後日・・・。

 

Walter-Barylli(ウォルター・バリリ) Vn

「Barylliと言えばMoztartでしょう」という声がいたる所から飛んで来そうですが、Bachです。

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この盤はKINGレコード発売の日本盤です。(ざんね~ん!!)

オリジナルは彼のWestminsterですので、オジサンが気が付いた時は既に廃盤となっていて、中古は手が出ない程の値段が付いていました。泣く泣くの日本盤です。

この演奏、初めて聴いた時「プレイヤーが壊れた」と思ったほどゆっくり始まります。最初に聴いた時は本当に驚きました。しかしじっくり聴くとその遅さの意味が分かってく様な気がします。

録音がMONOですが、MONOとは思えないほど音の広がりが有り、不満は全く感じません。Baryliと言えば、誰もが思う様にMozart弾きとしての名声が高く、Bach?とオジサン自身も思いました。しかし、この演奏も一聴の価値はあるとオジサンは思います。

 

さて、オジサン的Bach Vn協奏曲はいかがだったでしょうか。

非常に独断と偏見に満ちた3選ですが、どれも素晴らしい演奏だとオジサンは思っています。曲自体も非常に素晴らしく、Bach入門にはもってこいの曲です。全てアナログ盤で紹介しましたが、CDも出ているし、Netで入手する事も可能だと思います。

そう言えば、最近若者の間でアナログレコードが注目を浴びていると言うニュースをこの前見ました。レコードの生産高も急激な伸びを示しているようで、新たに製造機械を入れたメーカーも有るようです。中古レコード店も賑わっているようで、オジサン的には喜ばしい事だと思います。

今の若者がレコードの何に魅かれてレコードを漁っているのか分かりませんが、アナログレコードは取り扱いも保管も面倒ですし、傷も付きやすいので管理も大変です。しかし、確かにCDやPCオーディオの様なデジタルでは感じられない「音」を持っている事も確かです。科学的に説明できないのがモドカシイのですが、何かが違う事だけは身をもって体験しています。

しかし、アナログレコードから本来アナログが持っている音の良さを引き出すのは並大抵の事ではありません。高額な装置を使えば好みの音に近付けると思っている方も多いと思いますが、実はそうではありません。結果的に高額になる事は有るかも知れませんが、高額な装置を揃えただけではおそらく好みの音にはならないでしょう。

確かにプラセボー効果が高額な装置には有りますので、「これだけ金を掛けたんだから・・」と自分に言い聞かせるだけで良い音に感じるかも知れません。しかし、それは自分自身をごまかしているだけで、メッキはすぐに剥がれます。そしてオーディオの魔界、泥沼にハマって行くのです。「おいでおいで」と声が聞こえて来るのです。

それはカメラの世界も同じで、高額なカメラとレンズを揃えれば良い写真(自分が目指す)が撮れると思っている方が沢山居ると思いますが、実はそうではない事を肝に銘じておくべきです。何度も言います、結果的に高額なものになる事は有ると思いますが、高額な物を揃えただけでは良い写真(良い音・・・好みの写真や音)は撮れません。

 

さて、オジサンらしくない説教じみた話になってきたので、今日はこの辺で終わりにします。来週はいよいよ奈良です。冒頭に書いた通り、吉野の桜は残念ながら遅きに失した感が有りますが、他の場所で奈良を満喫してこようと思います。

奈良から帰ったら、またブログを更新します。待っていて下さい。

明日が今日より良い一日になります様に・・・。