写真は楽しい！
こんにちは、オジサンです。
以前・・と言ってももう15年近く前まで、オジサンはフイルムカメラを抱え、アッチコッチに出掛けては写真を撮っていました。
ある時は富士山、ある時は北アルプス、またある時は谷川岳と、全国と行かないまでも中部～信越方面の山に出掛けたり、一時期は『苔』の写真にハマり、各地の寺、箱根旧街道などを彷徨うように歩き回っていました。
当時乗っていたのがTOYOTA サーフ、愛用していたカメラはEOS55です。
結構やばいような場所でも入り込めるので、大変便利でした。もっと深い所まで入るため、自動二輪（バイク）の免許を取りに行こうと思った事も有ります。
撮影に行くのは楽しいのですが。フイルムカメラで撮った写真は『現像』しなければ結果が見られません。
カメラ店にフイルムを持ち込んで現像をしてもらうのですが、それが結構金が掛かります。フイルムも結構な数消費しますので、フイルム代と現像代でヒーヒー言っていました。しかも現像した写真の内、気に入る写真はほんの一握り、後は部屋の片隅のダンボールの中で眠ることとなります。
そんなこんなで、いつの間にか写真を撮りに行く機会も減り、せいぜい旅行に行った時にスナップを撮る程度となり、愛用のEOSもケースの中で眠ったままです。
写真を撮りに行くのは非常に楽しい事で、行く前の夜などは小学校の時の遠足のような気持ちで、夜も眠れず、早朝からイソイソと出掛けるのです。
前夜はカメラの点検や備品の点検、ガソリン（サーフはディーゼル）を満タンにして朝が来るのを待っていました。
ミラーレス+オールドレンズの世界
そんな写真撮影ですが、いつの間にか行かなくなり、既に15年の歳月が経ってしまい、「もう、写真はやらねぇだろうなぁ」と思っていたのですが、ネットサーフィンをしている時、「オールドレンズとミラーレス」に付いて知る事となります。
フイルム時代、愛用機はEOS55でしたが、義父から譲り受けた（遺品分けで頂いた）PENTAX SPをサブ機として持っていました。
義父も写真が好きで、義父が撮るのは主に家族写真、いわゆるスナップでしたが、マニュアルレンズでピントを合わせるのがとても速く、知らない間に撮られている感じでした。しかも現像までご自分でやる熱の入れようで、風呂場で現像をやっていました。
オジサンが使っていたEOSはオートフォーカス（AF)ですから、レンズもAF用の物がほとんどで、ミラーレスには不向き。しかし義父からもらったPRNTAXのレンズはすべてマニュアルフォーカス（MF)レンズでしたので、ミラーレスにもレンズアダプターを着ければ使えるようになるということを知りました。
義父の持っていたPENTAXのレンズは3本、28㎜、55㎜、105㎜です。すべてタクマーの名が入った物で、久しぶりにレンズを取り出してみましたがカビや曇りもなく、
絞りリングやフォーカスリングも正常に動きます。既に製造後50年位は経っていると思いますが、それでもこれだけ正常に動くのは当時の日本の技術者の力量が高かったのだと感心します。
55㎜だけは絞りリングが冷えると固くなり、2～3℃まで気温が下がるとほとんど動かなくなってしまいますが、天気の良い昼間なら何の問題もなく動くし、使い捨てカイロで温めていれば寒い日でも大丈夫。おそらく中の油が固化しているのでしょう。
ついにミラーレスを買う！
PENTAXのMFレンズが使える事を確認しましたので、ミラーレスを買う事にしました。ミラーレスに付いては全くの素人ですから、アッチコッチのHPやカメラ販売店を訪ね、最終的に決めたのがフジフイルムのXA-1です。既に発売から年数が経っている事、フィルムカメラのフイルムにあたる画像素子がほかのフジのミラーレスとは異なる（若干落ちる？）ことなどで、中古の価格が非常に安かったからです。
型落ちは全く気にならないし、多少画像素子の質が落ちてもその差がオジサンの目にでは判断できない事、プロではないので作品を外部に出す必要が無いなどが最終的にXA-1に決めた理由です。店ではA-3を熱心に勧められました。確かに試写でAFの速度が断然違うと確認できましたが・・・オジサンは動くものをほぼ撮らない、オールドレンズを使う予定だったのでAFの速度は関係なかったのです。
カメラ（ボディのみ）、レンズ（PENTAX)、レンズアダプター、その他小物と揃い、これでミラーレス撮影が可能になりました。
長年カメラから離れていたこと、ミラーレスに慣れていない事などから、いきなり撮影旅行へは行かず、とりあえずミラーレス+オールドレンズに慣れるため、近所で練習をしています。
これがフジフイルムXA-1とPENTAX タクマー55㎜ F=1.8を組み合わせた物です。撮影はPRNTAX Optio E90で撮りましたので、日付が入っています。（Optio E90は仕事用）
フジフイルムのボディはクラシカルな雰囲気（見ようによってはPENTAX SPにも似ている？）で、オールドレンズが良く似合うと思います。最後の最後までSONYと迷いましたが、オールドレンズを着けてみると、フジの方が絶対カッコいいと思います。（オジサンはカッコから入る人間ですから・・・）
これは近所の小高い丘から撮影した一枚です。この日は前日の雨が朝の冷え込みで、畑も凍っています。町には霧が立ち込めていました。
これは上の写真とは別の日ですが、今度は海で夕日を撮ろうと思って行きましたが、既に夕日は海の向こうに沈んでいて残照しか撮影できませんでした。でも、これはこれで良いかなと思っています。
両方ともXA-1にPRNTAX ５５㎜ F＝1.8を着け、若干絞って撮影しました。
こんな風にして始めたミラーレス+オールドレンズですが、ここまで奇麗に撮れるならアマチュアとしては十分です。
ミラーレスを始めてまだ１ヵ月位で、まだまだ機能を使いこなしてもいませんが、撮影する楽しさを大分思い出して来ました。
近々撮影旅行も計画しようと思いますが、もう少しレンズが欲しい・・・。
沼の始まりか・・・まずい！
今、毎日のようにヤフオクの中古レンズコーナーを覗いています。これは沼の始まりでしょうか？既に定年したオジサンにレンズ沼は恐ろしいです。
沼にハマる恐れもありますが、ミラーレス+オールドレンズの世界は面白いです。
以前のように冬山に入って命懸けで写真を撮る元気はもうありませんが、この冬に沢山練習して、来年の春は各地の桜を撮ってみたいと思っています。特に奈良県吉野の桜はとりあえずおさえておきたいと思います。
機材を集めるのではなく、写真を撮るという事を楽しみましょう。
次回は何が飛び出すか、お楽しみに。
