オーディオ・・入り口の大切さ

 

f:id:tenikichi21:20171223151156j:plain

 

こんにちは・・・オジサンです。

今日はまたオーディオの話をします。音の入り口であるGARRAD401の話はこの前しました。

 

オーディオにとって、音の入り口はとても大切な部分です。なぜなら、そこで失われた音は二度とスピーカー(SP)から出て来ないからです。

世の中には、『超高級オーディオを使えば、入り口で失われた音が復活する』ように思っている方も居ますが、それは大きな勘違いです。

 

音楽をオーディオ(なんの再生装置でも)で再生する時、最初の入り口から最後のSP又はイヤホン等までの間に失われる音が有っても、足されることは絶対にありません。

例えばアナログレコードの場合、レコードに刻まれた信号をカートリッジ(昔風に言うとレコード針)で拾うのですが、そこで拾えなかった音が最後のSPやイヤホン等から出てくることは無いのです。

 

一般的に音楽再生装置(iPod等の携帯プレイヤーも本当は同じ)では、次のような経路で音楽が再生されます。(CDプレイヤー→イヤホンダイレクト等は除く)

 

プレイヤー(アナログ・CD)→アンプ→SP

これは最も単純な再生回路ですが、これにイコライザーやMCカートリッジを使った時の昇圧トランス等が入ればもっと複雑な回路になります。

そして音楽信号はこれらの装置の中の非常に複雑な部品の中を通って、最終的に我々の耳に届くのです。

 

良い再生装置とは、決して高価な装置なのではなく、これらの回路の途中で失われる信号の割合が少ない物を指します。

結果的にそのような装置(信号ロスが少ない)が高価になってしまう事はありますが、高価だから信号ロスが無いと言う事は決して言えません。

つまり、一旦失われた音(信号)は、その後の装置で復活させる事は不可能なのです。

そして、その信号を最も失いやすいのが音の入り口であるプレイヤー部分と言えます。

 

人生も同じ・・・入り口が大切

なんか、オジサンらしくないタイトルになってしまいましたが、我慢して下さい。

 

もし貴方がこれから何かを始めようと思うなら、最初が最も肝心だと言う事を忘れないで下さい。例えば何か習い事でも良いです。

オジサンは長年テニスをやっているし、コーチも結構長くやっていますので、そのコーチをやっている中で思う事を例として書きます。

テニスのコーチをやっていると、時々他のクラブでやっていた方や、自己流で長年やっていて、行き詰ってしまったような方もやってきます。

 

そのような方にコーチングする上で最も障害になるのは、それまでに身に着いてしまった『悪い癖』です。

例えば打球した後に両手でラケットを持たない人、自打球の行方が気になってしまい、全く次の準備をしない方などは多く見掛けます。

それまでやっていた所ではそのような癖を直すように言われなかったのか、それで十分だったのか・・・?それは良く分かりませんが、このような癖を持った人は、少しスピードが速い打球を打つ選手や、打つタイミングが速い選手と当たると、たちまち悪い癖が露呈してしまい、タイミングが遅れてミスを繰り返します。

 

一般プレイヤーのミスの原因・・・その多くは何らかの遅れが原因ですから、そのような方には『打ったら必ずラケットを両手で持って、次の準備をして下さい』とアドバイスします。

言われてしばらくは良いし、その時はその方も『良いですねぇ』と言うのですが、しばらくすると忘れてしまうのか、元の悪い癖が出ます。

 

このような癖を直すのは非常に時間が掛かります。

一説には、『癖が付いた時間の3倍の時間が必要』とも言われています。10年掛けて付けた癖、或いは10年間放置された癖は直すのに30年掛かると言う事です。

ヒエ~!! オジサンは・・すでに死んでいる。

 

このように一旦付いてしまった悪癖を直すのは容易な事ではありませんので、習い事を始める時、最初に良い癖を着ける、或いは悪癖は早いうちに直すようにすると良いと思います。

 

つまり、何事も最初が肝心と言う話でした。

 

オジサンが持っている悪癖の最たるものは『物欲』です。

前回書いたミラーレス+オールドレンズの話し、既にレンズ沼にどっぷりはまってしまったようです。今、50㎜レンズの収集に余念がありません。

PENTAXRICOH(世で名高い名玉)等を1か月の間に3本買ってしまいました。もっともこれらは金額的に安価(大体数千円)なのでそれほど懐具合を圧迫するものではありませんが、今後が恐ろしい・・・。

 

NIKONに手を出し始めたら・・・沼の底に沈む~!!

ではまた次回・・・もう幾つ寝るとお正月~・・・の頃お会いしましょう。

次は何の話が飛び出すか・・お楽しみに。